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僕と妖怪の日常  作者: タチバナ
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僕の部屋探し 


一人暮らしを始めるにあたって一番大切なこと、それはアパートを決めることだ。

これから大学を卒業するまで少なくとも四年間は住むところだ。慎重に検討しなければならない。


大学から合格通知が来てすぐに僕は一人で直接不動産屋に向かった。


そこは駅から歩いて10分程度のところにあった。


「すいませーん」


中に入ってみるとお世辞にもきれいとは言えないような場所だった。しかも誰もいないようだ。


「すいません、誰かいませんか」


さっきより少し大きめな声で言った。


「何のようだい」


70歳くらいのおじいさんが裏からでてきた。


「四月から大学に行くので部屋を探しにきたんですけど」


用件を手短に伝えると、


「とりあえずこれを見な」


そこそこ分厚い冊子を渡された。どうやら部屋のカタログのようなものらしい。

おじいさんはまた裏に戻ってしまった。


もしかしたら違う不動産屋のほうがいいかもしれないと思ったが、とりあえず一番最初のページから見てみることにした。


パラパラと見てみるが、家賃の相場等がわからないためどの物件がよさそうなのかが全くわからない。

聞こうにもおじいさんは裏へ戻ってしまったため、聞くこともできない。


別の不動産屋に行こうと冊子を閉じようしたら、


「ん?」


1つだけ明らかに他とは異なる物件を見つけた。

そこそこ広く、風呂トイレは別で、家賃も他のところのだいたい半分くらいだった。

大学からは少し離れてるが、十分自転車で通える範囲だ。

とりあえずおじいさんに色々と聞いてみることにした。


「すいませーん」


「もう決めたのかい」


「この物件なんですけど」


「お?」

                                    

と、おじいさんは少し驚いた顔をした。


「そうか・・・」


「どうかしたんですか?」


「いや、なんでもない」


「ところでここってなんで家賃こんなに安いんですか?」


「住んでみればわかる」


こわ! 絶対何かあったじゃん!


「人とか死んでないですよね?」


「それはないから安心せえ、お前さんの悪いようにはならんよ」


「じゃあそこにします」


4年間住む家が決まった。


評価してくれると嬉しいです。

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