俺はただ、推し活したいだけなんだ
あらすじです。(多分後々修正はいる)
あれは、そう。本当に偶然だった。ただ推し活をしてきた俺にとって一番の誤算。
『速報です。近辺でモンスターが発生しました。推定被害範囲は秋葉原全域。繰り返します、推定被害範囲は秋葉原全域。近隣で残っている方は急いで避難を開始してください』
俺はただのオタクで、たまたま秋葉原で推しのVのコラボカフェが開催され、そのメンバーシップ会員たちでオフ会をした後。
「グォォォォォ!」
「イヤァァァァ!?」
「行ってきます。皆さんは早く離脱を」
誰かが襲われている。見たところモンスターはワイバーン。群れで行動する小型の竜。ダンジョンから出てきたらしい。一応冒険者ライセンスは持っているので助ける義務が発生する。だが、俺は極度の人見知りだった。そもそもこんなこと滅多に起こらなかったので冒険者として地上の初仕事。そんな状況が、後々、最強(w)と呼ばれるヒーローを作り出した。
「竜息吹」
「グォッ」
「はえ……?」
「あの、お怪我はありません……か?」
その女性はきっと混乱しただろう。何せ、命の恩人が……
俺の推しVであるウィスタちゃんのなりきりお面(コラボカフェ配布品)をして話しかけて来たのだから。
時は現在。
「ブルルル……!」
「……」
俺はダンジョンでミノタウロスと対峙していた。筋骨悠々な二足歩行の牛。ついでに斧持ち。もう少しでウィスタちゃんの歌枠が始まるのに。金策もっと早くしとけばよかった……!
「ブルルル……!」
「今日は牛丼だな」
「ブm」
一匹の頭を握りつぶす。そしてそれが持っていた斧をもう一体に投げて殺す。
「よし、配信間に合っ……」
「(ひょっこりゾロゾロミノタウロス)」
「………」
『囚人方ー?元気かな~?』
スゥッ……こんの牛野郎が。お仲間連れて来ましたってか?配信が始まったのに?おー、ヤル気満々だ。そうかいそうかい……。
お面を少しずらして口を出す。
「……邪魔すんなゴラァァァアァァ!!!」
竜息吹!さっさと帰らせろぉぉぉぉぉ!
「……やり過ぎたかも。ま、いっか。空飛びながら見よっと」
『囚人の皆さーん!今回、歌枠同接1万越えたら重大発表がありまーす!皆も頑張ってね!』
<キタァァァァ>
<勝ったな、風呂入ってくる>
<2窓してたら面白そうなの始まってた>
<doragn:ミノしばいてたら幻覚が……?>
『あ、doragnさんいる!ミノってミノタウロスだよね。……あれ?私の記憶では、学校で町が滅んだって習ったけど……?』
<なに!?あの最強(w)の!?>
<正式装備がコラボカフェの配布お面の!?>
<オタクの終点と呼ばれているあの!?>
何個あだ名あるんだ……黒歴史が過ぎない?
<え、あれってコラ画では……?>
<初見です。あのお面装備で火を吹いたり投げ飛ばしたりしてるのってマジですか?>
<ほんとだよ。俺達一桁No.はオフ会で一回会ったし。>
<他の面子が対魔省の人呼んでる中「いってきます」っつってワイバーン瞬殺してたよなw>
<doragn:歌わくききたいなーー!>
『えー?私は武勇伝聞きたいなぁ』
……よし、最終手段を使おう。
『あ、マネちゃんどーしたの?……え?歌枠早くしないとダメ?大口の人から命令?』
<あっ(察し)>
<あっ(察し)>
【一桁No.囚人グルチャ】
きんとき:ドラさん悪タイプだ
ガキンコ:これが汚い大人か……
doragn:ピッチピチの高校生だが?
あいつら失礼にも程があるだろ……。
『……まあ彼に訊けばいいか。歌枠耐久始めるよー!ちょっとお水~』
<彼?>
<あー>
<たまに出てくる謎の有識者>
【一桁No.囚人グルチャ】
みんてぇ:(笑)
きんとき:ごちそうさん
Oninini:頑張って逃げてね!
パチパチ:俺は今回も逃げられないに賭ける
ガキンコ:ねえ知ってる?ドラさんのドラさんに尋問するんだってさ。おいたわしい
doragn:事務所ももう諦めてるし……うちユニコーンどころかガチ恋すら居ないし……
そのお陰で民度はいいんだけど……な……?
doragn:急募 隠れ家 (タスケテ)
doragn:家に帰るとリアルメリーさんがいるんだが。祓い方教えて?
doragn:今メールで家の前にいるよって連打されてる
ガキンコ:大丈夫だよ、いつもじゃん
パチパチ:心配すんな、死ぬことはない(知らんけど)
なんだよこいつら!!マジで困ってるんだが!?
doragn:はくz
「みーつっけた」
「!?#??@#???:?!"#"#"??"」
きんとき:よし、成仏しろよ
みんてぇ:尊い犠牲の例題として完璧
Oninini:ファンアートのラフ描いてくる
この薄情者が……!
「辰巳くん、大好きだよ!」
「紅久留、知ってるから離せ……!人多いから!あともうその手にはのらん!」
……辰巳の幼馴染であり恋人、そして推しでもある紅久留。愛の重さがすごい。外でキス迫ることもしばしば。
「けち」
「パパーーー!」
「けちじゃなぐはっ……」
「パパ?!」
「辰巳!?大丈夫?!」
フェリル……こいつ人に突進するなとあれほど……!
とても強いフェンリルの子供で自称辰巳の娘、フェリル。血縁関係はなし。
この物語は、この三人が軸となって紡がれる過去と今の物語である。
女性さんは現実風に言うと、お買い物してたら俺がしぐれういだに助けられる感じ。調べておくれ。




