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ヒエン  作者: aqri
都築遥
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1 プロローグ

 いったいどこから間違ったのだろう。何回も何回も、何十回もそんなことを考え、答えが出ずに堂々巡りとなる。きっかけはあの時だろうか、それともあの決断が間違っていたのだろうか、いやもっと前だろうか。

 きっと、本当に最初のきっかけはもっともっと前。


 まだ両親が離婚する前のこと。保育園か小学校低学年位の時、家族で動物園に行ったことがある。父親に肩車をしてもらい高い場所からいろいろな動物の檻を見た。

 ライオン、熊、色鮮やかな鳥、シマウマ、たくさんの動物を見て大喜びだったのを覚えている。

 知らない動物を見ては親にあれは何、あれはなんていうの、と聞いていた。

 そしてとても不思議なことだったのだが。一つだけどうしてもわからない動物がいた。図鑑でも見たことのない見た目をしていて、両親にあれは何かと聞いてもなんて答えたのか覚えていない。


 その日以来両親の仲がとても悪くなり家の中で激しい喧嘩をするようになった。離婚をすることになっても二人とも子供を引き取るのを嫌がり祖父母のもとで暮らすこととなる。

 あの時見たあの動物は何だったのだろう。大きくなった今でも何の動物かわからない。

 一つ言えるのは、普通の動物園には絶対にいないということだ。


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