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フルメタルライフズ  作者: 冬馬
旧一章
5/9

四話 一方

 四話改変ですここで一話増やしました。レーション達がスモーカーヘッドと戦っている同時刻、レッサーとツクモがどうしていたのかを書きました。三話の後編とも捉えて貰っても構いません。

 

 一方取り巻きの一人ピッグレグをスモーカーヘドから引き離したレッサーは森の奥へとピッグレッグを引きずり込んだ。あらかじめ要していた罠区域に着くと、レッサーはピッグレグのキャノン砲を掴み、仕掛けていたクレイモア地雷に向け投げ飛ばす。投げ飛ばされたピッグレッグは体制を崩し、まんまと地雷の爆破を受ける。さらには早めに限界駆動を発動させ、起き上がったピッグレッグの背後へ回り胴体に抱きつき、そのままジャーマンスープレックスを決める。それと同時にこれまた仕掛けていたショックワイヤーへぶつける。そのコンボだけでピッグレッグは体力の半分をも削られた。

「悪いね、本来俺は完全に巻き込まれた側の人間なんだけど、ウチのパーティがただ喧嘩売られて黙ってるわけがないのよね。だから奇襲でもなんでも我慢してちょうだい。」

「ふざっけやがってぇぇぇ!!俺が、俺たちがお前ら見たいな三下にやられるわけがなかろがァァ。」


 ピッグレッグは倒れた状態でキャノン砲からスモーク弾を放ち自信を隠す。レッサーもとっさの事でスモークの外へと出てしまった。

「しまった…。」


 スモークの中からは砲弾や機関銃などの弾が無雑作に飛んでくる。レッサーはそれらを多少被弾しながらでも大木の後ろへと身を隠す。

(無茶するなぁ。メンド、ツクモから聞いてた通りピンチになるとメチャクチャする奴やなぁ。どうしようこれ、相手はスモークの中からでもこっち見えるみたいやし。)


 レッサーはスキルが切れる前に早めに勝負を決めたいようで、そのまま突貫する事も考えたが冷静になりカフィーから貰っていたフラググレネードなどの爆発物を思い出し、ピッグレッグのスモークの中へ投げ込む。だがピッグレッグはグレネードが投げ込まれそれが自分には届かない事を知っていた。

「どこ狙ってんだよ下手くそが!」

「狙いはお前じゃ無い。」

「ハァァァ?何言ってんだ…なっ!?」


 グレネードが爆発すると同時にスモークが晴れていく、ピッグレグの姿もはっきりと見えている。さっきまで気負い付いていたピッグレッグは急に弱気になり後ろ向きで走り出しながらレッサーへに向け弾をばら撒きながら逃げていた。そしてバック走方しながら走っている訳なので当然仕掛けている罠に全て掛かっている。スモークを出そうとしても、スモークはレッサーに煽られた時に全て吐き出してしまい無くなったようだ。

「く、くるなぁあぁあぁぁぁ、来るなァァァァァァ、来るな来るな来るな来るな来るな来るなあああああ。」

「諦めろ!自業自得だ。お前らは、まだ何も知らない初心者を借り楽しんでいる。それを許せる訳も無し。そして貴様らの敗因は単純明確、そう!俺達に手を出した、ただそれだけだ!!」


 ピッグレッグはついには泥沼の罠にハマり身動きが取れなくなる。最後の足掻きで全弾をレッサーに向け放つがことごとくを回避されレッサーは限界駆動が発動している時特定の攻撃系スキルを使用し、発動出来る特殊な技を使いうその名も。

「鬼心剛乱舞。」 


 『鬼心剛乱舞』は最大8連撃の乱舞を相手に与える。全て当たれば大概の機体なら即座に破壊出来る必殺とも言える技だ。ピッグレッグはレッサーに切り刻まれ、最後にはコックピットを貫かれ爆発四散していった。

「終わったぁ、レーションに貰った対スモーク用フラググレードが役にたったなぁ。それにしてもツクモはどうしてるかな。心配だしカバーしに行くか。」


 そしてツクモはというと、レッサーと別れた所からだが、パンクをガッシリと掴みそのまま防御力頼りに自分ごと罠へと押し付けながら森を突き進む。パンクの方はというと爆発の衝撃やショックワイヤーなどの電気で行動が出来ないようにされたいる。ツクモはそのまま突き進み、開けた場所へ出る。そこへ辿り着くとパンクを勢いのついた状態で投げ飛ばす。

「お前ら何なんだよ!」

「なんだかんだと聞かれても!答えてやらぬが、己がため!だから絶対に言わない!!」

「………何言ってんだコイツ、うん?お前の声どこかで…あっ!?お前闘技場前のキチガイクソガキ野郎じゃねぇか!?」

「それを知ってるってことはお前ら、あのハゲの一団か!?」

「へへ、コイツァいい、お前をやりゃ兄貴が喜ぶってもんよ。死ねやァァクソガキィィィ!!」


 パンクはツクモへ向かって大槌を振り下ろす。ツクモはそれに怯まずパイルバンカーをパンクの胴体めがけて放つ。距離を取るパンクにすかさずC47と呼ばれる大口径マシンガンを撃つが、パンクの横を綺麗に霞めて、全弾外してしまっている。

