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霧の中のダンディ。
霧の中から声がする。
「ギヒノム卿、彼女なかなかの逸材のようだね」
「櫛名田比売を宿し少女」
「そしてゲイボルグが認めた生身の人間か」
〈コツコツ〉と靴音を響かせて霧の中から現れたのは切り裂きジャック。
「で、何ようかなギヒノム卿?」
ふふふふ、久し振りに呼び出されたので体が鈍ってるかな〜。
「よく来たジャック君、お茶はどうだね」
「頂こうか」
アップルティの甘味な香りが漂う。
「君にあの少女を見守って欲しいんだよ」
「これから本格的な戦闘が始まるからね」
「凄腕のお師匠様が必要なんだよ」
「どうかな引き受けてくれないかな」
「アップルティをご馳走になったから引き受けざる負えないかな」
「有難い、早速彼女の後を追ってくれないかな」
「嫌な胸騒ぎがしてね」




