表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/38

華族道

制限時間:15分 文字数:346字

イタリア帰りの息子は、すっかり軟派な軟弱男になっていた。色男、とはどうも呼びたくない。

道で見知らぬ女性に道を聞くと思いきや一輪の花を手品のように出現させ、突如デートに誘いだす。お前はイタリアにナンパ留学に行っていたのか!

留学前は私以外の女性とまともに目も合わせられなくてタジタジとなっていた可愛い息子はどこへ?

こうしちゃいられない、私は息子を大和男児に戻すべく、教室に呼んだ。

「活けてみなさい」

息子は用意された花をしげしげと眺めた。

「やってみるよ、マム」

ウインク。ああ軽いこと。

彼は、溢れんばかりの緑と、白いカスミソウで彩られた、赤いカーネーションの作品を作り上げた。

「僕がイタリアで何よりも学んだことはね、マムを大切にすることなんだ。ハイ、プレゼント」

その手には乗るか。

お題:イタリア式の花

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