「はっ!なんだよそのガバエイムもうちょっと良く狙って当てろよ下手くそがよぉ〜、いくら撃っても一つもあたんねーじゃん。」

「やっぱリコイルが難しいなぁ。だけどまぁいいや。どうせ当たらんのは知ってたし。」

「なんだよ。言い訳か?俺達に喧嘩売ってくるくらいだからよぉ〜どんだけ強い奴かと思えば、こんなビギナーだったとはな、こりゃお前のお仲間もみんなホーム送りにされてんな!」

「お前、二つ間違ってるぞ。まずヒトォツ、アイツらは俺よりもゲームは上手で俺よりも強い。フタァツ、これはお前らが売って、俺らが買った喧嘩だ!!そして!強がっている事は認めよう!」


 ツクモはパンクへ向けさらにマシンガンをガムシャラに放つが一つも当たらないどころか逆に、パンクの攻撃を真正面からまともに受けてしまった。だがツクモはパンクの腕を掴み至近距離でのマシンガン全弾掃射をする。

「どんだけ下手くそでも至近距離で撃てば当たるんだよ!」

「おまっ、マジでイカれてんのか?」

「まともな奴なんざ俺達のパーティにいねぇ!!」


 そうして全弾撃ち切ると、今度はマシンガンの先を持ってパンクへと叩きつける。そして怯んだところへさらにツクモはマシンガンを大剣のように振り回し一方的に殴り続ける。

「フハハハハ!!ずっとオレのターン。ドローモンスターカード!!はっきり言うゼ☆パンク、お前弱いだろ!」


 などと供述しており、被告人ツクモ氏はなおも一方的に被害者パンクを殴るが、ダメージ自体は大した事無いようで敵に自動修復で回復されながらも地道に削っているようだ。

「おまっ、ちょ、鬱陶しぃぃ!!何なんだ!本ッ当、一体お前は何なんだ!!」

「俺は通りすがりのただの仮面ラ○ダーだ!!よぉぉぉく覚えておけ!!フハハハハハハハハッ。」


 ※ツクモは弾丸をばら撒いている時おかしなスイッチが入ってしまったようで現在とてもハイな状況になっております。つまりトリガーハッピーになり、頭の中がおかしな状況という事です。多少、多めに見ていて下さい。

「フハハハハ、アハハハハ!!最高にハッイ!って奴だ!!フハハハハ。」

「コイツイカれてやがる、早く何とか医者呼ばないと。…じゃっなくて、クッソ、コイツといると頭がおかしくなりそうだ。」


 そしてマシンガンで殴り続け、ついにはパンクの右腕を破壊し、メインカメラをも破壊した。だがツクモはそこでトドメを刺す事なく、殴り続ける。

「貴様はタダでは殺さん。絶対にだ!!さぁ貴様の罪を数えろ!フハハハハ!!」


 ツクモが正気に戻るまでには時間がかかり、最初にその光景を目にしたのはレッサーだった。レッサーから見たそれを、例えるならばゴブリンが冒険を棍棒で痛めつけるソレにしか見えなかったという。そしてレーションが遅れてその場に来た時には、相手は必死に抵抗してはいる物の早く殺してくれていう様にも見えて、頭がトリガーハッピーになってしまった奴に絡まれて可哀想だと思うほどだった。ついには左脚部を破壊され完全に動けなくなり、最後はパイルバンカーでコックピットを貫かれた。そして例の如く綺麗な光の粒子となり消えていった。レーションとレッサーは最後まで闘う意思を無くさなかった敵へ敬礼する。

「フハハハハハハハハ、ダァァハッハハッハハハッハ、悪は滅びたリィィィ、フハハハハ。」

((どっちかっていうと滅ぶべき悪はお前だ、ツクモ。))


 最終的にはレッサーが拳でツクモを治療し、船へ引きずって帰還した。帰還した頃にカフィーは、レーションが送った先程のツクモの動画を見ていた。ツクモはいまだに気絶しており、レッサーに引きずられていた。ちなみだが動画はヨゾラも見たいた。

