31 ギャル達
いい朝だ。
無職だった僕から、そろそろおさらばできそう。
もし、子供が出来て「パパのお仕事ってなに?」と聞かれたら困るしね。
聞く限り、子供作るのは、ほぼ不可能とのことですが。
そんなことはいいんです。今日の僕はすこぶる忙しい! 頑張るぞ。
僕は朝食摂ってからすぐにみーちゃんに乗ってドルフィノまでやってきた。
なぜ転移じゃないかと言うと、ユリナが来たがったから。友達と遊びたいんだろうね。
「可愛いー!」「魔法少女コンビ!」「狐っ娘可愛すぎ!」「にゅふぅぅぅぅぅぅぅぅ! モフモフ!」
当然片山君の嫁さんたちにユリナはもみくちゃにされていた。
ここに来たのはユリナを預かって貰うためだ。色々やる事あるので。
ユリナにはトーマ達と遊んでててもらおう。
人見知りユリナに負担かけないようにお願いしてから、みーちゃんに乗ってセイラに飛んだ。
もちろんセイラには米を仕入れにきた。ドルフィノは南側とは違って普通に米が食べられてる知って助かった。
カレーに米がないと、ナンみたいなの用意しないとだしね。
前回は美味しいお米が欲しかったから最高級の買ったけど、今回は1ランク程落とす。
出来るだけカレーを安く提供したいしね。
とりあえず50袋仕入れ、かなり勉強してもらえた。
ちょっと多すぎるかな? とも思ったけど、アイテムボックス内に保存しておけば、コクゾウムシが湧くことも劣化する事もないから問題ない。
『エルフの所に寄って行かなくていいのかニャ』
「え? もう行かないつもりだけど」
『定期的に込めないと安定しないニャ』
「そうなの? そうだとしても今日は行かないよ」
そもそもこんな朝からそんな事できませんて。
僕はまたみーちゃんに乗ってドルフィノへと帰還した。
このスピードに慣れてしまった自分が怖い。
お店に行くとまた見物人が来てたので、工事するからと、お引取り願った。
一旦お店をアイテムボックスに入れて、ボックス内で家具を配置する。これならゲームをするかの様な感覚でできる。
どうぶつと交流する例のゲーム感覚だ。楽しい。
設置完了してお店を定位置に出す。完璧だ。
後は、料理の仕込みだね。そうこうしてるうちにみんながお店にやってきた。
片山君たち全員で来てお祝いの言葉や物を頂いて、嫁さん二人を残して帰って行った。
「矢吹ちゃん私の名前知らないでしょ?」「多分私の名前も知らなそー」
「はい、実は知りませんでした。すみません」
二人に自己紹介してもらい、改めこちらも自己紹介した。
店員さんになってくれたのは、お尻の大きい田中由美子さんと、おっ○いが大きい北沢夏美さん。覚えておこう!
