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江戸喜劇通り  作者:
2/2

着かない...

ホラーです

苦手な方は見ない事をお勧めします。

〜次の日〜


 良い天気だ。探検日和とはまさにこの日のことを言うのだろうと思う。

僕はワクワクと緊張を抑えながらバックと携帯を取り、昨日店主が書いてくれた案内図を持って外へ出た。

 何故か今日はいつもより気分がいい。なんでだろう?


よし。行くぞ。

まずは、いつもの酒場へ...

そこからの地図なので自宅からだとどうも迷ってしまいそうで怖い。

なので家から近いという事もあるので酒場へ向かう事にした。


〜5分後〜


僕「あれ。ここのはず....」

いつも行っている酒場に迷うはずもなく僕は呆然と立ち尽くした。


そこには”何もなかった“のだから....


平然と並ぶ住宅街になっているのだ。

まるで何年も前からずっとこうであったかのように....


僕「ありえない...」


僕は困惑しながらもあたりを見回し何度も同じルートを辿ったが、やはりあの酒場へは辿り着けなかった。


理解が追いつかないがとりあえず店主が書いてくれた案内図にそって“旧江戸喜劇通り”へ行ってみる事にした。

もしかしたらそこにこの謎が解けるヒントがあるのかもしれない。


〜1時間後〜


僕「なんでだ....どうして辿り着けない!もうとっくに着いていいはずなのに...どうしてだ...」

息を切らしながらずっと歩き回っていたが着かない。


混乱と不安が押し寄せる中、一本の電話がかかってきた。


<090 xxxx xxxx>....


僕「誰だ...」

恐る恐る出てみると知らない女性の声がした。

女性「なんだい、迷っているのかい。昨日書いたじゃないか。その通り来なさい。」プツ。プープー


僕は意味がわからずただただ呆然と立ち尽くし、考えることを放棄した。


案内図通り....ずっと案内図通りに来ている....もう限界だ...もう一度だけ、それでも無理だったらもう帰ろう。


もう一度だけ案内図をよく見て歩いた。

最後の道まで来た。だかやはりそれらしきものはない。

案内図を見返した...よく見ると掠れた色で最後の道の路地に線が引っ張ってある。


僕「これか!!これだったのか!」

僕はやっとつけると安堵とワクワク感でいっぱいだった。


その道を出た瞬間。


ブワッと湧き出る汗と目から入る光の多さに寒気がした。


真っ青な色とどぎついピンク色、黄色や緑と原色のネオン街が目の前を彩った。

上に目をやると、大きく“ようこそ旧江戸喜劇通りへ”と書かれた看板が悍ましく威圧感を漂わせながら聳え立っていた。


勇気を持って僕は足を踏み入れる。


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