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フルメタルライフズ  作者: 冬馬
新一章
10/11

2話 つまらない人達

 投稿が遅く申し訳ないと毎度書いている気がします。

次こそはサッと投稿したいものです。

投稿するたびに色々不安なことがありますが、とにかく頑張ります!


 次にツクモ達が向かった場所はプレイヤーの溜まり場である酒場。

酒場はツクモ達が今いるバベル内にテナントとして入っている。酒場へ入ると大勢のプレイヤー達が入り乱れていた。店内はウエスタン風に装飾されている。ツクモは人が一層集まっている場所へ足を運ぶ。

そこには大きなホログラムの依頼書が貼られた掲示板が表示されていた。内容は様々でNPCやプレイヤーの頼み事が多くあった。

ツクモがそれをボーと眺めているとカルーアが声を掛けて来る。


「何かいい物でもあったか?」

「いや、コレどんなのかなーって見てた」

「こっちがね、ストーリーを進めるための依頼で、そっちがプレイヤー自身が依頼人だったりする奴だね」

「へー、でも依頼って貰った端末で受けれたよね?」

「そうね、でも端末って色々機能があるからそっちよりもこっちでパッと見るのが早いね」

「ふーん、そんなもんか」

「それより、レーションが向こうで席とってるからそこで待ってて、依頼は俺が取って来るから」

「ウッス、先に進んでる君の方が依頼多いもんね」


 ツクモはそう言いレーションのもとへ行く、席ではレーションがテーブルいっぱいに食事を用意していた。このゲームでは食事をすると一時的に様々なバフ効果を得られる。


「何か…量多くない?」

「3人分だしこんなもんよ、早く席に着いて食べたら?」

「ありがたくいただきます」


 ツクモがある程度テーブルの食材を食べ終えた頃、テーブルに手配書が流れて来る。

手配書にはツクモが見た事のある名前がちらほらと映っていた。


「レーション、コレってどうゆうやつ?」 

「ん〜? あぁ、手配書ね。簡単に言えばプレイヤーキルしまくった人達が賞金をかけられてるやつよ。そんでそこに乗ってるプレイヤーはだいたい変態(対人勢)の集まりで懸賞金の額で競ってたりするね」

「あっ怖い世界の人達か」

「そうねぇ、上位プレイヤーはいいけどランク外のプレイヤーには気をつけろよ、ロクでもないPKが多いらしいから」

「へーそれは怖いね」


 そんな話の途中でカルーアが戻って来る。

カルーアは戻ってすぐテーブルに残る食材に手をつけながら依頼について話し始める。

カルーアが持ってきた依頼は難易度が五段階あるうちの一番下の依頼【ライオットホーネット大発生】と言う物だった《ライオットホーネット》と呼ばれる大型蜂の群れ三十匹以上の討伐クエストを持ってきた。


「ツクモにはちょっとキツイだろうけどまぁ、頑張れや」

「はーい」


 カルーアは机に地図を表示させる。それを赤ペンや駒スタンプなどの機能を使い解説してくれる。


「まず、ここが今いるサンディール。ここから十時の方向にコロナ大森林がある」

「コロナ?なに燃えてんの?」

「燃えてるわけないじゃんアホめ、ちなみにコロナの意味はギリシャ語で王冠ね」

「ほぇ〜で、なぜに森に王冠?」

「何かこのゲームのストーリーで言ってた話だけど王の獣がどうのこうのとか……説明が面倒だからストーリー進めろや」

「あっハイ」

「そんで話を戻すぞ。この森の中腹のここ、大池のあたりに生息してる。今回は依頼でイベントでフラグが立ってるから、ここに本来いないライオットホーネットが大量に湧く、ここで出来るだけ多く狩る。結構厄介だから気をつけろよ。道中も出てきた奴を殺してツクモのレベルを上げる。今回の作戦は以上だ質問は?」