子供達も来たので、みんなでお店に入り、材料を数日分出して冷蔵庫に入れる。ちなみに野菜や肉は僕がヨルバンで仕入れて来た。
無くなったらシイリスさんにドルフィノで仕入れてもらおう。
後は作るだけだ。カレーも焼きそばも日本に住んでた僕らなら簡単に作れる。
その他にも、お好み焼きなど日本の屋台で見かけるメニュー等も出す予定。海産物メニューが多い他の店とは差別化を狙っているというのもある。
問題は米の炊き加減だ。
こっちの世界には、炊飯器なんてないし、鍋だと炊き加減が難しい。
芽衣子と渚が鍋で炊く際のやり方を書いてくれたので、一応問題解決している。まぁ、そのうち慣れるだろう。
子供達は掃除とか出来ることをやってもらおう。火を使わせるのは危ない気がするし。
準備できたので大鍋でカレーを作り始める。辺りにいい香りが広がり思わずお腹が鳴りそうになるね。
この香りを魔道具の換気扇で通行人に向けて放出だ。
「お兄ちゃんカレー食べたい……」「俺も……」「あたしも!」「カレー好き!」
子供達も辛抱たまらなそうだ。
そして僕は、ぞろぞろと集まってくるお客さんに向けて開店のお知らせをする。
「海の家、今日から開店です。美味しい食事ありますのでよろしくお願いします!」
……。
……。
……。
終わった……。やっと終わった。大盛況すぎて途中からシイリスさんとユリナまで手伝う程だった。
増員必要かな、これは。
シイリスさんは売上の集計をしている。田中さんと北沢さんは掃除してるけど疲れてそう。
一通り仕事が終わってユリナと二階リビングで寛いでると、田中さんが訪ねてきた。
忙しすぎて辞めたいとか言われたらどうしよう……。
「矢吹ちゃん、ちょっと相談あるんだ。二人だけでいいかな?」
「二人じゃないとダメな相談?」
「まぁ、ほら悠一と私の話だからね」
「わかった。ユリナ悪いけどトーマ達と遊んでてくれる?」
「いいよー」
ユリナは遊べるのが嬉しいのかトーマ達の部屋に走って行った。
「それで相談ていうのは?」
「これ複製して欲しいんだー」
そう言って取り出したのはアレだ。一度も使わず卒業してしまったゴムっぽいアレ。
「なるほど。計画的にしないと家計が大変な事になりそうだもんね」
「そうそう。一人生理来てない子居るし、これ以上はね」
こういう物をリビングで大量複製するのはなんか気が引けたので、自室に行って複製する事にした。
「じゃあ、ちょっと待ててね。時間はかからないから」
「はいよーお願いね」
……。
……。
どうして……。どうしてこんな事に……。
「矢吹ちゃん凄かった……身体は小さいのに、これは反則だよ。止まらなくなっちゃった」
「なんでこんな事を……?」
「悠一は愛してるけどさ、矢吹ちゃんにも一目惚れしちゃったんだよね」
「片山君にバレたら大変な事になるよ……」
「言わないから平気だよ。もっとしよ?」
それから僕は大きな桃に蹂躙されまくった。
大きな桃は、どんぶらこ~どんぶらこ~なんて生易しいものではなく、濁流を流れるように激しかった。
「あの、せめて複製したコレを使った方が良かったのでは?」
「あーこれね。私は嫌いなんだー。なんかゴム臭いし、滑り悪くなるし」
「まぁ、僕はハイエルフだから種をほぼ残せないらしくて問題無いと思うけど」
「じゃあいいじゃん。もっかいしよ?」
それからも蹂躙は続いた。なんて体力だよ。スキルのお蔭なのかな?
あかん……。あの人の良い片山君の顔を見れなくなりそう……。
ちなみにこういう関係になった場合、ステータスはどうなるんだ?
鑑定!
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由美子 田中
レベル 15
種族 人間
年齢 17
スキル 拳闘士
大剣士
アイテムボックス
配偶者 武・岩尾 祐二・持田 智・森山 悠一・片山 エリオ
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えぇぇぇ……。履歴全部出ちゃうの? 嫌だ、この鑑定……。
ていうか、歴代戦士の中にモリモリも居るじゃん!
もしかして田中さんに会いたくなくてドルフィノ行きを拒んだのかな?
