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それ、作ってみよう!〜ビスマルクさんのスペアリブ〜

 ビスマルクさんは大食漢で美食家だったそうで。

 食いっぷりのいい方は、大物の証拠なんでしょうな。だから、ドイツを統一出来たのでしょう。


 さて、レシピ本に載っていた スペアリブ のお料理。

 本来なら牛のすね肉を使用だとのことですが、手に入りにくいのでスペアリブで代用とのこと。

 こちら、焼いてから煮るのではなく、煮込んでから焼く! という料理。

 これ、ドイツで食べたんですよ。一番美味しいと思った料理でした。ドイツではグレイビーソースが添えてあったのでそちらでいただきましたが、それではなく粒マスタードで! いえ、塩胡椒のままでも美味しい!


 皆さん、スペアリブってマスタードやらウスターソースやらケチャップやらで作ったソースに漬け込んで焼いたのを食べるのが主流だと思うんですよ。私も主人も、スペアリブってそれで食べたことしかなかったんですが。


 今からご紹介するコレで食べるのがベストなのではないかと疑い始めました。


 レシピにいきます。


 スペアリブ、適当にぶつ切りした玉ねぎ、セロリ、人参。

 これらを鍋に入れてひたひたの水で煮ます。

 スペアリブの骨から肉が離れそうになるくらいまで。

 一旦、全てをザルにあけます。(煮汁は捨てずに)


 耐熱容器を用意。

 その中に煮汁(上の方は全て脂なので、下に沈んでいる煮汁の方を!)100CCを入れます。

 水気を拭いて塩、胡椒を強めにしたスペアリブ、くたくたになった野菜を敷き詰めるようにその中に投入。

 スペアリブの隙間に野菜を埋めるように。スペアリブの上に程よく被せた方がいいかもしれません。


 それを220度のオーブンで程よく焦げるまで(煮汁が蒸発するかしないかぐらいまで)焼きます!



 これ、うまいんですよ。

 スペアリブに、野菜の旨味が染み込んで凝縮されて。

 このまま塩、胡椒でも良いんですが、粒マスタードをつけて食べるのがベストですわ。



 著者である私の家はアホほど寒いところにあるので(長野県と似たような)、昔ながらの石油ストーブが必需品なのですが、そのストーブの上にコトコト鍋を乗せて作れるちょうど良い料理ですね。

 ちなみに、4月になっても普通に寒いので連休が終わるまで私のところではストーブは片付けません。ですので、4月にもこの料理を作りました。今年に入って三回もつくりました。つまり、それほど気に入った料理です。


 肉が柔らかいので私の両親である老人にもいけますね。

 定番スペアリブ料理と比べると、あっさりしていて、大人向けです。



 レシピ本にも簡単な割にびっくりするほどの美味しさ、と書かれていたのですが、間違いではないです。


 煮詰めて焼くだけ、の料理なので、中世あたり、もしくは古代からこの料理、あちらこちらで家庭料理として存在したんじゃないでしょうかねえ。


 それにしても、マスタードという調味料を使った人。この人も天才だと思うんですよ。なぜ、酢と洋がらしをミックスしようと思ったのか。調べるとエジプト時代からあったそうなのですが。マスタードという調味料の素晴らしさを再認識している私です。大根と豚バラのマスタードソース煮とか。美味しい。



 ああ、私、肉とクズ野菜とで家庭料理を作る中世お母さんの気持ちが分かった気がするわ。








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