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ホテルに消える

制限時間:15分 文字数:362字

目の前の二人はそのホテルに吸い込まれるようにして、消えた。

私はカメラの画像を確認する。少し手がぶれたのか、二人の背中に何かもやのようなものが見えた。

ひとまず依頼人に画像を送った後、ホテルに潜入する。

一歩足を踏み入れた途端、既視感を覚えた。

真っ赤な絨毯、受付には人はおらず、大きなシャンデリアがかかっている。

妙な高級志向だ。まるで、

――最後の晩餐にはふさわしい。

ふと、そんなことを思った。

懐かしい記憶が過る。

かつて殺人犯を追っていた頃、命の危機を何度も迎えた。そんな死を前にしている緊張感、このホテルはそんな空気に溢れている。

私はハッとして、二人の行き先を追った。まずい。

飛び込んだ部屋で二人はすでに息を引き取っていた。心中だった。

そして私も、ふらふらと窓に寄って行く。

ここは、最高の最後のホテル。

お題:最後のホテル 必須要素:この作品を自分の最高傑作にすること

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