プロローグ
世界は二つあるという。
誰かが言っていた。
「俺達が今住んでいる世界があるだろ?でもなぁ信じられるか?もう一つ世界っていうもんはあるんだよ!!」
……あぁ、思い出した。
親父が言ってたんだ。
何でも、もう一つの世界ってのはRPGみたいな、でももっとリアルな。
魔法やらなんやらが存在する、かなぁぁぁぁぁ〜り胡散臭い世界らしい。
でも小さいころはよくこの話をしてくれと親父にせがんだ。
今もできれば聞きたい。
できるならば、本当に…………。
『テゥルルルルルテゥルルルルル』
電話が鳴った。
もちろん受話器をとる。
……後悔した。
「あず、元気だせなんて言わないけど…せめて何か食いなよ」
おばちゃんが来ていた。
おばちゃん…いや、姉ちゃん。
「泣いてばかりいないでさぁ……」
そんな姉ちゃんも…泣いていた。
事故だって言ってた。
相手も謝ってた。
泣いてた。
親父が…母さんが………。
妹が………。
…もう会えない。
「あず一人になっちまったねぇ」
一段落ついた。
葬式もした。
お金もいっぱいもらった。
なんとか…踏ん切りもついた。
いや、つけた。
「ウチに来るかい?」
結局、一人で暮らすことになった。
姉ちゃんもそれでもいいと言っていた。
「俺達が今住んでいる世界があるだろ?でもなぁ信じられるか?もう一つ世界っていうもんはあるんだよ!!」
信じてみようと思う。
行けるかわかんないけど。
行けたら嬉しいから。
なんでもいいから……今だけ、すがれるものが欲しいから。
強く、なるから。
どうでしょう?と言ってもプロローグだけじゃ全く意味がわからんねι次の話を読んでみて下さい。もう少し、意味がわかるはず。この話はどれだけ思いつきで書けるか?で書いてます。全く予定たててません。こんな無謀なことやるのは初です。まぁそんな話ですが…愛想尽かさず読んでやって下さいι