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無限の大地と黒いエイ  作者: きーち
無限の大地と終わりへの旅路
39/165

⑥ 再戦の方法

 世界が変わる。それは文字通り、見える世界が変わるという事。

 ディンスレイの号令と共に、ブラックテイル号は岩壁と天井に囲まれた洞窟の中から、瞬時に空の下へとやってくる。

 時間帯は朝焼けのそれに包まれる頃合。

 赤々としたそれは、以前、ハルエラヴの飛空船と遭遇した時を思い起こさせてくる。

 新たなるブラックテイル号の流線形の船体は、より、その赤を際立たせてくる様で、不吉な印象があった。

「ま、一回休んで再出発ともなれば、これくらいの不吉さくらい受け入れようじゃあないか」

「むしろ、これからその不吉な相手とこれから会うつもりだってんだから、艦長のその度量って病的よね?」

「病的と言うな。奇特な趣味と言え。いや、それもそれだな……」

「ご自身で分かっていらっしゃるのが厄介ですなぁ」

 何時も通りの軽口が続くメインブリッジ。改修されたとは言え、人間というのはやはり変わらないらしい。

 この空気が好きだ。ここでこの様に生きられて幸運だ。

 本気でそう思う。例えこれから向かう先に災難が待ち受けていたとしても。

「艦長……」

 何時もならここで軽口に乗って来るテリアンであるが、真剣な声でディンスレイを呼んで来た。

「……ここからどこへ向かうべきかと悩む予定だったが、その必要は無くなったらしい。災難は向こうからやってきたか……いや、幸運か?」

「覚悟する時間くらいは、欲しかったですよ……」

 そう返して来るテリアンには見えないだろうが、ディンスレイは苦笑で答える。

 考えてみれば、再度、ワープでやってきたのは以前のクレーター地帯とほぼ同じ場所、同じ時間帯。

 出会う蓋然性も高いだろう。

(もしくは、想定よりも警戒されていたか?)

 空の向こうから、あの日と同じく白銀の飛空船がやってくる。悠々と、だが確実にこちらを意識した軌道で。

 それを確認した時、ディンスレイは何よりもまずやるべき事をした。

「やあハルエラヴの諸君。私の名前はディンスレイ・オルド・クラレイス。シルフェニアという国からやってきた者だ。色々、出来る話もあるだろうが、まずはこれは言って置きたい……屈服はしないぞ?」

 メインブリッジに響くディンスレイの言葉。だが、それはメインブリッジだけに聞かせるためのものでは無かった。

 今のブラックテイル号に搭載された機能でハルエラヴの飛空船に通信を繋げ、宣言したのだ。

 最初は向こうからの一方的な言葉だったが、これで会話にしてやった。

 後は相手の反応を待つだけだ。

「挑発になったり……はしませんかな?」

「事実これは挑発だよ副長。だが、顔を真っ赤にして攻撃をしてくるというのなら、それはむしろ、こちらの勝ちだ。その勝ち負けについては―――

『以前とは違う技術の船を持って来ている。何故だ?』

「まだ、勝ちとも負けとは言えんらしい。やあ、挨拶はこれで完了と言ったところでどうだろうか? こちらがこうやって話せているのは翻訳機能というものに寄るものだ。なかなか便利だと思っているのだが、特定の言語のみにしか機能しないらしくて、如何せん、君らと我々の言葉を疎通させる事しか出来ん」

 ハルエラヴと接触したいと申し出たディンスレイに、オルグがくれた機能だった。この機能が発展すれば、ララリートの様なスペシャルトーカーの技能も形無しだなと思えたものだが、すぐさま用意出来るものでも無いらしい。

 ディンスレイ達の観察を続け、オルグと同じ言語を使うハルエラヴ相手だからこそ、これが出来るとの事。

 だが、今はそれで十分だ。

『オルグがお前達に与えたものか。ならば興味は無いな。与えられたものごと沈め』

 ハルエラヴからの通信はそこで終わり……と向こうはしたいだろうが、そうは行かない。

「また負けるぞ?」

『何?』

「呑み込めない言葉だったか? だが、自称は上等な種族なのだから、記憶力だってあるだろう。前回、我々は君らが乗っている物より性能で劣る飛空船で一杯食わせる事に成功した。これは実質、こちらの勝ちの様なものだろう? 君らの傲慢さが、君らに敗北を味合わせた。次もそうしたいのかと聞いているんだ」

