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魔人を口説く脱サラの図

おっす!俺は空咲健吾26歳!

脱サラして祖母の骨董店を継いだんだけど、倉庫から出てきたランプの魔人が俺のドストライクでたぁぁいへん☆

しかも、なんか変な奴らも出てくるし、俺、ホントどーなっちゃうのぉぉ┏( .-. ┏ ) ┓

今回!【ぬりかべのぬりって何?】絶対見てくれよな★

文字通り予想外の展開にきょとんとする魔人。

しかし、今世紀最大のドストライクを目の前にした26歳は止まらなかった。

「その黒い髪!艶かしい瞳!何よりも褐色!褐色!!!願う事はただ一つだろーがッ!!」

あとめちゃ良い匂いするっ!と、今客が来たらドン引きされるであろう事を彼の前で熱弁する。

「え…えっ…………えーっと、」

「大丈夫、ちゃんとウェディングドレスか、白無垢かは選ばせてあげるから。」

「そーゆー事ジャ無くて…」

まぁ、確かに。

願いを叶えるって言って、良い歳こいた野郎が野郎(野郎というか、人間ですら無いけど)に嫁になってほいしなんて言うんだからそりゃそんな顔はするわ。

でも!!!

「良いじゃん!何でも叶えてくれるって言ったじゃぁぁん……」

「えー…………」

情緒が不安定な俺に戸惑う魔人。

きっと、こんな人間初めて見た事だろう。可哀想に(他人事)

「すいませーん。」

すると、店の方から、客らしき声が聞こえた。

そういえば掃除してたんだったっけ。

「はーい。ただいまぁー。」

俺は、一旦魔人の手を離すと、くれぐれもそこに居ておくようにと釘を刺して、表に出た。

「よぉ。」

「げ。」

レジの方で、ニヤニヤしながら数名の男が俺を見ていた。

「さて。お金用意できましたか?兄さん」

コイツらはこの土地を目当てに、祖母が死んだ途端やっかみ出したチンピラ達だ。

彼ら曰く、ウチのナワバリで商売するんだから金を寄越せ……らしい。

いやいや、寧ろお前らが出てくる前からこの店あんだよ。

「だから、そんなお金もないし、そもそも払う義理もーー」

「あぁぁん!?」

「ヒッ」

情けない事に、ビビってしまう俺氏。

「兄さん、残念だけど、その綺麗な顔面ボコボコにされたくなかったら、黙って出すものだそうねー」

3対1。

しかも相手やっちゃんだし。

俺高校生時代ゴリゴリの帰宅部だし。

「いや、だから、そのっ、お金が無いって……」

「金がねぇなら土地を売ってでも用意しろよー」

え?土地売って金用意する??

この土地売ったら商売できんでしょ?

頭おかしいのコイツら?

「いや、土地売ったら商売代払う必要なーー」

「うるせぇなぁぁ!!!」

「あ、はい、すみません。すみません。」

嗚呼。空咲健吾26歳。なんて、哀れな男よ。

こんな面倒な事早く終わって、あの魔人君によしよししてもらいてーなぁーあぁぁぁぁあ

「まっ、そんなにババアの店が大事なら、身体でも売って金用意するんだな」

男達がゲラゲラと無駄に五月蝿く笑う。

なにわろてんねん。

こちとらタチじゃボケ。

いや、そうゆう問題じゃねぇか。

兎にも角にも、コイツらのせいで客足が減ったのも事実。

でも、こいつらにペコペコするのも尺。

「……はぁ。どうしよう。」

トホホ……と、言いかけたその時だった

「セツコをババアとは聞き捨てならないなぁ。」

「なんだおめぇ!?」


続く


一日で3話も出すあたりが作者のダメ人間ぶりを物語ってますねはい。

あと1話ぐらい出したいところ。

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