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江戸喜劇通り  作者:
1/2

出会い

ホラーです。

苦手な方はご遠慮ください。

 僕はごく普通の23才、独身のサラリーマンだ。趣味は古き良き街並みを探検し写真を撮る事である。


 今日も上司に怒られた。なぜいつも怒られてしまうのか。

どっと疲れた足取りでヨタヨタいつものお店へお酒を流し込みにいく。


 ガラガラ...

店主「らいっしゃい!...あれ、またお前さんかい、これまたこっぴどく怒られたか?」


そうニヤニヤと聞いてくるこの男性はこのお店の店主であり、今1番の親友だ。と言っても店主は68才!人生の大先輩でもある。


僕「いや〜。もう参っちゃうよ。毎日般若の顔を見てるんだ。僕が何をしたって言うんだよ!ー...」


長々と話しているのを呆れた眼差しで相槌を打つ店主。


店主「これ。」ドン!

そう言って店主が僕の前にこの店で1番人気の”血酒(けっしゅ)“というお酒を勢いよく置いた。


僕「うわ!びっくりした〜...これはこの店一番のお酒じゃないか!いつも無かったからお目に掛かれて嬉しいな!今日一杯いいですか!」

店主「おう!ったりめーだ!そのために取っといたんだ!こりゃー疲れが取れるぞ?」

僕「それは楽しみだ! 早速...」

おちょこに注がれたお酒を一気に飲み干した。


僕「これは効くね〜!...ところで店主このお酒赤いよね?ワインみたいに、それはどうしてなの?これは日本酒なのに珍しいよね?」

僕は何気なく店主に聞いた。

店主は僕をじっと見てこう言った。


店主「それは日本人が作った最高傑作なんだ。丹精込めて作って血が滲む思いで作り上げたんだ。だからこのお店でしか取り扱わないし扱えない。貴重な酒なんだ。」


僕はその時店主の言っている意味がわからなかった、ものすごく難しそうに考え込む僕の顔を見て店主は


店主「あっはっはっはー...こりゃー傑作だ!まぁそんな考えこむな! とりあえずだ!これは貴重な酒でこの店にしかないオリジナル日本酒だからこんな色をしているってワケだよ!」

僕はお酒が回っていたからかそういう事か!と謎に納得してしまった。


店主「そういえばお前さん、古い街並みを見るって写真を撮るの好きだったよな?リフレッシュは趣味を思いっきりする事だぞ!」

そう思いついたように僕に言う店主はなんだか嬉しそうな顔をしていた。


僕「それもそうなんですけどね〜...今は遠出したくないんですよ、金銭面的にも精神的にも....」

悲しそうにいう僕をよそに嬉しそうにニコニコした店主が


店主「そうだな、わしはいい所を知ってるぞ?お前さん知ってるか?”旧江戸喜劇裏通り“を...ここから近くてだな...」

僕は飛び上がった、何故なら聞いた事ない場所で近い!しかも“旧”ときた!!古い物が好きな僕は興奮気味で店主に聞いた。


僕「ど、どこにあるんですか!どんなところなんですか!」

店主もまさかそこまで食いつくとは思わなかったのかびっくりした様子でいた。


店主「えっとだな...この店を出て右へいってー...」

道を手で案内すると同時に紙に書いて渡してくれた。


僕「ありがとうございます!!早速明日行ってみようと思います!」

店主「あ、でもカメラは辞めた方がいい。そこは撮影禁止区域だからな。法律で決まっているんだ。楽しむだけにしろよ!」

僕「そうなんですか...残念だけど、カメラなしで探検するのも楽しいか!」

楽しそうな僕を見て店主は嬉しそうにニコニコしていた。


店主「そろそろ閉店の時間だ!帰った帰った〜!」

僕は謝りつつお会計を出し家に帰った。

明日は楽しくなる!そう思っていた。そうなるはずだった...

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