それの真相は闇の中だ。あえて聞くまい。
明日の仕込みして帰ろ……。もう疲れた。
◆◇◆◇
それから暫く頑張った。二週間程してくると落ち着いて僕が居なくても回るようになってきた。定期的に材料は届けるけどね。
田中さんは相変わらずで、正直僕としてはどうして良いかわからない。しかし、回数を重ねるごとに、いつしか考えるのを止めた。
ちなみに帰る前にしっかりお風呂に入るようになったのは言うまでもない。
そんなある日、店でトラブルが起きた。
反社的な人が店に来て因縁付けられ中なのだ。正直怖い。多分戦っても負けないだろうけど、怖いものは怖いのだ。
聞けば、儲かってるのにみかじめ料払わないのが気に入らないらしい。
そんな制度が異世界にもあるのかよ……。
今日は転移で来てるからみーちゃん居ないし、騎士団に通報するにしてもスマホなんて無いし。
どうしようか悩んでいると、事務室からシイリスさんが笑顔を浮かべながら出てきた。
「シイリスさん、危ないから奥に行ってた方がいいですよ!」
僕がそう言った瞬間、反社の人が青ざめた。
「シイリスだと……」「おい! まじでシイリス・クライスじゃねーか!」「逃げろ!」
「もしかしてシイリスさんは元騎士とか?」
「ええ。以前はローズ隊を率いてました。昔の話ですよ」
シモーヌさんたち凄い人ぶっ込んで来たのね……。
その場にいたお客さん曰く、シイリスさんは歴代最強の騎士団長だったらしい。
用心棒を雇おうかと思ったけど、必要なかったようだ。
◇◆◇◆
「最近矢吹君は、お風呂入ってから戻って来るんですね」
「うん。飲食店だから汗かいたりするしね」
「そうなんですか……。はむっ」
「うおふぅ……そうなんですよ」
「ふぁふぁひはふぃふぁないふぉふぉもっふえまふぅふぁ?」
「はぅぅ……何言ってるかわからないけど……」
「ぷはぁ……なんでもないです」
唯は相変わらず攻めるのが好きだ。
例の大きな桃とは違い、かなり小ぶりの桃だが。
だが、その戦闘力は凄まじく、単身で鬼の棍棒を手玉に取るのだ。
絶妙な桃の動きで鬼の棍棒を翻弄し、何度もねじ伏せる。
舞うように戦う桃の剣士だ。
やがて鬼の棍棒は倒れ、平和が訪れる。
めでたし めでたし
◆◇◆◇
お店も軌道に乗り、僕はたまに行くだけで良くなった。
暇になっちゃったけど、無職からは脱出することが出来たから満足してる。
朝食後みんなで寛いでから、ユリナと散歩の出かけようかと思ってたら芽衣子と渚に話しかけられた。どうやら相談事があるみたいだ。
「ウチらもお店やりたいんだ」「そうそう、まさか旦那に先越されると思わなかったよ。ヤバ」
「教会の仕事はいいの?」
「領主さんから支援が開始されたから大丈夫みたい」
「それならば協力するよ。どんな店開くの?」
「規模の小さい食堂にしようと思ってるんだ」「当面は二人だし、忙しくなるとヤバそうだもんね」
「なるほど。わかった。全面的に協力するよ」
二人がお店やりたくなったのは、多分僕に影響されたからだけじゃない。
恵はカリスマ美容師ポジションになって貴族の令嬢から指名されたりしてるし、唯も絵描きとして成功して、引っ切り無しに依頼が来ている。
七星さんの店は、どこから仕入れてるのかわからないけど世界中の珍しいものを売っているらしい。かなり繁盛してるようだ。
周りの人たちを見てると、自分らも何か! って思うのも当然かも知れない。二人ならば成功間違いなしだろう。
とりあえすは二人で色々動いてみるとの事なので、時が来た全力で支援するつもりだ。
二人の話が終わったので僕とユリナはみーちゃんに乗ってドルフィノにやってきた。
「カレーのいいにおい。食べたい」
「だよねー。この匂いは反則だよね。あまりお腹減ってなくても食べたくなっちゃう」
僕の戦略は大成功のようだが、この匂い兵器のせいで周りの飲食店からはあまり良く思われてなさそう。
お店にチラっと顔出してから、ユリナと手を繋いで海岸に散歩に来た。
「ユリナ海すきー」
「見てるだけで感動するよね。でも同時に怖い気もしてくる」
「こわい?」
「なんでだろうね、見ているとそんな気がして来るんだ」
「よくわかんないー」
ユリナとセンチメンタルなお話をしながら歩いてると、例の見慣れた制服の女の子二人と、
くたびれたおっさんが一緒に歩いてるのを発見した。
ギャルの二人と先生だ!
