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フルメタルライフズ  作者: 冬馬
新一章
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13/13

5話 決闘(タイマン)

 ようやく投稿出来ました!最近忙しくなり始めてきて投稿頻度が落ちると思いますが飽きずに読んでいただけると嬉しいです!

 戦いの始まる少し前、レックスの機体とレオの機体が向かい合っていた。彼らは装備の最終チェックの間、親しげに会話していた。


『レックスから対戦の申し出があるのは珍しいね?』

『あぁ、諸事情で友人が面倒を見てるっていう初心者に戦い方を指導する事になってな。まぁ…それで教えるにあたって俺の実力を見ておきたいんだと』

『それで…ジブンならちょうど良い相手と?』

『ちょうど良い相手だろ?最高の試合にするには』

『アハハ、そうかもね。だとしたら先に謝っておくべきかね?初心者に良いところを見せたいレックスさんには悪いが、今回はジブンが勝ちを頂く!って』

『そうはいかんな、今回も俺が勝たせてもらう!!』


 双方の準備が整い今、ゴングが鳴り響く。

開始の合図と同時にいきなり勝負を仕掛けたのはレックスだった。レックスの機体が、砂煙を巻き上げながら飛び出す。レオへ向けて構えたウィンチェスターライフルの引き金を絞り、放つ。レオはとっさにガトリングの盾で防御姿勢をとるが、散弾は寸前でバチバチと音を立てて爆ぜ、突然の爆炎がレオの機体を襲った。


(なッ!?いきなり!!)

(まだまだ!)


 爆炎の影から、レックスの機体がさらに追い迫る。右腕のパイルバンカーをアッパーカットの形で振い、二対の鉄杭がガコンと鈍い音を立てながら放たれる。パイルバンカーの下部からの冷却蒸気が一瞬視界を塞いでいる。その隙をつくように舞い上がった砂煙の影から高周波ブレードが襲い、レックスの機体を切り裂いた。レックスは回避行動をとったのだったが、逃げる先で蹴りと、ガトリングの掃射をうける。


「「「上手い!」」」

「いきなりレックスさんから仕掛けましたね?」

「蹴りくらって怯んでるのに…ガトリングは防げてる…キモ」

「俺なら相手の出方を見てから動きを考えるなぁ」

「そういえばツクモくんはサポーターとタンクの役割だったね?なら、その考えは間違ってないよ。レックスのやつは攻めの思考が強いけど、普段ならもっと慎重だよ。相手がよく知るレオちゃんだから大胆に出たのかもね」

(ちゃん?)

『随分ご機嫌な挨拶ですねぇ』

『気に入ってくれたなら何よりだが、そっちも随分なお返事だなぁ!!』

『まだまだ!これからだよ!』

『!?』


 レックスが踏み込んだ瞬間、気づけば周囲に二機のドローンが浮遊していた。ドローンからバチバチと音を鳴らしながら雷撃が放たれる。それを見てから余裕を持って回避した…が、再びガトリングの掃射がレックスの機体を襲った。だがレックスは引かずジグザグに、回避と攻めを合わせた動きでレオへ接近する。


(でた!クイックステップ!なら次は…)


 レオとの距離、数メートル。レックスはフェイントを挟みながら、即座に方向を変える。スラスターの光が半円の軌跡を描きながら機体が滑るように動く。スピンコックを挟み、ウィンチェスターライフルを構え、狙いを定める。引き金を引き絞る。爆ぜる散弾と散弾砲(シャードキャノン)がレオの機体を襲う。


(しまッ!!クッ…スウェーステップ!読んでたのに、反応が遅れた?いや意識しすぎてフェイントにやられた…)

『て、手痛い連撃がレオにモロ!!直撃だァアアアア!!』

「なんだ!?今の動き!?」

「クイックステップとスウェーステップ。基礎的な攻めに使う動きだね。ただアイツがやってるスウェーステップは上級者向けだけど…まぁ詳しいやり方は後で教えるよ」

(ふぅ、スタンドローン二機、ガトリング、ブレード。何とか避けれるが…やっぱドローンが邪魔か…)


 レックスは手榴弾を地面に向かって投げ、爆発で砂煙を巻き上げた。爆煙と砂煙の舞う中から破裂音のあとしばらくしてスタンドローンの一機が、レオの機体へ向けて勢いよく飛んでいく。レオはそれを切り落とし、顔を上げる。砂煙が晴れたが、だがそこにはレックスの機体の姿はどこにも無かった。


(どこに行った!?)


