表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

初回は主要な登場人物の紹介でしょ

覗いてくれてありがとう。

どうぞ今後とも宜しくお願いしやっしゃー。。

広い無機質な空間に4人の人影がある。

両側に人を立たせて、真ん中の豪華な椅子に偉そうに座っている人物、

そして、対面側の床に白い衣装をまとい、こうべを垂れて膝をついている。

それが私。


やばい、顔がにやけてしまう。

駄目だ、顔に出してはいけない。

そういう場面じゃないのは私が一番わかっている。


心を落ち着けるために深呼吸をすると、

頭の上から声が降ってきた。


「お前が花嫁として送られてきた人間か、ふん、たいしたことないですね。」


そうため息交じりで言ったのは3人いるうちの右側にいる

サラサラの銀髪に妙に似合う

深紅の2本の角が生えた長身のイケメン。


「ほんとほんとー。王女って聞いてたけど、

まぁ、人間なんてこんなもんじゃね?ね?魔王様~」


尻尾を振っているというのは比喩ではなくて

本当に黒い尻尾をフリフリしながら

好奇心たっぷりの金色の目をしてこっちを見ているのは左側の犬耳の男。

ちなみに結構かわいい顔をしている。


そして、真ん中の豪華な椅子に偉そうに足を組んで

蔑んだ目で見てくるのが魔王なのだろう。


かwwwwわwwwwいwwいwwwwwwwwwwwww!!!!

え?あれが魔王なの?

え、少年なんだけど!!美少年なんだけど!!

え、ちょっと待って、絶対逆に受けの方だよね?

いやいや、私はショタとか全然性癖じゃないけどさ!

右の白鬼と黒いわんこちゃんが攻めで、魔王総受け?

いやーーーーまだ見た目じゃまだわからんよ、落ち着け私!

ファーーーーーーwwww



説明しなければならない。

この王女だ花嫁だと呼ばれた女は

ベル・シンクレア・エレアノール・ラ・アンステラ

この世界ありがちの長い名前なので省略してベルでおk。


アンステラというそこそこ中くらいの国のまごうことなき王女様。

齢16歳、薄い桃色の長い髪のかわいらしい顔立ち、、、、なのだが

残念なことに、まごうことなき腐女子というやつだ。

しかも腐女子歴は30年。

え?計算が合わないって?

それはそうだ。だって異世界に転生してきた腐女子なのだから。




私がこの世界で初めに見たのは妙に高い天井だった。


「*******************************」


知らない少年の声が遠くで聞こえる。


「*******************************************」


次は知らない優しそうな女の人の声。

声のするほうに向きたくても体が動かないし、

目もなんだか霞んでいてよく見えない。

かろうじて手や足が動く程度。

とても体に違和感がある。一体どういうこと、、、?


考えていると、体がふわっと宙を浮いた。

どうやら抱きかかえられているようだ。


「***************************。」


ん……不安定感……首がぐらつく。なんか苦しい……


「************************************************」

「************************」


また違う少年の声。声が遠くて聞き取れないというより、

言語がわからない。英語ではないし、メジャーな言語ではないっぽい。

頭を大きな手が支えてくれる。


目の前に大きなおっぱい。それを口に含んで飲む私…っておい!

自然に飲んじゃってるけどおかしいでしょ!!

なんだか意識がはっきりしてきた。

これ、あれだ、たぶんだけど、

もしかして、私、赤ちゃんになってる!?

え?まってまって。

ええと、ええと、思い出せ。

確か……私は好きなアニメの舞台があるから地方へ飛行機に乗って……

なんかすっごい途中ですっごく揺れて……、

目の前が暗くなって……、えーと……



それから記憶がない。


あーーーーー、うん、これあれだ。転生しちゃったやーつー。

あははは。こんなことまじであるんか。

しかも言葉もわからない知らない国。


転生前の記憶持っていてもだんだん忘れていくのかなぁ。

大好きなアニメの推しキャラを忘れるのはつらいなぁ(涙)

いやいや、どうやって赤ちゃんのまっさらなシナプス回路に

30手前の腐女子の記憶をやきこむわけ?

物理的にっていうか普通にありえなくない?

こちとら研究職を6年か続けたバリバリのリケジョだぞコラ!

神様どういうこと!?ヘルプミー!


と、神様に助けを求めたところで反対側のおっぱいがあてがわれる。

ほのかな甘い香りが口の中に広がる。


チュパチュパチュパチュパ


はわーーー!ふわふわおっぱい!!ぱふぱふ。

こ、これはこれで幸せかも。

前世にそんなに未練を残しているわけじゃないし、

現実をありのまま受け入れるしかないよね。


というのも、前世では30ギリギリ手前の29歳。


コミュ障というわけではないが、

“兄貴”と同僚に呼ばれるようなさばさばとした男前な性格のせいで

彼氏いない歴29年で、ブラックな会社では社畜の日々を送っていた。


姉にはもう子供もいて、親からはお前は好きなように生きろと見放され、

時間があるときは推しを愛でることで生きていた。


ちなみにオタク☆ステータスは、

ゲーム好き 百合もいけるが、鉛筆と消しゴムも攻めと受けに分類するほど

腐っているBL好き ザ・雑食!!

だが、モブ姦だけはいけない。

いや、批判するわけではない、私の地雷なだけです。

未練といえば行けなかったアニメの舞台に行けなかったこと。

押し入れに山ほど入った薄い本。PCの中にもやばいものがいっぱい入ってる。

仕事が忙しくてなかなか手を付けられなかった積みゲーもある。

あ、私全然未練あったわ。

帰りたい(涙)




そう、初めのうちは帰りたいと思っていた。

ここには萌えが何もないと。


だが違った!そこかしこにあふれていたのだ。

リアルに!萌えが!!!!


どうやら私は一国の王女として産まれたらしい、

(よくあるーー!!令嬢とか、チートな勇者に産まれちゃうやつ!)

しかも薄桃色のふわふわの髪色に薄いヴァイオレットの瞳、

親譲りの整った顔で産まれちゃってるのだ。


国を治めるおじい様に、若き次期国王パパ、その息子は優秀なイケメン(兄)

それを助ける兄その二もイケメンですわ。

国をまとめる渋いイケおじ様の執事やらなんやらかんやら。


そしてどうやらこの世界は魔法なんてものがあるらしい!

魔法といえば“魔物”に“魔王”

私の厨二心と腐女子の魂を揺り動かすには十分です。

本当にありがとうございます。


そう。ここは元居た地球ではなかった。

異世界転生ってやつでした。



で、冒頭に戻る。



ここまで読んでいただいてありがとうございます。神様。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