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エロゲー世界のただのモブに転生した俺に、ヒロインたちが押し寄せてきます  作者: 木嶋隆太


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第28話


 シートベルトで固定されているマルタの豊満すぎる胸をミラー越しに見る。

 ……破壊的すぎる素晴らしいプロポーションに思わず生唾を飲み込みそうになっていると、


「滝川ぁ……? あんた何考えてんのよ……っ」

「滝川さん? ダメですよ? 変なことをしては」


 横からじとっとした視線を感じ、反射的に目を逸らす。

 ルミナスとセラフだ。

 ……ルミナスはそうだが、セラフまでも口を挟んでくるとは。

 二人の好感度はかなり高いようだ……。


「い、いや……別に。なんでもない。冗談だぞ?」

「ふぅん……? まあいいけど。マルタさん。変なこと言わないでくださいね」

「変なことですか?」

「よ、夜のお世話とかなんとか……ですよ!」

「……変でしょうか? 夜に急遽食事の必要が出たり、洗濯が必要になった場合は私が対応するしかないので遠慮せず言ってくださいという意味なのですが……?」


 マルタの言葉にルミナスは驚いたような声を上げる。


「う、うえ!?」

「ルミナス様。一体何をお考えでしたのでしょうか?」


 ミラー越しにマルタが俺たちを見てくる。してやったり、という表情でわずかに口角を上げるマルタにルミナスは狼狽え始める。


「……そ、それは――」

「もしや、私が滝川様にえっちなご奉仕をするとか想像したのではないですか? んー?」 


 ムカつくような声の調子で煽ってくるマルタに、ルミナスは顔を真っ赤にしていく。


「……そ、それは……だってマルタさんが変な言い方したからじゃないですか!」

「もちろん、誤解されるように言ったのですからね」

「マルタさん!」


 誇らしげに胸を張るマルタに、ルミナスが顔を赤くしたまま唸り声を上げる。

 その様子を興味深そうに見ていたのは、セラフだ。


「どうした?」

「なるほど……こうやってからかうと面白い反応が見られるんですね」

「セラフ! 変なこと学んでんじゃないわよ!」


 ルミナスは顔を真っ赤に叫び、マルタはくすくすと笑っていた。


「むぅ……俺としては冗談なのが寂しいところだったけどな」

「…………滝川? あんた何変なこと期待してんのよ? あたしたちは、ユニオンとしての活動にきてるのよ?」

「……じょ、冗談だぞ?」


 半分本気で残念な気持ちを抱えながらの言葉に、ルミナスの目が釣り上がった。

 セラフもまた、笑顔ではあるが少し圧が強まった気がする。


 この二人の様子からユニオン設立だけで、すでに好感度がかなり高くなっているのは、確定だな。

 ゲーム本編でもここまでのことはなかったので、今後の対応については考えないとな。


「安心してください。私としても、もしも本当にお困りであれば事務的に対応させていただきますので」

「それはそれで興味あるな」


 むしろそっちの方がいいまであるかもしれない。


「滝川っ! ダメよ!」


 ルミナスが声を荒らげて叫ぶと、セラフが首を傾げる。


「じゃあ、ルミナスさんが代わりに対応するんですか?」

「し、しないわよ! 一人でしてなさいよバカ!」

「なんと冷たい……」

「ほら、滝川さんが悲しんじゃってますよ。ルミナスさんのせいですね」

「ええい! 一人で落ち込んでなさいよ馬鹿!」


 むきーっとルミナスが声を張り上げ、和やかに車は高速道路へと向かう。


「まだ静穂市までは時間がかかりますので、皆様ゆっくりしていてくださいね」


 ……だろうな。 

 第一天魔都市から行くとなると、一時間近くはかかるだろう。


「……まったくもう。朝早いっていうのに、いきなり馬鹿な話に付き合って疲れちゃったわよ」


 ルミナスが軽くあくびをして、眠たそうに目を擦っていた。

 しばらく、高速道路を走りながら皆で談笑をしていると、俺の右肩にわずかな重みが感じた。

 視線を向けると、ルミナスが完全に眠りについていた。


 ……朝早かったからな。楽しみだったのか知らないが、ルミナスは昨日何だかあんまり眠れてなさそうだったし。

 肩は重たいが、無理に動かして起こすのも悪いのでそのままにしていると、今度は左肩にわずかな重みが感じられた。


 セラフだ。



 視線を向けると、セラフが目を閉じた様子で体を預けてきた。

 ……セラフの場合、俺に抱きつくような形で寝ているため、頭だけではなく色々と柔らかな感触が体を包んでくる。


 セラフも寝たのか? さっきまで話していたのにまさか……。

 俺がじっと彼女を見ていると、僅かに片目が開いた。


「セラフ、起きてるな?」

「ふふふ、どうでしょうか?」

「……さすがに二人が乗ってると重いんだけど」

「…………ルミナスさんだけ、というのもずるいじゃないですか」

「いや、完全に寝ちゃってるし」


 涎まで垂らして幸せそうに寝ているんだもん。これを動かすわけにはいかないだろう。


「だから、私も寝てますよー。……嫌でしょうか?」


 セラフの笑顔は無邪気で、どこか悪戯っぽい。

 ……このイベント、ゲーム本編で似たようなのがあったよな。

 一定の好感度になったときに一緒に電車に乗ると肩に頭を乗せてくるんだよな。


 シチュエーションは少し違うが、ゲーム本編の時と同じである。

 セラフはセラフで好感度高いんだよなぁ? ルミナスとセラフでは、ルミナスの方が好感度は上がりやすいんだけどなぁ……なぜだ。


「……そりゃあ、嫌じゃないけどな」

「ありがとうございます」


 嬉しそうにセラフは、そう言って目を閉じた。



ここまで読んでいただきありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
ちょっとえっちなやり取りも嫉妬で怒っているのも主人公に心を許して身体を預けるもの全てが最高!セラフもルミナスも可愛すぎる!
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