イメージ
ポスター貼る時、画鋲で穴を開けて良いのか悪いのか考える。
『部屋の雰囲気は、家具や机の配置だけでなく、壁紙の色や装飾品で変化する。部屋の壁紙を貼り替える事は出来ないから、ポスターやカーテンでイメージチェンジだ!!』
「ねぇ。ちょっと聞いていい?」
毎度の事ながら、ノックもせずに入ってきた姉が何か言っている。
「ん? 何?」
「何? ……これ」
姉は壁に貼ったポスターや窓際のカーテンを指差している。
「アネキ……ポスターも知らねぇのか!?」
俺が呆れた声でそう言うと、姉は部屋を飛び出して行った。
『一体……なんだって言うんだよ!!』
と思っていると、暫くして部屋の外からまた大声が……。
「お母さ~ん! 大変!! 大変だよ!!」
「どうしたの? そんなに大きな声を出して」
「アイツがとうとうイカれたのよ!」
「どんな風に? 大袈裟なのよ。あんたは……」
「違うの!! 本当なんだって! だって……」
暫くの沈黙が続き姉は叫んでいた。
「アイツの部屋。ピンクの壁紙で、カーテンとポスター【キティーちゃん】なんだよ!!」
あれ? 間違えてる?