『貴様……我らを侮辱するか?』

「知らぬ相手を侮ったり、下に見たりする性根はこちらには無くてな。だから君らの返答を聞かせろと、そう言っている」

『後悔するぞ。これから我々を貴様に見せつけてやる』

 その後、言葉が続いてくる事は無かった。代わりにハルエラヴの飛空船がその軌道を変えた。

 後ろ見せるのでは無く、こちらへと近付く速度を上げたのだ。

「おっと、挑発にしても効き過ぎたか」

「というより、喧嘩を売っている風に聞こえましたがね、艦長」

「いやいや、そこまででは無いよ副長。喧嘩の一つでもすれば、相手の考え方でも分かるだろうと、少しくらいは思ったが……この状況は実際、好都合だ。全船員、空戦用意! さあ、今度は対等な勝負とやらをさせて貰おうか!」

 相手の船速に合わせて、ブラックテイル号も速度を上げた。ディンスレイが指示したわけでは無く、始まりとなればこうするだろうとミニセルが判断してくれたのだろう。

 だから次の指示をディンスレイは出せる。

「最初はチキンレースだ。こういうのは得意だろう? ミニセル君」

「ええ、向こうは……まだその気じゃないみたいだけど!」

 白銀の飛空船から青い色をした攻性光線がブラックテイル号へと向かってくる。

 向こうは互いにぶつかるより前に、こちらを撃墜するつもりらしかった。幾本もの青い光が、見えたと思った瞬間にブラックテイル号へとぶつかり、霧散していくのをディンスレイは見た。

(前のブラックテイル号でもあった船体フィールドをさらに強化させたもの……当たり前に、オルグもハルエラヴもそれを持っている。以前、光石の力がブラックテイル号を守った事もあったが、あれと同じものだろうな)

 それが今は、ディンスレイ達の操作で使える様になっていた。既にそこに出力を割いていたから、今程度の攻撃ならばブラックテイル号はびくともしない。

 だからさらに船速も上がる。

「こちらブラックテイル号、これでこちらの二勝目だ」

 すれ違う瞬間、ブラックテイル号はハルエラヴの飛空船に攻性光線を放った。

「敵船、消失!」

「ワープしたな、今の地点より後方へこちらもワープ! 船速は落とせよ!」

「了解、艦長っ」

 ミニセルが操舵席横に配置されたガラス板を操作するや、ブラックテイル号は光に包まれ、次の瞬間にはディンスレイの指示通り、瞬時に後退した様に、その場所を変えていた。

 そうして、さっきまでブラックテイル号が居た場所の死角を突く様に、ハルエラヴの船もまた場所を変えて出現する。

 もっとも、ブラックテイル号は既にそこには居ないので、隙を突かれる事も無かったが。

「これで四勝目だ。ハルエラヴの諸君。三勝目が何かは分かるな? さっきこちらが放った攻性光線は緑の色をしていた。ぶつかったところで君らの船には傷一つ付かない出力のそれだよ。それを見極められず、君らは逃げた。それがこちらの三勝目だ」

 ディンスレイは勝利を続ける。ハルエラヴは傲慢で、かつ他者を圧倒しようとする文化を持つ種族だと聞いていた。

 それが本当だとすれば、これは我慢ならぬ状況と言えるだろう。想像通りの相手ならば、ここらで激怒する頃合いだろうが……。

『お前達は……何だ?』

「ふん?」

 通信が、今度は向こうから繋がって来た。

 その声は確かに怒りの色が見えたが、しかしそれだけでは無い。ディンスレイにはそう聞こえる。

『シルフェニアのディンスレイと言ったか。お前はいったい、何のためにここへ来た。どうして我々の領域へ足を踏み入れる』

「漸く……対話の瞬間がやってきたと言った様子だな」

 そうして、傲慢さだけの種族というわけでは無い事も分かる。オルグは歪んだ情報をディンスレイ達に伝えたのか。

 いいや、そうでは無い。この相手の感情は、きっと部外者でしか無いディンスレイ達だからこそ引き出せたものだろう。

 彼ら、ハルエラヴの底にある物。それをディンスレイは見たくなった。

『話をするだと? 馬鹿を言え、我々を追い詰めたつもりだろうが、こちらの手段はまだある。次の機会を与えたと高を括るならそうするが良い。しかし我々は―――

 相手の話の途中だが、ディンスレイは通信を切った。

 そうして今度はメインブリッジの皆に向けて話をする。

「予定通りだ。ここまでは上手くやれると思っていたし、まったくと言って良い程、困難では無い旅だ。だが、ここからは違うぞ、諸君。反対意見を言うなら今のうちだ。時間は無いから端的に言ってくれたまえよ」

