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試合終了?!

すみません、短いです。

すみません、投稿日時を間違えてました。なので、後日今日分の話を投稿します。

「今日から実技科目を始める!新入生のお前らは知らないだろうが、一年の評価は実技科目が半分だ。」


 この学園は座学を疎かにしているわけではない。

 ただ騎士に一番必要なのが戦闘能力が大事なだけである。


「例外の人達を除いて戦闘能力が最低ラインを越さない限り進級出来ないから。お前ら必死に頑張れよ!」


 生徒達はそんな事を言って最低ラインはそんな高くないだろうと鷹を括っていた。

 そんな舐めた態度の生徒を見て先生は毎年の恒例行事を行う事にした。


「因みに私の隣に岩があるな。」


 生徒全員が違和感を覚えながら無視していた事を話し出した先生に生徒達はざわつき出した。


「取り敢えずこれが最低ラインだ。」


 先生がコツンと軽く岩を叩くと岩が爆発四散した。

 それを見た生徒達は絶句して固まってしまった。

 いや、最低ライン高くない?これが皆の心が一致した。一部生徒を除いて。


「さぁ!試合を始めるぞ!今日から1週間は総当たり戦してもらうからな!死ぬ気で頑張らないと本当に余裕で合格した者達以外は進級できないから頑張れよ。」


「先生〜質問して良いですか?」


 そんな中先生に質問する人が一人いた。

 ヒッポである。


「何ですか?ヒッポ君。」


「進級出来ないって今年は全員進級出来ていたのですか?」


 それを聞いた皆は確かにと思った。

 留年した人をこの1週間見た事がなかった。まさか本当に脅しか?と疑い出したのである。


「あぁ、それは簡単だ。最低ライン以下の連中は1年間で病院送りか、実家に帰って療養している。勿論、治ったら復学は可能だが、戻ってきた奴は稀だな。」


 それを聞いた生徒は戦慄し青ざめていた。

 この一年、どんな地獄が待っているのか怖がっていた。


「まぁ、この1週間で最底辺になっても進級出来る者も、トップ連中に喰らいつく者もいるから。死ぬ気で頑張れ。」


 先生はそう言うと総当たり表を出して各組に指示を出して試合の準備を進めた。


「いきなり当たるなんてね。」


「それは僕の方だよ!」


 アリサとサイは最初の試合で当たったのである。

 因みにこの総当たり戦は不戦敗がある。つまり、何処かの試合で次の試合に出れない怪我をすると自動的に負けが嵩んでいくシステムになっている。

 これは戦争で強敵と戦闘して勝ったとしてもその後怪我で動けなくなっていると死ぬという教訓を体に刻む物である。


「まぁ、病院送りにはしないから安心して良いわよ。」


「それ!僕のセリフなんだけど!安心してよ!お見舞いには行くよ!」


「どこが!僕のセリフよ!病院送り気満々じゃない!」


 片方は病院送りにしないと言っているのに片方は病院送りする気満々である。

 一触即発、他の試合でも今にも火蓋が降りようとしていた。


「じゃあ、始めるぞ!他の試合の邪魔にならない様に私がサポートするから。存分に戦え!」


「先生〜終わりました。」


「「はぁ?!」」


 それを言ったヒッポの前には首を抑えて倒れた生徒がいた。

 試合開始数秒でヒッポが倒した事に他の生徒は驚いていた。此処にはヒッポの入試を見ていた人もいた。

 その噂を聞いた人が大半でありヒッポの試合は相手の体力切れを狙って無傷でのヒッポの勝利だと思っていた。

 それが物音ひとつ立たずに倒した事に何より驚いていた。

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