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異世界は既にほぼ攻略済みだった  作者: 乳酸菌飲料
第3章 就職先は鉱山
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3ー17

本部に戻るときに高木さんもついてくることになった。しばらくは本部で対策を考えると。もちろんその間はナルとランが鉱山の指揮をとる。

本部に持ち帰るオリハルコンは、ひと抱え程。これでも成人男性よりよっぽど重い。調子に乗って車に積むと動かなくなりそうだ。



「ユウ様、1つお願いをしてもよろしいでしょうか」


持ち帰るものは重いものばかりではなくなった。姉から妹たちにうちわのプレゼントを渡すように頼まれた。最初にあげたおこずかいで買ったらしい。

 そう言えば最近少し汗ばむことが多くなった。俺も欲しいな。



 運転中にラジオの一つでもついていないと暇で暇でしょうがない。

 最近、長距離移動が多くて嫌になる。鉱山から本部までで半日も車に乗るのは結構きつい。それに車は地球産のモノに比べて圧倒的に乗り心地が悪いし、なんといっても道が悪い。アスファルトの便利さをしみじみと感じる。

 

 あー暇でしょうがない。トーゴは会話相手にならず暇。また、すれ違う馬車も人も少ないため、運転に集中力を必要としない。何かを考えることしかできず、こんな時に思い出すのは手の届かない日本のこと。

 本当なら大学に入って、新歓で初めてのお酒でも飲んでいた頃だろう。春休みのうちに遊ぶ約束を何個も入れてた。好きな、いや、気になってる女の子ともグループとは言え遊ぶ約束があったのに。もったいないことをした。




 半日かかった陰鬱なドライブを終え、やっとのことで本部にたどり着いた。腰も痛いし、いいことない。




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