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恋を奏でる少女は愛を斬る!  作者: ふぁーぷる
赤い斬撃編
8/20

救い。

淡いブルーの洞窟を抜けると…。

 

 淡いブルーの洞窟を抜けると…。


 ドアの中は空洞、トンネルだった。

 ぽっかりと訪問者を待つかのように静に佇む。

 少し肌寒い。

 導かれている訳だろうから先に進む!


 トンネルの壁は、瑠璃色の美しい鉱石で淡くブルーに〈ぼわ〜〉と輝いている。

 まるで氷河の中の洞窟。

 ずっと見ていたい。


 トンネルを抜けると、真っ白な雪の世界だった。

 〈ギュッギュッ〉と、ほんまものの雪国な感触が雪だ。

 〈ギュッギュッ〉音しかしない静寂な世界。

 針葉樹だろかツンドラな風景。

 風は吹いてなく寒くもない。


 そんな雪景色の世界に少年が居た。

 雪の中にぽつんと立ってキョロキョロと周りを見回している。

 小学二年、三年だろうか。

 なんと半ズボン姿じゃないの!


 少年は〈トトとっ〉と走り去り視界から消えた。


 シーンとする静寂の中、私は少年が走り去った方向へと歩き出す。


 暫く歩くと木々の間に〈キラキラ〉と瞬く小さな金色の光の粒。

 〈キラキラ〉と手招くように舞う金色の帯。

 〈ギュッギュッ〉と、進む内に森が途切れて視界が開けて来た。

 ぽっかりと、白い空き地が現れ視界が開けた。

 空き地の真ん中に大きな木が立つている。

 金色の光は、その木に向かって〈キラキラ〉と曲線を描きながら、〈ふわ〜りすーい、ふわ〜りすーい〉と

 飛んでいく。


 おや、木に何かが突き刺さっている。

 大きな槍だ。


 その槍は泣いていた。

 そう泣いているのを感じる。

 どんどん槍の思念が頭の中に流れ込んでくる。


 私は気がつくと槍の前に立っていた。

 槍は慟哭している。

 とても大切なものを失った哀惜に満ち溢れている。

 そして槍はその後を追う事を決めて自己崩壊を始めた。

 その槍は、

「もういい」となったんだね。


 〈チリーン〉澄み渡る鈴の音。

 “この槍はゲイボルグ。

 神話の頃より神器と謳われ幾千年もの間、心を許す唯一の友“クー・フーリン” と共に駆けてきた。

 その絆は悠久を超え、絶大なる信頼感。

 “栗原博美” あなたはこの神と等しき神器の心を救ってあげれますか?

 あなたが受けた人の世の哀しみは、あなたが心底望む。

 仁なる境地の筈。

 救いなさい!


 古の神代の時代の神器ゲイボルグ。

 ゲイボルグにも意思があり自らの終焉を今…。

古の神代の時代の神器ゲイボルグ。

ゲイボルグにも意思があり自らの終焉を今…。

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