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僕と妖怪の日常  作者: タチバナ
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僕の新しい部屋


明らかに怪しい物件を契約したのだが、一応理由はある。大した理由ではないが、家賃が安いということで両親の負担が減ると思ったからだ。


今まで僕と両親の関係はあまり良好なものではなかった。


だが、ここまで育ててくれた恩はあるし、なるべく迷惑をかけたくない。


だから怪しかったが、家賃の安いあの物件に決めた。




入学式の一週間前、僕は引っ越しのためにあの不動産屋に行った。


おじいさんは机に座っていた。

いつもいない訳ではないみたいだ。


「鍵を受け取りに来ました」


「これがあそこの鍵だからなくさないようにな。なくすほうが難しいと思うけど」


最後のほうの声が小さくて聞き取れなかったが、鍵を受け取った。


()()()()()()()また来なさい」


「わかりました」


若干親切になったおじいさんに少し違和感を感じたが、僕は新しい部屋に向かった。




アパートに到着するともう既に引っ越し屋さんのトラックが来ていた。


アパートは築3年とかなり新しく見た目もきれいだった。


これであの家賃なら十分だと感じた。


さっき受け取った鍵を使い、僕は新居のドアを開けた。


部屋の中もかなりきれいだった。

家賃の割に広く、エアコンも既に付いていた。


僕は引っ越し屋さんの人と家具などの荷物を部屋に運んだ。

そこまで荷物も多くなかったため、あまり時間はかからなかった。


荷物を全て運び終え、引っ越し屋さんは帰っていった。



僕は新生活のために家具を買う際に特にこだわりはなかった。必要最小限のものがあればいいと思ったし、やはりあまりお金をかけたくなかったからだ。


しかしこれだけはどうしても欲しいというものがあった。


それは「こたつ」だ。


実家の僕の部屋にもあったし、僕は若干冷え性なのでどうしても欲しかった。


とりあえず今は春で暖かくなってきたのでこたつはしまうことにした。


こたつをしまおうと部屋の押し入れを開けた。


幼女がいた。




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