「反対じゃないけど、一言良いかしら? 艦長?」

「なんだミニセル君。言っておくが、本当に一言だけだぞ?」

「ぶっとんでるわよ、あなた」

「ああ、自分でもそう思うよ」

 ミニセルが笑って言って来るので、ディンスレイも笑って返した。

 そうして、再びこちらからハルエラヴの船へ通信を繋ぐ。

『貴様……何を考えて―――

「何のためにここに来たかと聞いたな。なら、答えてやろう。好奇心と浪漫だ!」

 ディンスレイは断言し、その瞬間、その姿はブラックテイル号メインブリッジから消え去っていた。




 そうして消え去ったディンスレイは……当たり前にそこに居た。

 ブラックテイル号のメインブリッジ……ではない。ディンスレイにしたところで、そこには始めて見る光景があった。

 無論、ディンスレイが見つめる先に居る人間もまた、ディンスレイを始めて見たはずだ。

「お初にお目にかかる。もう一度名を名乗って置こうか。私の名前はディンスレイ・オルド・クラレイス。本日、君達ハルエラヴと、出会いの挨拶に来た者だ」

 ハルエラヴの白銀の飛空船。そのメインブリッジに、ディンスレイはワープする事によりやってきたのだ。

「貴様……何故……そんな……何を馬鹿な」

「通信越しで聞いていた頃から薄々思っていたが……ああ、女性だったか。美しい風貌だ。それを恐怖に歪ませるというのは、一人の男子としては申し訳ない話だが……まあ、今、危険なのは私の方だ。お互い様という事にさせて欲しい」

 言いながら、ディンスレイはハルエラヴの飛空船。そのメインブリッジをじっくり観察していく。

 美しい外観と釣り合う形で作り上げられた内装は、実用以上に見た目が重視されている様に見える。

 多くの壁や床が目に痛く無い程度の黄金色のそれであり、さらに彫り物もされていた。船の運用に邪魔であろう調度品もまた存在している事から、美というものに殊更熱意を傾けている様に見える。

 ただし、この空間においてもっとも目を惹く調度品と言えば良いのか、メインブリッジの飾りと言えるのが、そのブリッジを支配するハルエラヴ達の姿だった。

(全員が全員、美人などという言葉が安っぽく見える程に、整った外見をしている)

 艦長席であろう場所に座っている女性もそうであるが、他にも男性と思える者が座る席だってある。そんな彼女らは皆、この船の外装と同じ白銀の髪を伸ばし、長く鋭い耳と高い鼻。黄金色の瞳でその顔立ちを飾り立てていた。

 皆座っては居るが、背丈も高く、そうしてきっと彫刻の様な体つきをしているのだろう。そんな彼女らがディンスレイを見つめている。

 威圧されるだろうか? いいや、どうしてかしていない。それはディンスレイの度胸だけが理由では無いはずだ。

「答えろ……何故、我々の船へと単身でやってきた!」

「隙を見せるからだ。本来であれば、船内で直接ワープを防ぐ装置だってあるはずだろう。我々がそうして来ないと考えていたか? それとも考えが追いつかなかったか。能力とて高いだろうに。勿体の無い」

 彼らは歪だった。今、こうやって見た瞬間に思った事だ。

 恐らく、見た目が整い過ぎている事から来る印象だろう。自然が作り出した逞しさを彼女らからは感じない。そこに居るだけで美しいというのは、それ以外の行動をする姿に違和感を覚えさせるものらしい。

「聞きたいのはその様な事ではない! 何故貴様はここに……良いか、既にワープを妨害する装置は使ったぞ! 貴様はもはや逃げる事も出来ない!」

 叫ぶ艦長の彼女にしてもそうだ。まるで絵画が喋っている。そう思わせて来る程の美しさを、驚きの表情で染めてしまっている。

 彼女らとて人間だ。様々な感情に染まる事もあるだろうに。だが、そんな感情を表情にする事すら、彼女らにとっては不釣り合いになってしまっている様に見えた。

「ワープを妨害する割に、私と君らの言葉を翻訳する機能は妨害しないな。ならばこちらの目的は達成している。最初に言っていただろう? 話をするためにここに来ている」

「話? 降伏を勧告しにでも来たか? だが、我々とてさっき言った通りだ。まだ取れる手段は幾らでもある!」

「……話をしに来たと言ったろうに。それが目的だ。それで何かを勧告するつもりも無い。おっと失礼、この席、空いているな? 貸して貰うぞ」

 相手が案内してくれないので、自分から落ち着ける場所を見つけ、実際にその席に座る。

 こちらの命を狙ってくる相手に囲まれて怖くないとは言わない。だが、それは制御出来ない程でも無かった。

 やはり、不思議な事に、彼らハルエラヴに対してディンスレイは脅威を感じないのだ。

 あれほどシルフェニアの先達として追い続け、一度はブラックテイル号ごと打倒してきた相手だというのに。

「さっきまで空戦をした相手と……単身で話だと? 正気とは思えない。何かあるはずだ、目的が。再び我々を出し抜く、その狙いが!」

「……やはり、こうやって直接話をして正解だったな」

 まともな会話など出来ていない現状であったが、それでも、こうやって相手の仕草や反応を見る中で、分かるものがあった。

 ハルエラヴという未知が、今、ディンスレイの中で既知のものに変わろうとしているのだ。

「君らがどうしてこうも他種族に対して上に立とうとするのか。それは圧倒的な優位から来る余裕からか。オルグとの話ではそこが分からなかった。だが、今、君達の反応を見ていればすぐに分かった」

