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072  謝罪



――ガタゴトと揺れる馬車の中には重い沈黙が漂っている。

エリオットが難しい表情で何か考え込んでいるのを邪魔しないように、わたしは窓の外の景色をぼんやりと眺めていた。


馬車は長い間ずっと森の中の小道を走り続けている。

景色の変化はほどんどないけれど、茜色に染まったなだらかな山の稜線や、刻々と変わってゆく空の色を見ているのは楽しかった。


夕日が山間(やまあい)に半分ほど沈んだ頃、エリオットがわたしの名を呼んだ。


「ユーナ」


消え入りそうなその声はとてもか細くて、彼の瞳がまっすぐにわたしを見ていなければ空耳だと判断していたと思う。


「なぁに?」


「僕はまだ、貴女にきちんと謝っていませんでした………すみません、本当に」


エリオットは座ったまま身を折るようにして深々を頭を下げた。

わたしは唐突な謝罪に驚いて問い返す。


「どうしたの、急に」


「ああ、そうですよね…ちゃんと初めから話さないと解りませんよね、すみません」


エリオットは苦笑いを浮かべてまた謝罪の言葉を口にした。


「二日前の夜、ユートに虚偽の報告をした後で、お師さまと一緒に女王陛下の私室へ行ったんです。

治療士選抜試験のためにユーナもこちらに召喚したことを報告したら、酷く怒られました。

もちろん迷惑をかけていることは解っていましたし、いろんな危険に晒してしまう可能性も考えていたんですけど、でも、何となく大丈夫だと…試験が終わるまでの短い期間ならばユーナを守りきれると…そんな気がしていたんです。

だから、陛下に叱責されても、本当のところ…僕はあまり反省していませんでした」


抑揚のない口調で淡々と語るエリオットの瞳にはわたしが映っている。

だけど、わたしを通り越して別の誰かを見ているような、どこか遠い目をしていた。


「――きっと大丈夫。

そんな根拠のない楽観的な思い込みが何処からくるのか考えてもみなかったけれど、先程レイ先輩と話していてふと気がついたんです。

僕が夢見ていたことが、全て叶うかもしれない。

そんな希望に浮かれて、現実を見ていなかった」


「?」


意味を測りかねてわたしが小首を傾げると、エリオットは口の端に薄い笑みを浮かべた。


「先輩の言う通り、僕はリリアーナ様にすごく憧れていて、いつかお逢いできることを夢みていました。

リリアーナ様は術よりも剣で戦うことを好んでいたと聞いていたので、いつか一緒に戦う機会があったら…叔母上と肩を並べて隣に立てる時が来たら、魔導士だと胸を張って名乗れるような実力を発揮して、お役に立てるような自分でありたいと願って、修練に励んできました。

あちらの世界でユーナと初めて会った時、リリアーナ様と対面できたと思い込んでいて、天にも昇る気持ちでした」


「…。」


「僕は本の中のお話だけでなく、リリアーナ様と親しかった人たちから話を聞いて育ったので、他の人より良く知っているという自負と、血の繋がった身内だという優越感、そして…甘えと期待を抱いていたんです。

リリアーナ様がいたら、きっと助けて下さるに違いない…そう信じていました。

僕の根拠のない思い込みの源は、そこにあったんです。

ユートから別人であることを教えてもらった後も、リリアーナ様への期待をそのままユートとユーナに重ねて、勝手に期待して、無邪気に信じ込んでいました。

ユーナはリリアーナ様じゃないと解っていながら、『黒の加護』を受けている特別な人だから…等と幾重にも言い訳を重ねて。

きっと大丈夫だなんて、そんな筈ないのに」


ぎゅっと噛みしめられた彼の唇は赤く染まっている。


「あのリリアーナ様でも…っ!」


続いて零れ落ちたつぶやきは、多分、無意識だったのだと思う。

驚愕に見開かれた瞳に後悔の色を見て取ったわたしは、そのことについては何も訊き返さなかった。

無言のまま両手を振り上げ、エリオットの頬を軽く叩いた。


ばちん!

思いの外大きな音がしたけど、自分の掌が痛まないのでそんなに痛くはない…ハズ。


わたしはエリオットが言葉を失っている隙に口を開いた。


「――ビックリして、ちょっと落ち着いた?」


「え、あ、はい」


「そう、良かった。

叩いたりして、ごめんね。

何か考えすぎて、後ろ向きに突っ走っているみたいだったから、強引に止めてみました」


えへへと笑って誤魔化してみる。

そんなわたしを見てエリオットの強張った表情も少しだけ緩んだ。


うんうん、うまく誤魔化されてる。

うちのエリオット(わんこ)は反応が素直で可愛いよね。

()い奴め。


にやにやしてしまいそうな気持ちを引き締めて、わたしはエリオットの顔を正面から見つめた。


「よく解らないことも多いけど、とりあえず今のところ皆のお蔭で無事だから、わたしは大丈夫だよ?

