第一話 日常
朝日がさんさんと照りつける中、目を覚ました。
「あぁ、眠いな〜、おやすみなさい……」
「起きろや! こらー!」
「いやだぁ〜、寝〜る〜の〜」
「なら、朝ごはん抜きね」
「はい、分かりました、おやすみー」
「駄目だ、こりゃ…」
ご説明しましょう。
寝てる人 - 馬鹿やろー
怒ってる人 - 麻 薫
身長は160センチ程、髪は黒色で腰の辺りまでの長さ、眼鏡をかけてる。
可愛い感じの18歳。
以上
そんな朝の一幕でした。
ここは、[火の国]の外れにある小さな村。名前は[デゴ]。
私は、約1ヶ月程前この世界に突然飛ばされました。
そして、なぜかこんな所で、だらしない人と2人で暮らしています。
なんでこんなことになったのかは全然わかりません。誰か説明をお願いします。
と、いうより助けて下さい! お家に帰らせてー!!
この世界は地球とは違う所が多すぎて、とても困っています。
まず1つ目
『ステータス』
体力(生命力)、筋力、速力などが数値化されていて、「ステータス」と言うと目の前に液晶みたいな物が現れ、それに数値が表示されていつでも確認出来る所。
よく分からないけど、ゲームみたいな魔力、精神力、スキルなども表示されています。現在は何も上手く使えず、使い方を村人に教わりながら練習中です。
2つ目は
『魔物』
この世界に飛ばされた直後、体長1メートル程の大きな猫に追いかけられ、怖くて必死で逃げ、村にたどり着いたと同時に力尽きてしまいました。
しかし、不思議なことに私は生きていました。
助けてくれた村人に話しを聞くと、「この村には何故か魔物が入ってこれない時間がある」と言っていました。
何を言っているのかわからず
(魔物って何!?)
という疑問で頭がいっぱいいっぱいでした。
まとめると、動物ではない生き物がいる。
それが魔物と言うだけでした。
その地点でようやく私は、地球ではない所にいるのではないか? と思いました。
その他に『職業』と、私のステータスにはないけど、『称号』などがあるそうです。