「ねー! カレーの匂いするじゃん。行こうよセンセー」「ほんとだぁ。なにこれぇ」「はぁ……もう金ないぞ?」
そんな先生の話など聞かずに、ギャルリーダーの仁科さんは僕の店に駆け込んだ。
その後をゆっくり歩きながらお店に入ろうとする、もう一人のギャルの花澤さんと僕は目が合ってしまった。
「あらぁ、可愛い子達見つけちゃった!」
花澤さんは速歩きでこちらに接近し、僕とユリナをガッチリ両手で捕らえられた。顔をすりすり擦りつけてくる。
「あの花澤さん、ユリナが嫌がってるので離してもらえる?」
「あれぇ? どうしてわたしの名前知ってるの?」
「姿は変わったけど、僕は矢吹だよ」
「えぇぇ? それは本当なの? めぐちゃんが知ったら泣きそう……」
「恵ならもう合流してるから大丈夫」
「あらぁ……。もしかして二人は上手くいった感じ?」
「うん。恵は嫁だよ」
「あらぁ、良かったぁぁぁ」
余程嬉しかったのか花澤さんは大声で泣き出してしまった。その声で「ユリナもお嫁さんだよ!」はかき消された。
「おい、どうした花澤。またトラブルか? 勘弁してくれよ」
「先生お久しぶりです。姿は変わりましたが僕は矢吹です」
「――ほんとか!? 信じられん。君はこっちの世界の魔法少女とかじゃないのか? あと花澤うるさい!」
「間違いなく矢吹ですから。とりあえず店行きましょう」
「もう金無いんだ。こいつら金遣い荒すぎて手に負えん」
「あれは僕の店だから、好きなだけ食べて下さい」
何とか花澤さんを落ち着かせ、先生と花澤さんを押すようにして店に入ると、仁科さんはカレーを貪り食べていた。金もないのに大胆不敵だ。
「真美も先生も早く食べなよー。ここ矢吹の店なんだって。ていうか、何で泣いてんの?」
「めぐちゃんがね、矢吹君と結婚出来たんだって。感動しちゃった」
「マジーーーーー? やったじゃん! イエーイ!」
「いぇーい!」
突然立ち上がった仁科さんは花澤さんとハイタッチしていた。いい友達だな。
それから三人はに好きなだけ食べてもらったので、二階で話すことにした。
「ていうか、めぐと矢吹って何処に居るの?」
ソフォーに足組んで座り、食べすぎぽっこりお腹をさすりながら、辺りを見回す仁科さん。ギャルというか、おっさんみたいだ。
「僕が矢吹だよ。恵はヨルバンで美容師やってる」
「は? ウソでしょ?」
「信じられないかもだけど、本当なんだ。とりあえず行く所無いなら、みんなゆっくりして行ってよ」
「助かったぁ……。やっと、こいつらのお守りから開放される。今こそ、これを飲むべきだな」
天井を見上げながら安堵のため息をついた先生は、アイテムボックスから定番銀色ビールのスゥーパァードゥライを出した。
「先生待って! それを飲んじゃダメ!」
「な、なんでだ?」
僕は先生から銀色ビールを引ったくると、三本に複製してから出した。もちろんキンキンに冷やした。
「こ、これは……キンキンに冷えてる! 増えてる! 意味わからんけど飲む!」
先生は震える手でプシュ!とプルタブを上げ、缶に口に当てるとゴキュゴキュゴキュっていい音だしなが350mlを一気に飲み干した。
「ぷはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。もう死んでもいい。よしもう一本!」
余程ストレス溜まっていたようだ。
「これが僕のスキルの一つなんだ。仁科さんたちも増やして欲しいものがあったら複製するよ」
「マジーーー!? 真美、メイク道具増やしてもらおっ」「それ良い考えねぇ!」
こうして僕はギャル達の下僕となり、ファンデやら日焼け止めやら小さい破片の知らないメイク道具まで複製させられまくった。
