156 そふとくりいむ
皆さん、アイス、食べていますか?
ぺろぺろ派ですか? シャリシャリ派ですか?
まあ、色んな食べ方、種類がアイスにはありますよね。
そんな中で、私、そふとくりいむが嫌いなんですよ。
何? そんな奴はいない? いえいえ、居るんです。今日はね、そんな話を一つしていこうと思います。
時は私が幼き頃。小学生になる手前の夏でした。
なんて事無い、ただの親の里帰りでした。
新幹線に揺られてね、変わる景色を楽しんだり、何時の間にか眠っていたりして過ごしてダ取り就いた祖父の家。
「おじいちゃ~ん、おばあちゃ~ん」なんて家が見えた途端に大声出して駆けて行ったりするくらい純粋な年頃でした。
「よく来たね~」とお決まりな出迎えをしてくれた祖父母。
一息ついて少し経った頃、お爺ちゃんがアイス食べるか? と聞いてきたんです。
子どもですし、アイスだなんて言われると、そりゃあ、大喜びですよ。
今でも忘れません。私の喜びように、皆が目を細めていたのを。
それで、お爺ちゃんがソフトクリームを持って来てくれたんですよ。
で、受け取ったんですけど、おかしいんですよね。
冷たくないんです。常温で垂れてもこない。変だな、おかしいなと思いつつ食べてたんです。
そしたらお爺ちゃんがいそいそやって来て言ったんです。
「それ、栗なんだ」
当時は何を言っているのか分からなかったのですが、今なら分かります。
栗のペーストか餡かのどちらかで、ソフトクリームの上を作ったんです。
とにかく偽者だという事だけは分かったので、そこから私は大激怒。
歳を重ねたら大人な対応をして接しましたが、それでも塩対応でした。
あれ以来、私は祖父と栗を忌むようになったんです。