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タイムマシーン

それは突然の発表だった。

「タイムマシーンが完成した」

学者や我々一般人は大いに歓喜し騒いだが頭を抱えていたのは政治家達だった。当然である。

タイムマシーンなんかが出来上がる前から過去に戻るとどんなリスクがあるか分からないと言われていたからだ。

政治家達は法改正を急ピッチで進めたが問題が山積みだった。一番の問題は法律なんかがあった所で人はそれを破る。好奇心の前に理性はひれ伏すのだ。

タイムマシーンがもし民衆の手に渡ったら世界そのものの存在が危ぶまれる。

そんな時一人の大臣がこう提案した。

「そのタイムマシーンを使って『タイムマシーンが完成した』という事実ごと消してしまえばいい。」

もちろん反対の声も多かった。世紀の発明を無かったことにするのだから当然である。だが現状を解決出来る案はこれしか残されていなかった。

過去に行きタイムマシーンを破壊するのだから当然現代には戻って来れない。そんな危険な旅に自ら進んで行きたいという人間などいなかった。

その結果乗組員は無作為に選ばれた何も知らぬ若者と、開発者である科学者が責任を持って向かうこととなった。

任務が成功したかどうかだって?

この時代にタイムマシーンがないのだからわざわざ言う必要もあるまい。

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