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エロゲー世界のただのモブに転生した俺に、ヒロインたちが押し寄せてきます  作者: 木嶋隆太


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第27話


「それじゃあ、霧崎さん。よろしくね」

「うん、分かった」


 霧崎はとんと胸を叩いた。その際、彼女の豊かな胸が揺れ、俺は思わず視線を釘付けになる。ルミナスが、じとっとした目を向けてくる。


「あんた、どこ見てるのよ」

「……いや、どこも見ていないが」

「失礼よ、まったくもう」


 ルミナスがむすっとした態度をとり、セラフがくすくすと笑う。

 でも、見られた霧崎は特に気にしてないのだからいいじゃないか……。


「まあまあルミナスさん。滝川さんも男の子ですから、仕方ないんですよ。私のは、気にしなくてもいいですからね」


 セラフはそう言って軽く胸を張る。気にせず見てもいいと言われたので、気にせず見ることにするとルミナスが俺の耳を引っ張る。


「だからってそんな露骨に見るんじゃないわよ……っ」

「悪い悪い……チラ見にしておくから……」

「見るんじゃないわよ!」


 ぷんすかルミナスが声を張り上げて、怒ってくる。

 ……彼女が耳を引っ張って指摘してきたという行動について、俺は少し警戒していた。


 というのも、ルミナスは好感度が高い相手に対しては先ほどのように自分以外にえろい目を向けるようなことがあると、妨害するような行動をとるキャラ設定をしていた。

 少し、素直ではない彼女はそういった行動で相手の動きを牽制するようになっていく。


 ……つまりまあ、今のルミナスは俺への好感度がそれなりにあり、「他の女子を見るな」状態になっているというわけだ。

 やはり、どこかで好感度を下げる必要があるかもしれない……。


「とにかく、皆よろしくね?」


 この中で一際大きな胸を持つミカエルが笑顔とともに首をこてんと倒すと、ばいんと揺れる。

 それはもう、俺としては視線を吸い寄せられてしまうわけで、むしろ視線を向けないのが失礼にあたるほどのものであり、俺はもう一度じっと見る。


「だーかーらー!」


 ルミナスが叫ぶと、俺の腕を無理やり引っぱっていく。

 ミカエルは笑顔とともに手を振り、俺たちは職員室を退室することになった。



 次の日。

 昨日話していた通り、静穂市への出発準備を終えた俺たちは、荷物をまとめた鞄を持って家の外で待っていた。


 しばらくして、一台の車が俺たちの前で止まると、中から霧崎と運転手の女性が降りてきた。


「おはよう。待った?」

「いや、大丈夫だ……えーと――」


 ちらと俺が視線を向けたのは、いつも通りの感情の変化の少ない霧崎にではなく、運転手の女性だ。


「初めまして。ルシファーユニオンからセラフ&ルミナスユニオンの補助をするよう言われたマルタと申します。静穂市では、車での移動がメインになると思いますので主に運転手として支援させていただきます」


 ぺこり、と丁寧に頭を下げたのはマルタという女性だ。

 黒いフリルのついたクラシックなメイド服姿で、その背中には可愛らしい悪魔の翼や尻尾が揺れ動いていた。

 彼女の整った顔立ちはもちろん、その豊満なスタイルにはさすがエロゲー世界だぜ、と心の中で唸る。

 マルタもゲーム本編には出てきていないキャラだな。


「静穂市は……こっちに比べたら田舎だから。バスとか電車はあんまりないから車がないと不便」

「……そうか。でもまたどうしてルシファーユニオンなんだ?」


 なんとなく、理由は分かるけどな。俺の質問に、霧崎は答えを持ち合わせていないようでマルタに問いかける。


「どうして?」

「ルシファー様は具体的には言っていませんでしたが、まあ滝川様を天使陣営の人間、と思われないようにするためかと思います」


 俺も、マルタの発言に概ね同意だ。

 天使と悪魔は別に仲が悪いわけではないが、お互いやはり相手側の陣営よりも上に行きたい気持ちは強い。

 だから、現在俺という難しい立場の人間をどちらかに引き込みたいという思惑があるからこそ、手厚い支援をしてくれているんだろう。


「そういえば、ミカエル様もそんなこと言っていたかも。なるべく、滝川の支援をするようにって。そうだ。滝川に戦闘訓練をしてあげる」

「それはお前がやりたいだけだろ」


 そんなやりとりをしていると、マルタが車の後のドアを開ける。


「ひとまず、車に荷物を乗せていきましょう。車の後ろに積んでいってください」


 言われた通り、俺たちは荷物を車に乗せていく。

 それから、車へと乗り込んでいった。霧崎が助手席に座り、マルタが運転席へ。

 後の席では、俺を中心に左右にセラフとルミナスが座った。

 車はゆっくりと走り出したところで、セラフが口を開いた。


「確か、静穂市ではルシファーユニオンが持っている宿を使わせてもらえるんですよね?」

「はい。宿に高崎芳子というものがいまして、その方が食事や清掃などは行ってくれますので、皆様はそれぞれの業務に集中できると思います」

「芳子さん……」


 ぽつりと霧崎がその名前を口にする。少し頬を引き攣らせていた彼女に俺は問いかける。


「知ってるのか?」

「うん。静穂市はそんなに人が多くないから、知ってる人ばっかり。私に、苦手な野菜を食べさせてから天敵」


 ゲーム本編ではそんな名前はなかった。

 ……もしかしたら、虚影侵食に巻き込まれてしまったのかもしれないな。


「生活の支援をしてもらえるのであれば、至れり尽くせり、ですね」

「ええ、お任せください。あっ、滝川様」

「なんですか?」

「夜のお世話なども必要であれば申し出てくださいね」

「いいんですか!?」

「はい」


 マルタほどの美少女、おまけにゲーム本編には出ていないキャラクターなわけで後腐れない存在は珍しい。

 ルシファーもいいことを提案してくれるものだな……!

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
>マルタほどの美少女、おまけにゲーム本編には出ていないキャラクターなわけで後腐れない存在は珍しい。 好感度ダウンにもちょうどいいな!なおダウンの度合い
[良い点] おはようございます。 えっちなメイドさん……あれは、良いものだ!(マ大佐並感
[良い点] 流石エロゲー世界!エロい事にオープンだ!!!
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