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制限時間:15分 文字数:253字

選ばれた私は帝王の前に歩み出た。

騒ぐ声がしない。すでに見張りは立ち去っていて、集落が私を捨てたことがはっきり分かったが、もうそんなことはどうでもよかった。

鬱蒼としたジャングルの中、彼の姿だけが黄金色に眩く輝く。

太陽が私の目の前に降りて来たのだ。

私を映す瞳は思ったほど険しくはなく、わずかに残っていた畏れは消え失せ、安心感さえ覚えた。

「帝王よ。私を食らうがいい」

帝王が真珠色の牙を剥く。私は生肉になる。

学も言葉も必要ない。

弱肉強食の頂点に立つ彼の腹に収まるのは、人間としての最上の喜びなのだ。

お題:帝王の人間

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