もう化粧ポーチがパンパンじゃないか、そんなに要らないでしょ。
「複製前の本体は僕のアイテムボックスに入ってるから、その気になればいつでも複製できるし、そんなに増やさなくても……」
「そーなん? でも助かったよ。矢吹ありがとね」「ありがとねぇ。流石めぐちゃんの旦那さんね」
「他にも服でもなんでも増やせるから必要なものあったら気軽に言ってね」
「じゃあ、クタクタになってきたけど下着増やしてくれる?」
「下着なら他の人の複製したやつがあるよ? もちろん浄化スキルで綺麗にした物だよ」
「えーどういうの? 見せてよ。可愛くないの要らないし」
「ここで? 先生も居るし、それは後でいいんじゃない?」
「オッケー。ところで、ここって風呂あるの?」
「あるよ。そこの奥。自由に使っていいよ」
「真美、風呂行こ!」「はぁい」
仁科さんたちは嬉しそうにお風呂へと走っていった。ほんと無遠慮な人達だ。
「先生はあの自由奔放な二人を連れて、何処からドルフィノまで来たんですか?」
「俺達は帝国近くの小さな村に飛ばされたんだ。そこから馬車に乗ったり狼に追われたり本当に大変だった……」
ついに先生は泣き出してしまった。酔ったのかな?
「あいつらぁ……ほんとな……スヤァ」
ついに寝てしまった。今は寝かせてあげよう。
「矢吹ーーーついでだからコレ増やしといてよーー」
風呂場から声がする。下着増やせってことかな。ホント自由人だなあの人達。
風呂場に行くと手前の通路に下着やら制服やら脱ぎ散らかされていた。脱衣所で脱げばいいのに。
とりあえず全部アイテムボックスに入れて、汚れを分離、
クタクタになっているという下着とソックスをクラフトと錬金両方使って修正。それを10枚ずつ複製しておいた。
「マジ矢吹凄いわ! オキニが新品みたいに復活してた!」「使い慣れたブラじゃないと痛くなっちゃうしねぇ」
風呂から出てきた二人がなり喜んでる。パンツやブラ直して感謝されるって、どうかとも思うけどね。
「真美さ、あたしらも矢吹の嫁にしてもらおうよ」「あらぁ、いいかも」
「いやダメでしょ。どういう発想でそうなるのか意味不明」
「とりあえずめぐに聞いてみよ?」「めぐちゃん許してくれるかなぁ?」
「あの、僕の話聞いてます?」
「じゃー矢吹ヨルバンってとこに連れてってよ」
「連れていってもいいけど、嫁になるとかの話はやめてね?」
「早くいこ!」
「はい……」
人の話を全く聞かないギャルたちに根負けした形で、みーちゃんに全員乗ってヨルバンに飛んだ。
ちなみに先生の事は田中さんたちに任せた。
「凄い! なにこれ、もっかい乗りたい!」
みーちゃんは遊園地のアトラクションじゃないんですよ! まったく。
屋敷に帰ると恵とギャル二人は感動の再開を果たした。
だけど、ギャル二人の言葉で場が凍りついた。
やっぱこうなったか……。
でも、すぐに誤解は解けたみたいで、みんなで楽しく食事できた。
ユリナとお風呂に入り、フカフカのベッドに寝かせる。
今日は芽衣子の部屋だ。
「また嫁作ってきたのかと思ってマジ焦ったよ。あの二人はね……」「仁科さんとかヤバって思ったし」
「また自己評価低い発言? 僕は仁科さんたちより芽衣子と渚の方が可愛いと思ってるよ!」
「マジ嬉しい…」「ヤバ……泣きそう」
そして三人は重なり合う。
△の様に、▽の様に。
これもまた一つの愛の形なのかもしれない。
こうして僕は今日も優しいぬくもりな包まれて眠るのだ。
夜中に妖怪が来るまではね。
評価、ブックマークありがとうございます!今日は特に誤字脱字多くて申し訳ありません。
私生活の方で辛いことがあったのでまだそれを引きずって集中できませんでした。




