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何故私がヒーローと
春の風が心地よい4月
桜は既に散り緑の葉が色付いている頃
私は新入生をただひたすらに見ていた。
少女漫画のヒロインみたい な子いないのかな
ヒロインみたいな子と仲良くなるのが私の願望である。
ヒーロー?
そんなのいらない
だって私はヒロインじゃないもの
ヒロインは兎に角可愛くて優しい天使みたいな子でしょ?
私はそんな子と仲良くなりたい!!
今年の1年生にヒロインはいないのかなー
と私は既に諦めていた。
入学式から早2週間、放課後はこうして毎日新入生を見ているが一向にいないのだ
むふ…もう潮時かな...
私は木の下に置いていた鞄と体操服入れを持ち帰る支度を始めた
その時ーーー
出会ったのだ、運命の子と
ヒロイン!?
小さすぎず大きすぎない背丈に細い脚
色白で何より顔が可愛いその子はまさにヒロイン!!
私は慌ててヒロインを追いかけた