 レオがレックスの姿を探していると突然、上空から風を切る轟音が聞こえてくる。見上げるとパイルバンカーを突き出しながら猛烈な勢いで突貫してくるレックスの機体の姿があった。避ける事が叶わない事を悟るとすぐさま防御姿勢で迎え撃つ準備をする。

速度と体重の乗ったパイルバンカーの一撃がレオの構えた盾と衝突する。盾とパイルバンカーが火花を上げ、競り合う。レオは後退りながら盾を少しずつずらしていきパイルバンカーの一撃をいなした。

渾身の一撃を地面へと流されたレックスはそのままカウンターの蹴りを喰らう。すぐさま緊急回避を使い体勢を立て直し、次の手を打つ。


『一向に攻めを譲らないレックスに!攻めさせては貰えないが着実にダメージを稼ぐレオ!始まって間もないのに!!なんて激しい戦いをしやがる!!』

「今、レックスのやつダウン硬直を緊急回避で消したね」

「えっそんなことできるんですか?」

「慣れれば案外簡単にできるよ。」

(地味に削られたな…一旦やり方を変えるか…)


 レックスはその場に立ち止まり右腕を大きく振りかぶり、パイルバンカーの鉄杭を放つ。飛ばされた鉄杭には加速器が搭載されており、レオへ近づくと、瞬間速度を増し着弾する。

レオは、本来あり得ないはずの挙動に不意を突かれ、一撃をもらってしまった。


(カッ!フッ!いったぁ!…ナニあれ今バカみたいな挙動したよね?ダメージは…痛いけど思ったよりはないね…よし!)

『いったい何ですか!?それ!』

鹿鴨(しかかも)のヤツに作らせた俺のお気に入り』

『あの人また変なもの作りよって…』

『まだまだ行くぞ!!』

「ハァ、どうりでアイツの武装おかしいわけだ」

「あのぉ、あの武器って?」

「あ、あぁアレは鹿鴨ってプレイヤーの作品でこのゲームである意味有名なヤツだよ、詳しく知りたいなら後で話してあげる。とにかくあの子の作る武器は性能はいいけど、人を選ぶ癖の強い武器ばっかりって覚えとくといいよ」

「パイルの芯が飛ぶとか…ロマンだな」

「真似すんなよ」


 レオはレックスの飛ばす鉄杭に苦戦していた。真っ直ぐ加速する鉄杭と、レオの行き先を扇動するかのような動きをする鉄杭、様々な形でレックスは鉄杭を使い分けて放っていたからだ。レオは飛ばされた鉄杭を盾で防ぐのをやめ去なしながら次進む方針へ切り替えた。


『オラオラオラ、もういっちょッ!さらに!こういうのはどうだ!』


 そう言いレックスはパイルバンカーの鉄杭を地面に擦らせ炎を纏わせてから、振りかぶり放つ。

鉄杭は、いなしていたレオの機体に少しずつ炎の熱によるダメージを受けている。だが、ただやられているだけのレオではなかった。

 攻めていたはずのレックスの背後を高圧の電流が襲った。残された最後のドローンの強襲が成功する。電流の弾丸をもらったレックスの機体はその動きを止め、無防備な状態になる。

その隙を逃すことなく、レオは仕留めにかかる。ドローンの電流を自身の高周波ブレードに纏わせて強化スキルを発動させ技を放った。


雷震撃(らいしんげき)!!』

『ッ!!!』


 雷鳴と金属をすり合わせたような轟音が会場中に響き渡り、強烈な一撃がレックスの機体を襲いHPをごっそり削り取る。緊急回避を出し切り身動きも取れずその上、手痛い攻撃をもらってしまった。機体から煙が吹き出し、HPを大幅に削られた時になる緊急アラートが響き渡っている。さらに相手にペースを握られピンチの状況、その状況でもレックスは反撃の意思を捨てることは無かった。むしろレックスはこの不利な状況でも、笑みを浮かべ窮地すらも楽しんでいる。