「はい!」

「ツクモ君!」

「ここより奥には行かないんですか? それとエリアボスとかは、いないんですか?」

「奥へは行かない、なぜなら色々面倒くさいから。エリアボスみたいな高レベルのモンスターはいる。だけど今回はやらない、何故なら物凄く強いから」

「了解ス!」

「じゃ次の話題…重要なこのパーティーのリーダーだが推薦式にしたいと思います。俺はツクモに一票!」

「同じく!」

「はいぃぃ! 決まりぃぃ! 解散っ! 閉廷!」

「おい! 今までカルーアが仕切ってたじゃん。カルーアでいいだろ」

「面倒くさいからいいです。あのなツクモ、お飾りでも名を売るならリーダーが必要なんだ、これはお前にしか出来ない! 任せたぞ。」

「名前売る気ないだろに…」

「シャラァアアアアアアップ!あぁん? あんちゃんね、あんちゃん。そんなねぇ文句言ってちゃね、ロクな仕事できないよ! ね!? あんちゃん、あんちゃん、きとるか! あんちゃん」


 有無を言わせないカルーアの強引な切り返しに何も言い返せず、なし崩し的にリーダーにされてしまったツクモ、カルーアとレーションに「じゃパーティー名も考えといてリーダー」と押し付けられ、溜息と共に店を出るツクモ。

気持ちを切り替え、機体に乗りフィールドへ出た。

カルーアはツクモを森の方へと案内する。森へ向かう途中機体の試運転ついでに何体かモンスターを狩りながら進んだ。

目的の場所へつくとそこには巨大な木々が立ち並んでいた。大樹の全長は約五十メートルほどツクモ達が乗る機体よりも遥かに巨大だった。

目的の場所へは何事もなく到着し、大池の周りには花畑と地面に巨大な蟻塚のような巣と巨大蜂の群れが屯している。


『蜂の巣が四つほどあるから二つ壊して残り二つを残す。巣を壊したら女王蜂が出てくるから全員で対処ね』

「あとは指定の数を処理でいいの?」

『いや、リポップしなくなるまでやろう。経験値稼ぎだよ、一体の経験値はそこまで無いけど最初はコレで稼ぐのが効率いいからね』

『慣れれば作業よ。レベル10あたりで作業化するから大丈夫!』

「俺まだレベル7なんだけど…」

『それくらいならすぐよ。女王蜂も譲るし問題なし!』

『さぁ、そろそろ始めますよ!』

「『はーい』」


 カルーアが武器を腰の鞘から抜き構える。カルーアの武装は野太刀と実弾のバーストライフル。副武装には背部に五連ミサイルポッドが二つ装備されている。

見た目はツクモと同じ人型だが、藍色に塗装されていた。スラスターなどは初期の物から取り替えられているが、装甲が薄く、機動力と火力を重視している。

レーションはエネルギーバーストライフルに実弾のショットガンとの二丁持ち、副武装には二門の背部ランチャーが仕込まれている。

機体は人型だがツクモやカルーアと違い細身で逆足と呼ばれる機動力に優れた脚部をつけている。それに射撃補正などのアタッチメントを装備しているので火力を出しやすくなっている。機体の色はのっぺりとした灰色にダメージ塗装がされている。

そして、それぞれの機体にはスキルが存在している。キャラクタースキルとはまた別の物で、機体スキルは機体ごとに組み合わせが変わり、組み合わせ次第では必殺とも言える技を放つ事が出来るようになる。アイテムを使わずに回復などが任意で行えるようになるスキルも存在する。

キャラクタースキルは機体スキルと違い常時発動状態の物などが多くあり、危機感知や見切りなど直接相手へのダメージになる物では無い。またスキルにはレベルがありレベルに応じて進化などもする。


ーーー

ツクモ達のスキルは…

レーション

〔キャラスキル。見切り3、狙い撃ち3、危機感知1〕

〔機体スキル。緊急回避3、自動修復3、急速冷却2〕

カルーア

〔キャラスキル。闘争心4、危機感知3〕

〔機体スキル。緊急回避3、自動修復3、臨界駆動2〕

ツクモ

〔キャラスキル。アンカーヘイト2〕

〔機体スキル。自動修復3、緊急回避2〕

…となっている。

ーーー


 現在、一つ目の巣を破壊し、女王蜂との戦闘中。

ツクモが前線に立ち、盾を構えている。スキルのアンカーヘイトを発動させ周囲の蜂達を自身に釘付けにし、その隙にカルーアとレーションにより働き蜂が処理されていく、女王蜂とは一対一にされ、他二人は別の巣を掃除している。

