第七話 残念なお知らせ
案内役が出てくるはずが、根田さんが、名前でいじられる時の自身が言われたセリフを言いたくなる場面です。
「名前が根田太郎だけに、ネタだろう。」
おっさんのセンスなので、勘弁してください。
エレー様が、案内役や関係する神様たちに連絡し、暫くして集まってきた。
ちなみに呼び出し方法は、スマホみたいなもので、関係者にメール一斉送信みたいなことしてた。
ただ、音声で「全員集合!」と言ってたのが、気になるけど。
エレー様が言うには、少し時間かかるかもとのこと。
以下は、神様たちが集まるまでの根田と創造神エレーの会話である。
エレー 「すみませんね。手間取ってしまって。」
根田 「いえ、全員集合とか言ってましたけど、大丈夫なんですか?神様の仕事。」
エレー 「ある程度は、自動化されているので、大丈夫です。神界にいる分には、自動作業用の分身に神力を供給すれば問題ないです。それに関係者だけです。」
根田 「結構、ハイテクで効率的になっているのですね。先ほどスマホのような物も使用されてましたし。」
エレー 「まあ、地球の世界より、私の世界は、若いですから。神界ぐらいは、進んでいる文明を参考にしてますよ。」
根田 「地上は、ファンタジー的世界なのに、微妙な感じですね。」
エレー 「そうは言いますが、食べ物とかは、管理している世界の地上の知的生命体が作ったもの以外は、管理者の神も入手できないんですよ。神界の決まりで制限されてるんです。」
根田 「ああ、他の世界と同じにしたらコピーしただけになりますもんね。エレーさんは、高天原に研修で行ったから、食べ物とかは、こだわる方なんですか?」
エレー 「ええ。モンスターは、強い方が味が良くなるように設定してます。獣もそうです。ただ、調味料が塩しか設定できないので、私の世界の物は、それなりなんですよねぇ。」
根田 「塩だけですか?日本人には、『非っ常にキビシーッ!』ですよ。それは。」
エレー 「おっ。財津一郎さんの物真似ですか。やはり、ネタの神担当です。」
根田 「何かおかしいですよ。物真似をやるつもりはなくて、普通に会話するつもりだったのに。」
エレー 「何か固有スキルみたいなのを得ているのかもしれないですね。地上に行ってから確認してください。固有スキルは、私も分かりませんし、地上に行かないと確認できないんですよ。神界にいると必要なことはイメージするだけで具現化するので、その辺融通利かないんですよ。あ、気になってたんですが、根田さん「藻埜随喜」をなんて読んでたんですか?漢字の意味とかも。」
根田 「スキルに関しては、地上に行ってからですか?不安要素が増えましたが、まあ、不死身の肉体だそうなので、生命の危険とかはないから、良いですけど。ああ、「藻埜随喜」に関してですか?「ものずいき」と読むのだと思ってました。「藻」で海の物、「埜」は「野」の古い字なので地上の物、あと、中華食品店にあったので、「野味」と言われるゲテモノの意味もあったのかと、何かの本で読んだ気がするのですが、「野」という字は、正統の反対の意味があって、「下品なナニカ」の意味も含んでいるのかと。「随喜」ですが、「肥後ずいき」的な材料と意味があるのかと思ってました。」
エレー 「ん?「肥後ずいき」ってなんですか?高天原行ったときに、聞いたことないですね。」
根田 「えー、嘘でしょ?熊本県のハスイモの茎を干したもので食べ物でもあるんですが、「性具」です。まあ大人のおもちゃ的なものです。夢窓 疎石って臨済宗の坊さんが読んだ歌に名前は由来するみたいですけど。なので、精力増進効果もある調味料かと思ったんです。まあ、精力増進効果があっても相手はいなかったんですけどね。って寂しくなること言わせないでくださいよ!」
エレー 「へー。そんなものあるんですねぇ。その辺の情報は、研修中には聞かなかったですね。そうだ、性的なものの話題で思い出しました。根田さんの肉体ですが、不老不死で不死身なのは、言いましたが、副作用で残念なお知らせが。実は、子孫を作る必要が無い特性持ちになってるので、性欲が無くなってます。あ、肉体的機能は、正常なので男性不能では無いですから、下ネタは、大丈夫ですよ!私の世界は、セクハラとか概念無いですし、ロリコンとかも関係ないです。まあ、人種は平均寿命が短いですから。」
根田 「ちょっと!サラッと問題ある設定言ったよね?エレーさん何それ?性欲が無いって、嘘でしょ?」
エレー 「すみません。本当です。あ、呼び出した案内役他が来ましたよ。」
根田がショックを受けていたら、いつの間にか神様たちが、集まっていた。
根田は、思った。『絶対、話してた恥ずかしい部分聞かれてるよね』
根田は、ゲテモノに対する時以上の覚悟を決めたのであった。
「肥後ずいき」作者も名前だけしか知りません。
商品の関係者では、無いですよ。本当です!