あとね、兄とわたしに甘えるのも、期待することも、エリオットが謝るようなことじゃないと思う。

本当に困った時、無条件で助けあうのが『家族』でしょう?

だから、いいの。

そんなに自分を責めないであげて」


「…でも、」


「『でも』は禁止」


「だって…」


「『だって』もダメ」


わたしが矢継ぎ早に反論を封じると、エリオットはちょっと涙目になった。


「そんなに僕を甘やかさないでください。

…至らないところばかり多くて、本当に、自分が嫌になります」


「あ、それも気になってたの」


「?」


「こちらの世界だとソレが普通なのかもしれないけど、貴族でも、子供は子供でしょう?

まだ大人じゃないんだから、あんまり一度に…ひとりでたくさんの事を背負おうとしなくてもいいと思うよ。

今、すごく頑張ってる自分のことも、ダメって言うばかりじゃなくて、認めてあげて欲しいな」


「…。」


「エリオットが抱えているその痛みは、高みを目指してるから…理想の自分があるからだよね?

エリオットの周りには年上の大人の人が多いから、『至らない自分』が余計気になるのかもしれないけど、歳が離れてるってことは、それだけの時間の差が…努力して自分を磨いた期間の差があるってことだと思うの。

どんなに優れた人でも、その差を軽々と超えることなんてできないよ。

朝日と同時に夕日を見ることができないみたいに、ね」


うちのチートな兄には当てはまらないけど…と思いながら話すと、エリオットはソコにツッコミを入れずに頷いてくれた。


「そう…ですね。

直ぐに追いつきたいと焦る気持ちが抑えられるかわかりませんが、自分をあまり卑下(ひげ)しないように気をつけます。

自己否定し続けて落ち込んだ挙句、ひどい失敗をすることがないように」


「うん、それがいいと思う」


明るい表情を取り戻したエリオットにわたしが笑いかけると、彼は苦笑してちいさな声でつぶやいた。


「ユーナに甘えてもらえるくらい、頼りがいのある人になれるように…頑張りますね」


「え?

今、なんて言ったの?」


「いいえ、何でもありません」


にっこりと笑顔で否定されたので、わたしはそれ以上追及できずに引き下がった。




和やかな空気を保ったまま、馬車はレイフォンさんが借りてくれた貸別荘がある場所へと辿りついた。

この別荘地は夏の避暑地として有名な処で、シーズンオフの今は他にお客さんが居らず、人目につかない隠れ家としてはうってつけの場所らしい。


家紋や華美な装飾のない、質素にさえ見える馬車を用意してもらったのも、目立たないようにするためだった…という話を聞いて、わたしは小首を傾げた。


「今のわたしは変装しているし、傍にいる精霊さんたちの数もすごく減らしてもらったから、そんなに警戒する必要はないと思うんだけど…?」


「そうですね、ユーナが『黒の加護』を得ていることを、今の状態から誰かに見抜かれることは無いと思います。

今、ユーナの傍に居る精霊は、僕にも解らないくらい上手く気配を隠しています。

他国の魔導士と出会って精霊の存在を見抜かれても、精霊の数が少数ならば問題はありません。

今回は僕の…リヴァーシュラン伯爵家の縁者、もしくは親しい者だと知られないようにするための用心です」


「名門の貴族様と親しいと、何かマズイことでもあるの?」


「ウチはちょっと、特殊な立場なので」


エリオットは言葉を濁したけれど、わたしはピンっと閃いた。


「『王家の友人』だから?

それとも、魔導士を排出する血筋…って話の方?」


「両方です。

…レイ先輩から聞いたんですか?」


「ううん、今朝、ジュリアさんから聞いたの。

その場にレイフォンさんも居たよ」


「そうですか。

三年前から…王位継承者問題が浮上してから更に注目を集めているので、ユーナだけはそこから切り離して、安全な場所に居て欲しいんです」


「その気遣いは嬉しいけど、どんな状況なのかを聞いてもいい?」


「問題がいろいろありすぎるんですが、今一番厄介なのは、僕を王位後継者に押す一派がいる事ですね。

リヴァーシュラン伯爵家には数多くの王族の血が入っているし、建国以来最も国と民に貢献してきた一族なのだから、王族以外の者の中から後継者を選ぶのであれば、僕が一番最適だ…というのが彼らの言い分です。