『フハハハハ!!やられたなぁ!クッソォ!!このままやられっぱなしでいられないなぁ!!』


 レックスは意識を深く相手へ集中させる。その瞬間、レックスの操る機体の動きがより速くなる。今までのクイックステップの動きに攻撃の手を加え、手数を増やした。より機敏に動くレックスの機体に翻弄され、レオは再び防戦一方となる。


『クッ!なっ!いきなりギアが上がった!?グッフ!いなせない!躱わしきれない!ふぎゃ!?』

「レックスさんの動きが急に変わりましたけど!?」

「これ、無理やりゾーンに入ってるね」

「一方的に殴ってる。エゲツないな」

「さっきまで瀕死寸前だった人の動きじゃねぇ」

『フゥゥゥッン!!』


 レオの防御していた腕はレックスの連撃に耐えられず、散弾砲(シャードキャノン)の一撃で跳ね飛ばされる。そこへすかさず炎を纏った鉄杭、パイルバンカーが突き刺さる。ガコンという鈍い音と共にレオの機体が吹き飛ぶ。追撃のチャンスだが機体がオーバーヒート状態により攻めきれない。

この攻防に会場中が湧き上がる。


『やってはやり返し、やられてはやり返し!一歩も譲らず交互に削りあっている!!!高度な技の応酬!』

『今までのダメージによるオーバーヒートで追撃は叶わずだけど、互いの体力はわずかになっている。二人とも奥の手は残したまま。このまま終わるかな?』

『そりゃないだろ!!見てみろ豆ちゃん!』


 先程まで至近距離で殴り合っていた二人の機体は距離を取り、力強くドッシリと構えをとった。


『こっからは出し惜しみは無し!!クライマックスだ!!全力で行く!!』

『付き合ってあげるよ!!』


 二機の姿が変化し始める。

スキル『変異覚醒』一部の特殊な動力コアにより起こる爆発的なエネルギーの力を機体へと宿し、ステータスを大幅に上昇させる。それと同時に見た目や武器等を変化させる性質を持つ。プレイヤーの戦闘スタイルによって様々な変化が起こる。エネルギーの異常活性を活用した物なので『変異覚醒』後、機体は大破した状態になる。正真正銘プレイヤー達にとっての最大の切り札である。


異常進化(オーバード・エヴォルヴ)黄金獣王(ネメアー)


 漆黒の機体からは様々な部位から雷を纏った黄金の獣毛が生え揃い、全身から赫いオーラが溢れ出す。

 高周波ブレードは鉤爪のような形状へ変化、両手に装着される。スタンドローンを回収し、全体に電流が走る。獣と人が混じった見た目へ変化した。


天異飛翔(てんいひしょう)竜燐灼(りゅうりんあらた)


 朱色の機体は炎の様な蒼のオーラを羽衣の様に纏い、背部からは紅色の結晶体が翼の様に生えている。全体的には竜と人が混じった姿へ変化した。

 レックスがパイルバンカーを一振りすると、二対の鉄杭がバチバチと炎が弾ける一本の結晶杭へと変化した。右腕は結晶に侵食された様な見た目をしていた。散弾砲(シャードキャノン)は消え、ウィンチェスターライフルは巨大化し左腕と一体化している。

会場は二機の同時『変異覚醒』によりボルテージが上がり、戦いは最終局面へ向かう。

 キャラクター紹介

獅子乃憂 (ししのうい)

キャラ名 レオ

 現役女子高生のゲーマー。父親は日本人、母親がロシア人のハーフ。母親譲りの可憐な容姿を持つが、気性が荒い。親子仲はとても良い。見た目は全体的に小柄で、小さn(殴 気にしている。

格ゲーなどの対人を好み、過去にそこで永遠のライバルとなるレックスと出会う。そして彼女の人生が大きく変わった。あるFPSゲームではコンビを組み大規模の大会で優勝、またあるゲームでは因縁の相手として楽しくやり合う日々を送っている。レックスの影響で配信活動を始め人気があるストリーマーとなる。

よく遊ぶゲームは、タルコフ、ストリートファイター、スマブラ、ギルティギア、APEXなど

趣味は、配信活動、絵描き

好きなロボットは、グフカスタム、デスレックス

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