古の話
稚拙なものですがどうかお付き合いください。
これは古の【精霊】と【聖霊】のお話。
あるところに神様が居ました。
神様はまず世界を創り、そしてありとあらゆる生物を創りました。
しかし神様が創った世界はあまりにも広かったため、至るところで争いが起こりました。
それを見かねた神様は己の体を7つに分けて世界を見守ることにしました。
そうして世界に平和が戻りました。
7つに分かれた神様は6つの、世界を支える火、風、水、土、光、闇を司る6体と、その全てを纏める1体となりました。
その7体の分かれた神様は聖霊と呼ばれるようになりました。
しかしある時7体の聖霊達の前に人間という種族が現れました。
その種族は体がとても弱く、さらには何か纏うものがなければ寒さにすら耐えきれないほどでした。
その人間はこういいました。「自分達はこのままでは滅びてしまう、だから自分達に生き残る力をくれ。」それを見かねた聖霊達は人間に力を与えました。
しかし人間に力を与えることに反対する聖霊が居ました。
火と闇の聖霊です。
この2体は火は過去に己の火を盗まれたことがあったために、闇は今人間に力を与えればきっと自分達に牙を剥く、そう言って人間に力を与えることに反対していました。
聖霊達は、人間に力を与えるか否かで永らく争い続けました。
結果、力を与える側が勝ち、負けた2体の聖霊は深い傷を負いながらもなんとか逃げ切りました。
そして残った聖霊は人間の中に己の分身を与えました、それが精霊です。
力を得た人間は、精霊の力を使って世界を支配しました。
そして今まで、世界は人間の手によって平和が訪れています。