 これが発見だった。旅の醍醐味だ。自分の中の想像などを越えて、それでもそれを知った時、形も無いパズルにきっちり嵌まるピースが見つかる快感。

 ディンスレイが旅をする理由の一つ。向こうはそれを感じてくれているだろうか? ディンスレイを、ブラックテイル号を、シルフェニアという国を、今、知って行ってくれているだろうか?

 戸惑い、驚き、そうして彼女らの表情には、彼女らを現すもっとも相応しい感情がそこにあった。

「ハルエラヴ。君達を突き動かしているのは、恐れなのだな?」

 ディンスレイはその答えを得る事が出来た。ディンスレイという立場から見たからこそ分かる、ハルエラヴの歪さ。それはすべて、彼らの恐れから来ているのだ。

「エラヴであった時から続く、自然への、この無限の大地への恐れに、今なお支配されている。君達は傲慢になったのでは無く、そうならなければ耐えられなかった種族なんだ」

 ならば、理解は出来る。ただただ、他者を支配するだけを目的とする種族で無いとすれば……恐怖という、誰しもが抱える感情に寄って動く生き物なのだとすれば、ディンスレイ達とて理解出来るのだ。

 理解出来る以上、争う以外の方法だってあるはず。

「貴様……ディンスレイ、ディンスレイ・オルド・クラレイスと言ったか!」

 この船の艦長であろう彼女は、話し合うどころか激昂していた。

 まあ、挑発を繰り返し、さらに単身でここに来るや、自分達の弱味みたいな部分を指摘してくる相手に、好感が持てるはずも無いだろう。

 だが、自分の名前は憶えて貰えた。

「貴様は、手ずから殺す。この手でその首をへし折ってやろうとも!」

「そんな事をする必要はない。君はこの船の艦長だろう。やるなら部下に任せろ。私は……ふむ。どうしようも無いな。ほら、さっさとすると良い」

 椅子に座ったまま、両手が空である事を示す様に開く。

 実を言えば、本当に手段が無い。来る時は隙を突けたが、今やむしろ警戒心だらけの敵地となった。

 だが、もし、ハルエラヴがディンスレイの想像通りの存在だとしたら、ディンスレイは自らの命を掛け金にした賭けに勝てるだろう。

「手ずから殺すと言った! 今からここで私が―――

「ここで、君が直接手を下すのか。まあそれも良いだろう。最後に、君が今後、永遠に苦しみ続けるというダメージを与えられるのだ。最後は相打ちと言ったところだろうな」

「馬鹿め! 貴様が死ねば、溜飲が下がるわっ」

 艦長席から立ち上がり、女艦長がディンスレイへと近付いてくる。

 動きが実に俊敏だ。手ずから殺すという言葉は、まさに文字通りなのかもしれない。あの不気味に整った顔立ちもそうであるが、身体能力とて不気味な物となっているのかも。

 だがそれでも、今、もう少しで女艦長の手がディンスレイの首元に届こうとしているこの瞬間すら、ディンスレイは恐怖していなかった。

「君が自らの手で私を殺すというのは、対等になるという事だからだ」

「……?」

 女艦長の手が止まる。言葉の意味が分からないのか。いや、違う。分からなければ激情のままに行動を続けるはずだ。

 彼女達は賢い。どこかで理解しているから手を止めたのだ。

「覚悟はあるか? 他者を圧倒し、制圧する文化を築いたハルエラヴの君達が、私達シルフェニアという国の人間と、これから対等になるんだ。それが、自らの手で相手を殺すという事だろう? それが出来るか。今、それ程の思慮が君にあるのかと聞いているんだ」

 今のディンスレイの手には何も無い。起死回生の策も、他者を消し去る武器も、張れる命すら既に使用している。

 だからただ、言葉を続けるしか無いのだ。後は目の前の彼女が、どういう選択をするか待つだけ。

「さあ、どうする? これが私達の目的だ。話をしに来た。他者を圧倒するためじゃなく、好奇心や浪漫と言った、馬鹿らしい思いに突き動かされて、私はここに立っている。我々はそういう存在だ。次は君達が、君達はどういう存在か、示す番じゃあないか?」

 そんなディンスレイの言葉に、女艦長の動きが止まった。

 だがしかし、ほんの少しだけだ。

 顔立ちも良く、身体能力も優れている彼女らだ。きっと頭の回転だって早いのだろう。考え、答えを出し、そうして女艦長はその手を動かした。

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