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サボ天使、ガチャVRに人生極振り! ~デッキを組んで強くなる世界で、魔法カード0枚からの成り上がり!~  作者: ラボアジA
2章 〖デス・エレメンタル〗編

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21話目 宝の持ち腐れ

 攻撃力とライフが3ケタって! しかも、それが4匹!?


「ははは! オイ、サボテン! もういっぺん聞いてやる。お前が持ってる【地震】を寄越せ。お前じゃ宝の持ち腐れだ!」

「イ、ヤ、よ!」


 そもそも、E-MIXクンとはトレードしてないっての。都会のクマには分からないでしょうケドね!


「あなた、カードを盗むような魔法はないんでしょ? あったら、とっくにやってそうだし」


 ビシッと指を差した。


「性根の腐ったヤツにカードを取られるぐらいなら、死んだ方がマシよ!」

「てめぇ……そのアバターじゃ永遠にいられなくしてやる!」


 デスエレメンタル4体が一斉に襲いかかってきた。


 ――大丈夫、ビビることはないわ。スカーレットちゃんの方が速度は上だったもの。


 あたしは大きく羽を広げて回避に専念した。落ち着いて見れば、4体は思ったよりも直線的で、かわすのはラクちん。


「はぁ!? お前、なんで当たらねえんだよ!?」


 なんかクマが焦ってるケド、いやいや、あなたの操作がヘタクソなダケだから。クモやアリの女王サマたちの方が、よっぽど操作能力は高かったし。


 って、いうのもね。

 妙に動きのいい1体にさえ気をつけたら、他のはオートモードで追ってるっぽいのよ。


 このクマってば……1度に1体しか操作できない、ヘッポコなの!


「ちくしょう!」


 クマは、どんどんムキになってる。たま~に操作ユニットを切り替えてる感じだけど、動きがアカラサマに変わるから、「あ、変えたな」って分かるし。他の攻め方はないの? ショボ。


 ――あ、30秒経った。よし、赤魔法をもういっぺん準備して、と。


「【加速】!」


 これで速度を上げて、今度こそ振り切るわ!


 だけど、今の呪文が、クマを冷静にさせちゃったみたい。


「ああ!? 使わせねえよ!」


 【加速】が掛かったと思った瞬間、アッサリと消えちゃった。――え、なに? どういうこと?


「ヤバッ!」


 しまった! とりあえず「飛んで回避」ってダケで勢い任せに逃げてたから、路地裏のどんづまりに追い込まれちゃってた!


「おい、サボテン! お前の名前は仲間に知らせたからな。もう終わりだ!」


 4体が、ワッと群がってくる。狭い所じゃ逃げられない!


 あたしは、上から来た1体を向いて指差した。


「【縮小】!」


 そいつがグッと小さくなったから、スグに脇をすり抜ける!


「な……んだそりゃあ!? ケッ! 退治も出来ねえ、チンケな呪文だな!」


 ええ、そうね。たしか攻撃力とライフは4分の1だっけ? ――ん、111/4/111だわ。速度もそのままだし、1発食らうと即死。


 ――逃げてばっかりじゃ、ダメよね!


 あたしは反転して、クマの方へ飛んだ。


「ははは! トチ狂ったか!」


 えーい、一か八か!


 緑の光を指先に集めて、【死の群れ】を召喚!


「バカか! ショボいハチ出しやがっ……痛ぇ!」


 よし! ビーちゃんズの針攻撃で、《麻痺》しろー!


「クソッ! なにしやがる、サボテン!」


 え、麻痺しない!? なんで!?


 次の瞬間、クマの白魔法でビーちゃんがみんな消えた。うぅ~っ、卑怯な魔法ばっか、ズルい!


 ガシィ!


 おまけに、羽交い締めまでされる。


「離してよ、この!」

「死んだら解放してやるさ」


 体格差は圧倒的で、背中のクマを全然振り払えない。


「うぐぐっ、この……!」

「ムダだ、ボケ! そら、デスエレメンタル! 土手っ腹をブチ抜いてやれ!」

「うぅっ……!」


 あたし目掛けて一直線で飛んでくる4つの光。


 ――絶対に、諦めてやるもんか!


 歯を食い縛ってタイミングを見計らう。


 よし! 今よ!


 ブツかる寸前に呪文を発動! ヒュッと姿を消す!


「はぁ!? な!?」


 クマの目の前には、デスエレメンタル4体!


「し、しまっ……!」


 必死の操作で3体は回避させたけど、4体目に土手っ腹をブチ抜かれた。


「あがっ……! バ、バカな……!」


 クマの姿が透明になっていき、やがて見えなくなる。

 デスエレメンタルは、術者が死んだことで呆気なく消滅した。






「はぁ……はぁ……」


 あたしは、地面に手をついて呼吸を整えていた。


 【縮小】を自分に掛けて姿をくらますワザ……うまく決まって、良かったわ……。


 クマが余裕こいてたオカゲで、あたしを見失ったみたい。速度はそのままだったから、すぐさまクマの後ろへ回り込んでやったわ。


 あとは、ヘボい操作能力にお祈りしたってワケ。あたしをオートモードで追う4体は、そのまま突っ切ろうとするハズだしね。


「ビーちゃんズがやられても……プランBよ!」


 30秒経って、あたしは元の大きさに戻った。


「せっかくの強いユニットも、使い手がヘボかったら宝の持ち腐れね!」

クマの持っていた脱法呪文を載せておきます。



〖デス・エレメンタル〗

レベル6・白魔法/――

分類:召喚(精霊)

攻444×4/速4/体444×4

サイズ:小

特徴:《飛行》

「こいつにやられるってどんな気分? ねえ、どんな気分?」



〖プレゼント・4U〗

特技/――

分類:常動

範囲:半径100m

効果:同名のカードを5枚より多く魔法スロットに入れていた場合、その名称のカード全てが使えなくなる。〖プレゼント・4U〗の持ち主は、範囲内で使えなくなったカードがあった場合、その名称が分かる。

「これでシマイだな」

    ――ざまぁ団団長・シャーデンフロイデ

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