ユートの実力が広く知れ渡った今は、僕よりユートのほうが危険に晒されています。

生命の危機ではなく…その…貞操というか…」


言いよどんだエリオットの肩を、ぽんぽんっと軽く叩く。


「うん、(アレ)のことは心配しなくても大丈夫。

…そっかぁ、じゃあ、兄を狙っている女の子たちの中には、兄本人じゃなくて、未来の王様の親戚の立場…もしくは魔導士がよく産まれる血筋が目当てな人もいるんだね」


「はい、そう考えて間違いないと思います」


「そっかぁ…うーん、いろいろ面倒くさそうで大変だねぇ」


わたしは適当に相槌を打ちながら、頭の中で問題を整理した。


その一、火竜

その二、火竜討伐隊に参加する治療士の選抜試験

その三、神剣

その四、王位継承者問題

その五、王位継承者選定に伴う派閥争い(?)

その六、本来の伯爵家の跡継ぎ…エリオットの長姉アデリシアさんと王弟ラインハルトさん、甥っ子のアリオンくんが行方不明


神剣があれば火竜との戦いが楽になるみたいだし、できれば直るといいなぁ…とは思うけど、わたしが手伝えることは他に無さそうだし、その三の問題はおじいちゃんに全部お任せしよう。


その二の治療士選びは近日中に解決するとして、その一の火竜を片づけちゃうと、その四と五の問題が激化する可能性がありそうだなぁ。

六の問題が先に片付けば…って、ダメか。

三人が見つかっても、王位継承者候補がエリオットから甥っ子くんになるだけで、問題が解決するわけじゃない。


「んー…、女王陛下のもう一人の弟さんで、粘着質な侯爵様の名前は何だっけ?」


「粘着質かどうかは解りませんが、陛下の弟で侯爵というと…ディートハルト・フォイエルバッハ侯爵のことでしょうか?」


「あ、うん、そうそう、そんな感じの名前だった。

本当なら当分回ってこないハズだった火竜退治をエリオットのお家に押し付けた人だって聞いたから、最初からいい印象ないんだけど…エリオットは違うの?」


「そうですね、僕は…というか、我が家では、あの方の話は極力避けるのが不文律でした。

シア姉さまと義兄上(あにうえ)から『ディートハルト様のことを悪く言ってはいけない』と言われたこともあるので、あの方の悪い噂を聞くことがあっても、あまり気に留めないようにしていたんです」


「確かに、明るい話題には結びつきそうにもない人っぽいよね。

陰口しか出てこなそうというか…。

女王陛下には、わたしはおばあちゃんにそっくりだから、狙われないように気をつけなさいって言われたんだよ。

――ええと、話を戻すけど、エリオットを王位継承者に押してる人たちって、元々はアリオンくん派というか…そのディートハルトさんのお家とは敵対している人たちなの?」


わたしが本筋から逸れそうになった話題を元に戻すと、エリオットは目をぱちくりさせて首を振った。


「いいえ、そうではないんです。

義兄上(あにうえ)とアリオンを支持する派閥は『王弟派』と称されることが多く、ディートハルト・フォイエルバッハ侯爵を支持する派閥は自分たちのことを『改革派』と名乗っています。

僕を()しているのは、王弟派ではなく、改革派の人たちなんです」


「…?」


義理のお兄さんと甥っ子くんの味方の人たちじゃなくて、対立している派閥の人たちがエリオットを推してる?

何かの罠なんだろうか?

内部分裂狙い?


すごく不思議だったけど、わたしは口を挟まずにエリオットの話の続きを待った。


「王弟派の人たちは、フォイエルバッハ侯爵家のことを『金はあっても実力はない金貸し屋』だと公言し、貴族にふさわしくない家だと忌み嫌っています。

実際、財力の豊かさでは国内随一(ずいいち)で、侯爵家の所領の管理はお金で雇った者に任せてあるのだそうです。

貴族とは、自ら先頭に立って魔獣と戦い、領民と領地を護る者。

その誇りを胸に、己を鍛え、命を賭して戦ってきた方々にとって、侯爵家のやり方は到底認められない…と言うのもよく解るのです」


「…。」


「王弟派の意見はこの国の多くの貴族と民から支持されていますが、侯爵家に多額の借金をしている家は侯爵家を擁護する意見を出していますし、あちらには先王の弟君が興したヴェルヘルミュント公爵家がついているので、勢力としてはほぼ互角だそうです。

