天国と地獄
目が覚めると、なんか外に放り出されていた。
「……?」
状況が把握出来ねえ……確か、春樹とカラオケ行って滅茶苦茶歌って、その後……
「あの……」
魔法陣が……
「えーと……」
「ってうわああああああああ!!」
「!?」
そうだ!多分なんか異世界に飛ばされたとかそんなんだ!やべえやべえどうしようってかここどこ……って。
「あれ、パンツ」
「!?」
なんか目の前に女の子がへたり込んでた。角度的にパンツ見えてるな……。
目の前の女の子がぷるぷる震え出す。あ、これもしかしなくてもあかんやつや。
「よくも主の私をここまでコケに出来たものです……!一回地獄でも見て来て下さい!」
そういった彼女は、持っていた杖で俺の頭をフルスイング。
ぱこーん!
「いった!……くない?」
頭にあんな固そうなの当てられたのに全然痛くねえ……。
そこで俺は、ようやく周りを見渡した。
こちらを見て目を丸くしている制服を着た人達。教師っぽいガタイのいいおっさん。俺の寝ていた地面には魔法陣、そしてここはなんか闘技場?コロッセオ?みたいなところだった。
そして目の前には、顔を真っ赤にしてこちらを物凄い形相で睨みつけてくるさっきの女の子……あ、少しヤバくない?
「わ、私にこんな恥までかかせて!もう許しません!」
そう言った彼女の周りに展開されていく雷っぽい黄色い塊と水っぽいやつとまんま炎。
「開け五天の門、天に仇なす我が怨敵を罰せよ!天撃三連!」
「え?ちょ、さすがにそれは……ほわあああああああああ!!」
ちゅどーん!
そんな馬鹿な音を立てて俺は吹き飛ばされた。
……なんかここ最近、俺気失ってばっかだな……。
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「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」
荒い息を整える。たった今、主に恥をかかせまくった男を吹き飛ばしてやったところだ。
私の名前は、イナリ・タカミヤ。東洋生まれの私は他のみんなに比べて少し名前に特徴がある……って、そんなことは今どうでもいい!
まず、どうしてこんなことになったのか朝から回想しようか……。
なんか中途半端なところで切れてすんません。
でもここで切らないと、このページすごい量になりそうだったんで……。
とりあえず今日は2ページ更新。