表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんだこれ劇場  作者: 鰤金団
129/166

123 フライハイ

「ひゃっほぉぉぉう」

 俺は叫んだ。今、全てから解放され、自由に飛び回っているからだ。

 今まで何をうじうじしていたのだろう。

 引け目なんて感じる必要は無かったんだ。

 さっきまでのモジモジしていた自分に言ってやりたい。

「たった一つあれば良い」

 それが何を指すのか。それは自由に飛び回るこの自慢の羽さ。

 この高速で動く羽が、俺の体を浮かせてくれる。このイカした音が俺を前へと突き進ませる。

「付いて来いよ、俺がいつでも先に居る」

 上の方で随分遠くで浮かんでいる光の粒に声をかける。

 聞こえなくたって良いさ。俺の飛ぶ様を見て感じてくれれば良い。

 今夜、羽を手に入れた俺は止まらない。

 限界なんて無いからさ。

 視界に入る邪魔っけなものを横切り、突き進む。

 一際大きい青い光を見つけ、俺はドンドン近付いていく。

 とても魅力的なその輝きを手に入れたいと思ったから。

 あの青い光が見えたその時から、俺の鼓動が激しさを増した。

「待ってろよ、俺の光!!」

 光に飛び込んだ瞬間、衝撃と大きな音が鳴った。



「ママ~。今、ハエがバチッて言って落ちたー」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