勝女戦記
絶対勝女魔法それはこの世界。
「絶対勝女魔法」それは、この世界の全てよ。
海も、空も、そしてこの大地も全て。
魔法によってできている。そして人はそれぞれ4つの属性に分けられる。
熱を司る、火属性
流水のごとき、水属性
木々が味方する、土属性
空を仰ぐ、風属性
そして、属性は今言った順に優劣が存在し、最強が火、最弱が風よ。
「それは意外だな、ゲームとかだと火は風に弱い物だけど。」
「よく言われるわ日本人にはね。でもそれは間違いよ。火は絶対なる強者まず戦わないことね」
「そういえばその属性って俺にもあるのか?」
「ええ、調べたいなら今からでもできるわよ。」
「ぜひ!!お願いします!!」
「そう?じゃあ服を脱いでね?」
俺は思ったこの村長狙ってないか?と、いけない!未経験者の妄想話はここまでだ!
「ちょっと(笑)
、下はいいわよ」
「ああ、そうですよねー棒」
「ふふ、私結婚してるの、そういうのは若い子としなさい。それじゃ始めるわよ」
フラグかと思える発言だ、俺が佐藤じゃなくてよかったぜ。
そんないい加減な思考と裏腹に俺の背中には確かな違和感があった。
「あの、なんか変な感じなんですけど」
「ああ、すぐなれるわよ」
初めて見る魔方陣に俺は巻き戻ったかのような童心を持っていた。
「これすごいですね!!村長さん!!」
「いけない!まだ動いちゃ、」
えっ、、さ、き、に、、いっ、て。
~その日のうち~
「空は気持ちいい!まるで鳥みたいだ!!はっはっはー!」
俺は目覚めると細い女の体になっていたのだ。どうやら、属性は翼を見るとわかるらしく、俺は風、最弱だったらしい。俺が倒れたのは翼を展開してる途中に無理に動いたため体が痛みに耐えきれなかったかららしい。どれだけ痛いのか、逆に気になるが、、、、、、やめておこう。
「それにしてももう戦いが終わっていたなんてなぁー、信じらんねぇ」
「まぁいいや、村に帰るか?」
村は小さいが隣にデカイ畑がある。目印にもなるし、野菜がうまい!!
「村長さんただいま!ん?見慣れない人だそれに」
ひどく傷ついていた、綺麗だったはずの翼は殆ど羽がない
「ああ、カオルお帰り。紹介するよ、この子はフォルム、このカルム村を守ってくれる勝女だよ」
「はじめまして、カオルです。それより怪我は大丈夫ですか?」
「怪我?ああ、君異界人でしょ?
勝女の羽は魔力によるもの生命力とは関係ないわ、只の働きすぎってこと、疲れたからもう寝るよ、あたし、そうだカルム芋食べた?
美味しいよ!それじゃ、お休み!」
元気のいい子だ、それに俺のことまで気遣ってくれるなんて何て言い子なんだ!
「あそうそう新入り!あれ村長の娘だぜ!」
「ええ!!マジすか!!」
そういえばどことなく似ているような、、、、
「はは、手出そうとすんなよ村長はそういうの厳しいからな!」
村の人はこういう冗談で俺を迎え入れてくれてる、きっと本当に異界の人間は珍しくないんだろう。
「そういえば何で俺は女のからだになっていたんだ?」
「それがわからないのよ」
「村長さん!わからないって?」
「それが異界の人はみんなそうなの。それに風属性と来たら、あなた相当大変な思いをすると思うわ、本当にやるの?」
俺はある決意をした。それは頻繁に起こる戦いの原因それがどうやら戦っている本人たちもよくわかってないらしい。そんなの絶対にあってはならない。俺がこの勝女魔法で絶対に争いを無くしてやる!
絶対勝女魔法それは世界の異物。