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弁ちゃんの資金倍増計画!

「さて、問題はどうやって金を稼ぐかじゃな」

弁天がそう言うと

「そのお金、私に貸してくれませんか?」とカリンが申し出た。

「ホッ、お主にか?」

「ええ。数十倍に増やしてみせますわ」

隣で恵比寿がコクコクうなずいている。

「うち、このすぐそばなんです。まずは場所を移動しましょう」

正吾たちはカリンの家にお邪魔することにした。

「ええっ!?ここなの?」

塀がどこまでも続き入り口がなかなか見えて来ない。

「昔の大名屋敷を買い取ったの。なんせ旧い建物だから色んなものがいるわよ。」

正吾は恐る恐る聞いた。

「いろんなものって何?」

「ウフフ見ればわかるわよ」

大きな門をくぐり屋敷に上がった。

「お邪魔しま〜す」

ギシギシ鳴る廊下を歩いていくと、

「キャッキャッ」と子供の笑い声やパタパタ走る足音が聞こえてきた。

「誰か遊びにきてるの?」

正吾が聞くと弁天が答えた。

「座敷わらしじゃな。旧い屋敷には大抵いるからの。心配いらんぞイタズラするくらいで悪いもののけではないからの。恵比寿はあのガキ共とは昔から仲がよいのじゃ。レベルが一緒で幼児並みということかの」

それを聞いた恵比寿は

「相変わらず口が悪いな弁天は。そうやって僕の気を惹こうだなんて可愛いやつ」

弁天は頭から湯気がでそうなくらい怒っている。「はあ〜?なにを言っとるかこの勘違い野郎め!何をどう考えたらそういうことになるのじゃ?」

正吾とカリンはそんな二人は放っておいてカリンの部屋のパソコンの前に座った。

パソコンを開くと株式トレーディングの画面が出てきた。

「さて、やるわよ。任せておいて」


カリンは早速マウスを動かし始めた。

「株かぁ。これって賭け事に近いよね。大丈夫なの?」

カリンは不敵に笑った。

「任せてちょうだい。これでもだいぶ腕をあげたんだから!あなたはギターの修行中なのね。私はこれを修行してるってわけなのよ」正吾はなるほど、と画面の数字を睨み付けた。

あっという間に数字が上がりだした。

「す、すげぇ。さすが恵比寿に選ばれただけあるね」

カリンは嬉しそうに無邪気に笑った。

か、可愛い〜っ!

正吾がデレデレ鼻をのばしていると玄関の方から声が聞こえてきた。

「ごめんくださーい!」

「カリンさん、玄関に誰か来たみたいだよ」正吾はカリンにそう告げたが

「ごめんなさい。今、手が離せないの代わりに出てくれる?」

というので、正吾は玄関にむかった、

「ムムッ何やら嫌な妖気が流れこんできたぞい」

正吾が玄関に着いてみると、そこにはクラスメートの篠原が立っていた。

「あれ、篠原じゃん。ここに何の用事?」

「俺の家ここの後ろだからさ、回覧板もってきたんだ。町田こそここで何やってるんだ?」

「え!?えっとあの〜カリンさんと知り合いで遊びに来てるんだ」

篠原の肩には相変わらず美人な貧乏神が乗っていた。

「あら、弁天様はどちらに?」

貧乏神が正吾に話しかけてきた。

「弁ちゃんなら恵比寿君と一緒だよ」

そう正吾が話すと貧乏神の表情が変わった。

「私達も上がらせていただきましょうよ。皆さんにご挨拶したいわ」

篠原は貧乏神に言った。

「みなさんじゃなくて恵比寿君だろ?弁天様がライバルじゃあ君も大変だね」

正吾は目を丸くして驚いた。

「ええ〜!貧乏神が福の神に恋?」

貧乏神は憮然として

「いけませんか?」

と正吾をにらんだ。

「い、いやぁ〜。頑張ってね」

と言うと。貧乏神は嬉しそうにニッコリ笑った。

「さあ、二人共上がっておいでよ」

廊下を渡っていくと、座敷わらしたちがザワザワ騒ぎだした。

「帰れ!帰れ!」

と声を合わせ大ブーイングだ。

「貧さんとわらし達は昔から仲が悪いらしいよ」

と篠原は正吾に説明した。

「ふうん、そうなんだ?」

正吾は襖を開けた。

「こんにちは」

篠原が挨拶すると弁天は驚いた顔で正吾を叱った。

「こりゃ!なぜこいつらを中に入れたのだ。そんなことしたら…あっあああ!これを見よ!」

画面の数字はみるみる下がって行きあっという間にゼロになってしまった。

「いやぁ〜、もうダメよ〜!」


カリンはなんとかしようともがいたが、どうにもならずにガックリと肩をおとした。

「正吾、お前というやつは!貧乏神を家に入れたらどうなるか分かりそうなもんじゃが…」

「ご…ごめん!まさかこんな事になるなんて」

恵比寿はポツリとつぶやいた。

「手持ち金はゼロか…」

弁天はしばらく考えて口を開いた。

「やむを得ん!恵比寿、作戦その2じゃ。お前の力を貸してくれ!」

弁天は正吾の肩に飛び乗った。

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