お師さまやレイ先輩から聞いた話ばかりで、僕自身はあまり詳しくはないんですが」


エリオットは申し訳なさそうに肩をすぼめた。

わたしはあわててお礼を言う。


「ううん、そんなことないよ、いろいろ教えてくれてありがとう。

だいたい解ったけど、その、先代の王様の弟さんのお家の人たちは、王位後継者候補にはならなかったの?」


「すみません、そのことについて説明し忘れていましたね。

先王の弟君が王族から臣に下ったのは、『はじまりの魔法使い』が王家に贈った血継神器(リヴェラート)王笏(おうしゃく)』に使い手として認められなかったからなのです。

王族の方々は皆、幼少時に王笏を手渡され、使い手候補…王位を継ぐにふさわしい者かどうかの判定を受けます。

王笏の使い手たる資格が無き場合、その子供や孫も使い手として認められることは無い。

それだけは長年の歴史から明白となっていて、それ故に…」


エリオットが言い辛そうにしているので、わたしは続きだと思われる言葉を口にした。


「…王家の一員から外されて、ただの貴族に降格させられた?」


「はい、そういうことになります」


「王笏が使えない人は王族でいられないって、すごく厳しい決まりだね」


「そう…ですよね。

あの神器は王と臣下の生命力と魔力を繋げ、離れた場所にいる臣下に力添えすることができるように…という目的で作られたそうなのですが、繋がった人物の行動を把握し制限できる力も持つので、王家の血だけではなく、私利私欲に溺れない高潔な資質も必要となるそうです。

王笏の使い手としての選定がいつしか王位継承者選びに欠かせなくなったのは、至極当然のことだと思います。

ですが、王にふさわしい人物かどうかを見定めるためだけの儀式が、王笏に認められなければ一族から切り離され、臣下に下るようになってしまったのは、確かに厳しい…辛いことですよね」


はじまりの魔法使いからの贈り物だった神器が、贈られた家の人たちの(きずな)を断つ物になってしまっている。

その事実に、わたしは何だかすごくもやもやしたものを感じた。


王笏の使い方を誤れば、人を助けるどころか、監視して人を操ることができてしまうから、使う人を厳選する必要があるってことは解るけど…。


「フォイエルバッハ侯爵家に借金をしている家の多くが、領地の管理費に回すお金が無くてやむを得ず…という事情を抱えているらしいです。

昔から続く貴族の努めを自らが率先して果たすより、危険な役割はお金で別の者に任せてしまおうと考え、そのお金が足りないから借金をして、そのことを恥とも思わずに公言し……汚れ仕事は貴族の責務ではないと言いながら、自分たちの身分と特権を手放さない改革を訴えている。

事は次代の王が誰になるのかということだけでなく、この国の貴族の在り方の是非の問題にまで発展しているのです」


「…。」


むぅ。

解決策を探していたのに、より深い迷路にもぐりこんでしまったみたいな感じだ。


わたしは自分の頬を軽く叩いて、ぐちゃぐちゃになった頭の中をリセットした。

ぺちぺちっ。(あ、ちょっと痛い)


「…ユーナ、ありがとうございます」


「え?」


「僕の…この国が抱えている問題を一緒に考えて下さって、とても嬉しいです。

でも、ユーナがこちらの世界に居るのは…今日を除けば、あと三日しかありません。

短い期間で解決できるようなことではないですから、そんなに思い悩まないで下さい」


「…でも、」


「『でも』は禁止、です」


エリオットはわたしの台詞を真似て、ちいさく笑った。


「ユーナには、治療士選抜試験を手伝って頂いてます。

本当にそれだけで十分助かっているんですよ」


「…。」


エリオットの遠慮がちに伸ばされた手が、わたしの頭に触れる。

彼は壊れ物を扱うみたいにそっと手を滑らせ、わたしの髪の毛を一房手に取って自分の額に押し当てた。

何かを祈っているようなその姿を、わたしは何も言わずに黙って見守った。


その後、わたしたちはお互いに何も喋らなかったけれど、今度の沈黙は重くなかった。

夕日が沈む前にレイフォンさんが借りてくれた別荘に辿りつき、エリオットはジュリアさんに挨拶するとすぐに魔法で王城へ戻った。


わたしはジュリアさんが用意してくれた夕食を食べたら急に眠くなってしまい、早々に自分の部屋へ戻ってお風呂に入った。

浴槽の中でも睡魔に襲われて何度かお湯の中に沈みながら全身を洗い、お風呂から上がるとすぐにベッドの中へともぐり込んだ。



―――そしてその夜、長い長い夢を見た。




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