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窓際VS新卒

制限時間:15分 文字数:436字

うちの課に配属された新人はとても有能で容姿端麗だった。

出身を聞くと、なんとT大学の出であるらしかった。

「こりゃまたすげーのがやってきたな」

と課長が褒め、お局OLも彼の顔面を見て思わず顔をほころばせる。

何で首にならないか自分でも不思議なくらいな俺も、有能クンの先輩となった以上、何か言わなくては。

「すぐに俺なんか抜いてガンガン昇進されそうだな」

冗談めかして言ったが、口の中は乾いていた。

彼はそんな俺に、オーバー過ぎるくらいのリアクションでこう答えた。

「とんでもございませんよ、先輩」

――とんでもございません?

その言葉を聞くなり、俺の中で何かがスパークした。

「『とんでもございません』だぁ? 『とんでもないことです』だろうがこの糞新人よぉ? T大のくせに国語力大したことねぇな!」

テレビの敬語ミスでよくやっている間違いだ。まさに俺は鬼の首でもとったかのように新人を責めた。

「ったく、とんでもねぇ奴だな!」


なんてことがあればいいのにな、と妄想した。

お題:とんでもない新卒

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