表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんだこれ劇場  作者: 鰤金団
12/166

12 じの無い物語

「今日の仕事の成果をもってこい」

「はい」

「ああ? たったこれっぽっちか。捨て子のお前を育てるには、日にこれの十倍はいるんだよ。俺が楽をするには十五倍だ。全く足りねぇ。さっさと、稼いで来い」

「……」

「返事が聞こえないぞ。お前らはなぁ、俺達の言う事に『はい』とだけ言って従えば良いんだ。分かったか?」

「はい……」

「ならさっさと行け。ったく、何でも良いからもっと稼いで来いよな。ん? 外が騒がしいな。うわっ」

「俺は正義の味方。捨て子を集め、悪事を強制する貴様らを倒しに来た。覚悟しろっ!!」

「舐めた奴だな。おい、集まれ。袋にするぞぉっ!! おい、どうした。何故誰も出て来ない!?」

「フハハハハ。貴様の仲間は全て袋に詰めておいたぞ。さあ、覚悟しろっ!!」

「こいつ……強い!? うわぁ。ぎゃぁぁぁぁ」

「手足を封じれば、逃げる事も出来まい。この後は、牢屋で自身の罪と向き合うんだな」



「子ども達。私が君達に悪事を強制していた者達を捕まえた。君達はこれから、この町の孤児院で新しい日々を送るんだ」

「はい」

「よーし。それじゃあ、子ども達。立派な大人になって、幸せに暮らすんだよ」

「はい」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