ツクモは女王蜂へ斬りかかるがヒラリとかわされ反撃を食らう。


「速っ!」


 ヒートハチェットでは分が悪く、すぐさま武装をショットガンへと変更し、盾の隙間から女王蜂を狙う。

ツクモは盾を構えたままゆっくりと進みながらショットガンを乱射する。

散弾の雨に逃げ場を失った女王蜂は羽をもがれ地に落ちた。すかさずヒートハチェットへ持ち替え硬い外骨格に何度も振り下ろし女王蜂を討伐する。

息絶えた女王や他の蜂達は光の粒子になって消えていく、アイテムは蜂達が消えた後に手に入るシステムになっている。

ツクモ達はもう一つの巣を同じように処分し、しばらくレベル上げに励んだ。

全員のレベルが20を超えた頃、巣からは一匹も出てこなくなり残りの巣を壊し、依頼を終える。


「終わったぁ…これ中々キツかったな」

『あっうん。そうだろうな…』

『ツクモそれ本当に生きてんの?』

「…何とか」


 ツクモの機体には多くの針が彼方此方に突き刺さっている。盾はすでにボロボロになって、壊れる一歩手前でギリギリ持ち堪えていた。

ツクモ達は自動修復のスキルで回復を待ちながらドロップアイテムなどを整理している。

今回の一番の収穫はツクモが手に入れた女王蜂の大針とカルーアのbeegun(ビーガン)と呼ばれる敵を追尾する小蜂を弾として撃ち出すハンドガン系の武器を手に入れた。

ツクモ達はドロップアイテムを整理し終えてマップを開き帰り道を確認している時だった。

ツクモの機体の右腕がとうとつに消し飛んでいった。

訳もわからないまま次の砲撃がツクモ達を襲う。


『は?』

「ゔぇあ!?」

『一旦逃げるぞ!!』


 狼狽えるツクモとレーションへ即座にカルーアが指示を飛ばし、森の奥へと退避する。無我夢中で逃げるが背後から弾丸やレーザーの光が追ってくる。背後の刺客はどんどんと追い迫り、ツクモ達を森の奥へと追いやって行く。

気がつけば巨大な洞窟の入り口まで来ていた。洞窟には推奨レベルが表示されておりそれは70と出ていた。

だがツクモ達はそれに気がつく余裕すらなく中へと駆け込んでいく。

当然洞窟内でモンスターを見かけるが敵うはずもなく逃げの態勢を貫く…が、とうとう捕まってしまう。

背後には岩の壁。逃げ場はなく二人の機体は小破ではあるが、ツクモに至っては片腕はなく盾も消失していた。

なぜ生きているのか不思議なほど満身創痍であった。


『ハァァァァ、カス!! なぁぁ! 行き止まりなんだが!?』

「なんなんだアイツら、しつこいぞ!」

『おい! ツクモ! どぉすんだ!』 

「俺ぇ!?」

『当たりまえだぁぁああ! そもそもこんな状況になったのは貴様が警戒を怠り、片腕をもがれた事による不祥事ではないか!!』

「んな理不尽な! レーダーに反応無かったからあれは長距離狙撃かステルスの類でしょ? それに警戒は皆んなんでしてたじゃん!」

『言い訳無用!! そんなんじゃ社会でやってけませんよ!』


 ツクモは二人から、理不尽なお説教(責任のなすりつけ)をされている間に刺客達が姿を現す。

一機は人型の機体、もう一機はタンクと呼ばれる下半身がカタピラになっている機体。

最後にもう一機いるようだがスモークの中に身を隠しておりその妖しく光るモノアイしか確認出来なかった。

ツクモの機体の腕を消し飛ばした機体はスモークの中に身を潜めている機体だろう。

その機体だけツクモ達のレーダーには反映されておらず、なんらかの方法でステルスの効果を得ているようだ。


「仕方ない。作戦を考えました。」

『ほぉ、聞いてやってもいい』

『言ってみろ』

(めちゃくちゃ上から目線で腹立つな)