「ただま〜、いろんな意味で疲れた。」

「本当お疲れ、今回のMVPはレッサーだな。」

「「うん、うん。」」

「まさか、ツクモがこうんな風に壊れるとは思わなかったよ。」

「悪いね〜ヨゾラ、恥ずかしい所見せちゃって、今後コイツには二度とマシンガン系統の武器持たせないようにするわ。」

「お願いね、カフィー。」

「さぁこの、今回の戦犯を起こすか…。」


 そういいレーションはツクモへ、船内にあった消化器を顔へ向け放ち、そのままからになった消化器を投げつけた。

「gづh↑lshtjdんdkdふぇっ痛って。」

「はぁ?なんて?最後以外なんて言った?すまんが人外語は分からんから、日本語で話してくれ。」

「レーションおまっ、えっ?いま何俺にかけて投げつけた。アレ?それにここ船、内?」

「あぁぁ?消化器ぶん投げたに決まってんだろが、ツクモ野郎このヤロウ。」


 ツクモは今までしていた奇行を聞かされ、皆に土下座とお詫びの品として獲得した30万の賞金を全てレーション達へ渡した。

「俺の金ガガガ。」

「ほざけ、元はと言えば前が悪い、諦めろ。」

「でもでもでも。」

「でもも、だっても、クソもない。分かったな?分かってなくても分かれ、いいな?」

「あい。」


 一方、ツクモ達に敗北したピッグズバンデットはコロダナ大森林アジト内でツクモ達への不満を言い物に当たっている。

「何なんだよあいつら。昼間のクソガキどもか!クッソ。」

「兄貴ぃ落ち着いてくだせぇよ。」

「そうですぜ、あんな奴らまぐれで俺達に勝ったんですよ!正々堂々と戦ってたら負けませんよ!」

「うるせぇ。うんな事わかってんだよ、だけどよぉ、あんなふざけた装備の奴らなんかに負けたって事実が腹が立つんだよぉ〜。」

「じゃ今すぐにでも奴らを殴り飛ばしに行きましょう!大丈夫!兄貴の機体はまだ一機残ってるんですから!」

「あぁ!そうだな!再戦をしに行こうか!奴らの船へ殴り込みだ!第二ラウンドだ。」


 そうしてすぐに変えの機体に乗り替えてピッグズ・バンデットはツクモ達の元へ急いで向かっているところ。

 二機の機体に足止めを喰らう。一機は軽装甲の刀を二本持った武者風のロボと、もう一機の機体は重装甲に素手だけの黒色と黄金色のカラーのが仁王立ちしていた。武者の方に乗っているのは女性で、仁王立ちしている重装甲に乗っているのは男性だ。

「何だよお前らは!」

「ふん、ホバー式の足に重装甲の茶色い体。武器はB4バズーカとヒートランスですか?」

「おいおい、聞いてた話と違うぞ!キーウィ。」

「ふん、仕方ありません。もし、少しよろしいでしょうか?あなた方はピッグズ・バンデットの方々でよろしいですか?」

「あぁん?だったらどうだってんだよ!てか質問を質問で返すなよ。」


 スモーカーヘッドはそう言いながら黄金の重装甲機体に対しB4バズーカと呼ばれるビームバズーカを撃つ。放たれたエネルギー弾は黄金の機体に直撃する。だが機体には一切効いている様ではなかった。

「あぁ、いてぇなぁ、コイツァ。」

「アイツといいコイツといい、ここにはちゃんと会話できる奴が少ないのかよ!?」

「ふーん。攻撃して来ましたよケイ、どうしましょうか?」

「どうするもこうするも、最初からぶちのめすのは決まってんだからやるだろ!」

「了解です。では、キーウィ、行きます!」

「おい!待って!質問に答えっ、ぐっぁぁぁ!!」

「やめっ!ああああぁぁぁ!!」

「くッ、来るなぁぁぁ!!」

「「「ああああああああああああああああああああ。」」」


 ピッグズ・バンデットのメンバーは謎の二体の機体に襲われた。決してピッグズ・バンデットも弱いわけではないが、それでも力の差は歴然で機体性能はともかく機体の動きが桁違いだった。一歩的な蹂躙はしばらく続いた。

「アレは持ってませんでしたね?」

「そうだな。それにしても、何だよこいつら弱いじゃん、つまんね。」

「所詮此処にいる三下盗賊程度は、ビギナー狩りしか出来ないような奴らばかりですから。」

「うちの団員が散々世話になったからついでに仕返しでもするかと思ったが、こんな奴らに負けるとはなぁ。」

「仕方ないですよ。輸送班なんですから装備もままならなですし。帰ったらどうするんですか?」

「あー、考えてない適当に特訓でもするか!」

「ほどほどにですよ?彼らにもリアルの都合という物がありますから。」

「わぁてる、わぁてる。」

「さぁて次の目的地に行きますかね?」

「サーレンの街か?」

「はい。後でソラルにでも顔を出しますか?」

「あぁ!挨拶くらいはしとくか。それにチェッカーの奴にアレの居場所を聞けばいいし。」

「今日は各都市でお祭りが行われる様ですよ?」

「俺達のホームに帰るのには時間が掛かるし今日はもう、サーレンの街で祭りを楽しむか。」


 キーウィとケイはそのままサーレンへ向かい、ピッグズ・バンデットはと言うと再起不能にされていた。ツクモ達もジークと合流し、あとは勝利の後の祭りを楽しむのみとなった。




 さっくりキャラ紹介


主人公 兎乃善文 (うのよしふみ)

キャラ名 レッサー

ギルド『クレイジーカレイドスコープ』のメンバー、七瀬とは、小学校からの付き合いで、親友、話の合う良きパートナー。

機体 中二病を拗らせた様な機体

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