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俺は俺の好きな女に、一番いい条件で皆に見てほしいから、間引くところ間引いてやるんだ!

作者: 七瀬






俺には好きな女がいる!

俺の好きな女が一番輝けるように俺がこの女の周りの要らないモノを

間引いていく。

彼女を何時も照らせるように、光が差し込むように、、、。

俺は彼女の周りの男どもを間引いていく事にしたんだ。

そもそも彼女に、“男友達は要らない!”

俺は片っ端から彼女の男友達を蹴散らしていく。

彼女に黙って、彼女の男友達に勝手に会いに行き俺はその男に

こう言うんだ!



『俺が弥代の彼氏だ! 悪いんだけど、彼女と会ったり連絡を取るのを

もうやめてくれないか?』

『えぇ!?』

『“君だって、彼女が居たら? 他の男と彼女が連絡を取り合って

会ってたら、いい気分はしないだろう!”』

『・・・あぁ、ううん、』

『分かってくれたんなら、それでいいんだ! 今日はわざわざ会って

くれてありがとう。』

『・・・・・・』







彼女の男友達はなんて聞き訳がいい奴ばかりなのか?

皆、俺が彼女の彼氏で“もう彼女に会わないでほしい”と頼むと?

俺の話を聞いて理解してくれたんだ。

まあ、最低限の事は俺はする!

彼女のお父さんや弟は、“家族だから仕方がない!”

一歩引いて、親戚も仕方がないだろう。

でも? 幼馴染の男とか同級生の男は俺は絶対に許さない!

“全ては、彼女に虫が付かない為に、、、。”

最高の彼女の状態を作り出す事こそ! 俺の役目なんだ!!!






 *





『あのさ、ずっと気になってたんだけど? “あの男性ひと誰?” 』

『えぇ!? 知らない、気が付いたら? いつの間にか居たのよ!』

『ひょっとして、ストーカーとか?』

『どうかな? 別に危害は加えられてないんだけどね。』

『・・・でも? ずっと弥代の事、あの男性ひと見てるじゃん!』

『私に聞かれても、分かんないよ!』

『あぁ! また弥代を見てた!』

『私はあんまり気にしないようにしてるわ、あんまり刺激を加えると?

何をするか分かんないしさ。』

『・・・まあ、確かに、そうだね!』

『だから陽菜も、あんまりあの男性ひとを見ないで!』

『分かった!』

『でも、なんか怖いよね!』

『・・・ううん、』






・・・俺は彼女の為なら、何だってできるんだ!

今、彼女と一緒に居る女友達だって! 俺なら間引く事が出来るんだ。

彼女にはいつだって、“輝いててほしい!”

【俺の最強の推し!】 誰にも渡したりしない!



でも? もう少し、彼女に近づきたいんだよな。

ほんの少しでいい、彼女に俺の彼女になってほしいと伝えたい!

今はまだ、彼氏にもなれない俺だけど、いつかきっと、、、。

“彼女の彼氏になると俺は決めているんだ!”

こんな風に、コソコソ遠くから見てるだけじゃなくて、

正々堂々と俺の彼女になってもらえる為に、今日も俺は彼女の周りに居る

者たちを間引いていく。



“さあ! どんどん輝け愛するキミ!”

俺を照らす眩しいほどの、世界一の推しになれ!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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