「俺が囮になるから二人は逃げろ作戦ではどうです?」

『その体力で?』

「はい、この体力で囮になります」


 ツクモの機体の体力バーには赤い色が表示されている。それは瀕死である事を意味し、おそらくあと一、二撃でもまともに受ければ撃沈する事は間違いない。


「デスペナは俺だけ喰らえばいい、どのみち俺はここを抜けられそうにないし。」

『けど、その体力で何が出来る感半端ないけど』

「多分だけアイツらは瀕死の俺から狙ってくる、と思う…」

『で?』

「アイツらが瀕死の俺がいても今は様子見で留めてるのは、一つしかない出口抑えてるからと、二人がほぼ軽症で何をしてくるかわからないからだと思う。俺が孤立すれば必ず狙ってカッコ撃破からの人数有利で決める気だと思います。あとレベル差も同じくらいだから一気に詰めて制圧しないと推測します!」

『ほぉ、それで?』

「この応戦するしかない状況、全部丸見えの状態でこちらから動くのは不利だと思うのでスモークグレネードを大量に投げて撹乱しますチャフも使います。あとは二人が全力で出口へ行って下さい。あとは俺が死んでもなんとかします」 

『出口には奴がいるけど…アイツが一番厄介そうだけど、どうするつもりですかねぇ?』

「この身、全身を使います。抱きつきやタックル等でどうにかどかします。以上です!」

『不安しか無い』

「でもやる価値はありまっせダンナァ!」

『もし死んだら何かしら責任取れよリアルで』

「えっ?」

『よーしやるか!』

「え?ウソ…ちょ、ま! ウソォォン」


 問答無用で作戦は決行された。

ツクモは覚悟を決め、腹を括る。敵機も雰囲気が変わった事を感じ取り臨戦体制に入る。

双方のバーニアの色が変化していく、そしてツクモは敵へ向けてチャフグレネードとスモークグレネードを同時に投げつける。通常のグレネードだと勘違いをした敵機のタンクが、それらを撃ち落とし辺りに大量のチャフと煙が辺たりに充満する。


『あとは任せた!死んでこい』

「ひどない!?」


 煙の中で微かに青い光がチラつくと同時に轟音が鳴り響く。

味方の位置はレーダーに表示されるが敵機は映らない。

だがツクモの機体はスモークの中から飛び出し迷いなくタンクのメインカメラ(頭部)へ膝蹴りをお見舞いした。

「瀕死の奴がこんな事してくるのは予想外だろに!ヴァカが!」


 メインカメラを破壊後、出口へ向かうレーションへ大剣を振り下ろそうとしている人型の機体へ、スキルのアンカーヘイトを使用し、強制的にツクモへターゲット変更させ、振り向かせるせる。大剣は空を切り、レーションは助かる。


「見てないと思ったかよ! ちゃんと見てんだよ!」

「ナイスだ!」


 レーションとカルーアへ注意を向けている出口に陣取ったモノアイの機体へ、ツクモは迫り肩から勢いよくぶつかる。

その姿を視認こそ出来はしなかったが確かな手応えがあった。モノアイの機体はよろめき、その隙にカルーア達は上手く横をすり抜け洞窟の外へ抜け出した。

スモークが晴れると同時にツクモは背後にいる人型の機体に胴体を貫かれ、目の前が暗転する。

 キャラクター紹介

主人公 霜田奏雨 (しもだかなう)

キャラ名 カルーア

七瀬と香月とは、中学校からの友達。たまにおかしなスイッチが入ることがある。ゲームは彼らの中ではかなり出来る方でありFPSなどではよく頼りにされている。

よく遊ぶゲームは、FPSやソウル系など多様

趣味は、アニメ鑑賞やゲーム、グッズの収集

好きなロボットは、バルバトスルプスレクス

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