side いつメン女子
side 好
部活動見学期間の放課後。私は、みなみと一緒にバドミントン部を見学しに行った。見てるだけでもキツそうだったし、体験入部で出来ることをやっても、やっぱり、初心者なこともあってか、難しく、キツいと感じた。
…しかし、楽しいとも思っていた。
今までは、100均のラケットとシャトルで遊ぶくらいだったが、これを部活として、真面目に取り組むことを考えると、楽しいかもしれないと考えていた。それに、まだ数日は見学期間は続くのだから、もう少しゆっくり考えても大丈夫だなと思った。
「そろそろ眠る。おやすみ」
「おやすみ~」
母に眠ることを告げ、部屋をでて洗面所へ向かう。私はいつも、おやすみを言ってから歯をみがき、布団に入る。
歯みがきも終わり、自分の部屋へ向かっている途中、
「もう1回、好が大会出てるの見たかったな~」
と、母が父と話しているのが聞こえた。
部屋の襖は空いていないので、自分が通っている途中に狙っていったのではないのだろうが…
その言葉が耳に残り、少し眠れない夜を過ごした。
side みなみ
私は今日、好と一緒にバドミントン部の見学に行った。体験できるものもあったので、好と一緒にやってみたのだが…
「難しかったなぁ…」
中学生の頃は、美術部に入っていたため、あまり体力はなく、体を動かすのも主に体育の授業くらいだったので、続けると考えるととても難しく感じた。
「どうしようかな~」
部活には入ろうかな程度に考えていて、運動部は無理そうだなと感じた。文化部は何があるのかまだ確認していない。
(文化部でなにかないか見てみよう)
と考え、部活動紹介のパンフレットを探し始めた。
side 千佳
「え?じゃあ優里はまた美術部に入るの?」
私は何かに入りたいと思う気持ちはあるのだが、そこまで強く入りたいと思っているわけでもないため、参考までに優里に電話をして訊いてみた。
「うん。だって私運動苦手だし、部活入るならやっぱり自分の趣味とか、まぁ楽しめるのに入る予定だったしね」
確かに、運動部に入るつもりはなかったが、文化部でも何をするか迷うくらいなら、自分の楽しめるものに決めるのもいいかもしれない。
おやすみ、と挨拶をしてから電話を切る。
…私も美術部にしようかな。でも、もう少し他のも見てみようかな。また友達と回ろう。
side 優里
私は、運動は得意ではない。好きか嫌いかで考えると、そんなに好きでもないし嫌いでもない、普通くらいだ。
でも、私には好きなことがある。それは、絵を描くことだ。だから、私は中学生のとき、美術部に入った。美術部は、先生も面白かったし、他の友達と絵を描きながら過ごした時間も悪くなかった。
私は違う高校に通っていて、いつメンの人がいない高校だけど、話をする人もいるし、楽しく過ごしている。
しかし、放課後になると、みんなは部活などをするだろう。そうなるとなかなか一緒に行動できないし、遊び方にも行けない。なら、私も何か部活に入ろうかなと考えた。
最初は暇つぶしできるものとして考えていたが、暇つぶしするくらいなら自分のやりたいことをやろうと考えた結果、美術部に入ることにした。
いつメンの人達がいないけど、頑張っていこうと思った。