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4 英雄と探索者達






地下迷宮ダンジョン】は深淵と同義だ。







王都創生期、古来の人間が皮肉混じりで放った言葉だ。それを人々は一蹴した。あくまで推測か比喩だ、深淵などと大層な脅しは沢山である、と。



 数百年の時を超え、人々は確信する。それが真実であると。



世界樹が出現は唐突であった。ある日、大陸全土を揺るがす自身とともに生え渡ったそれは人々を驚愕させ、夢を与えた。大陸を全土を栄養とするように生え渡る根の地下に空間を発見した。のちに【地下迷宮ダンジョン】と称される。一層から始まり、現在三桁をも超える途方もない地下深く複雑かつ危険な構造のそれ。

 当時、腕に覚えのある戦士達は自身の技量を誇らしげに掲げ、地層深くへと出向いた。しかし帰ってくる者はごくわずが。生き残った者達は後に”その言葉”を語り笑った、後世に残すほどの強烈かつインパクトのある言葉セリフを。



 【地下迷宮ダンジョン】は大陸の人々に憧れと夢。争いを好まない者達に恐怖を与えた。



 以降、迷宮を攻略するために少しずつ、亀の様に遅い歩み、だが確実に一層、二層と階層を制覇クリアしていく。その編成パーティは一生掛かっても使えきれない富と名声を与えられたと言う。

 しかし、今から数百年前。【九十九階層】を機に攻略の手はピタリとやんだ。以降、人々は迷宮の存在を【深淵地帯】と時に畏怖し、時に神のように崇めた、世界樹と迷宮は大陸全土の伝承おとぎばなしの一つと”されていた”。




宝剣英雄エクスカリバー】、カイ・イトウが出現するまでは。




突如として現れた鬼才は先人の積み上げた記録を軽々と凌駕し、【九十九層】への進出、迷宮制覇を果たす。驚異的な速度に加え人々を震え上がらせたのは、彼の姿勢スタイルにある。

 本来、迷宮探索には数々の専門家プロに力が不可欠。魔物をいとも容易く対処し、仲間達の危機を己を犠牲にしながらも守り抜く強靭な【戦士アタッカー】。彼等を後方から時に攻撃、防御、魔法により支援する【魔法使サポーターい】。不意に訪れる罠に魔の手から回避する幾多の術を知る【解除人ピッカー】。

 その全員が調和し、到達するのが階層奥地に眠る秘宝と名声なのだ。



 しかし、彼はそれを【単独ソロ】やってのけた。



 カイ・イトウは根本が違ったのだ。編成パーティを必要とせず、何の変哲もない武器屋で購入した”ボロの銅の剣”を片手に伝説を創り上げていった。異様な資質、百年いや千年に一度の逸材と人々に恐れられた。一体どの様な狂人のであるかと。




「ありがとねー、いやぁありがとうありがとう!!」




 その正体は異性に興味津々の、年頃の少年だったが。



私は頭を抱え、いつも通りのご主人様に呆れる。何度も《幻覚魔法》を使用を進めているのに従者の言葉を聞く耳持たず。


「ご主人様、いい加減にして頂けませんか?」

「いやぁー、モテるってのは罪なもんだねぇ!!」


 その有頂天の鼻をおる勢いで足を踏んづける。小さい悲鳴と共に主人様にはこちらを向いて頂く。


「失礼。足がもつれて踏みつけてしまいました。この愚かな下僕にお仕置きを」

「いや、俺の方が悪かった。うん」


青ざめたご様子で止めていた歩みを進める。従者の失態を見逃して下さる本当に頼り甲斐のある主人です。冗談はさておき。


城下町を離れ、我々は城を抜ける。比喩ではなく王都の白城の構造に大きな通路が存在するのだ。【挑戦道ダンジョンロード】と称されるそれは男ならば一度は憧れる夢とロマンに溢れる花道。今の私は女なのでわからないし分かろうとも思わない。

第一今回、唐突に切り出した迷宮探索の意図が読めない。かれこれ半年以上の支える身としてご主人様の性格はある程度把握しているつもりだ。


面倒臭がりで強情、駄々をこねれば幼児以下。発情した猿のように女に群がる変態……。


 ふと思考が汚れた事に反省の意味を込め頭を振る。いけない、従者として主人の悪口を思うとは何事か。我が主だけが持つ利点もあるだろう……。

苦悩の末、耳と尻尾がへにゃりと重力負けた。いいところがないのである。


「あれ、もしかしてカイ君じゃないの?」


 随分と崩れた口調の撫で声。聞きなれたそれに振り返る。見上げる形となるが決して彼女の全貌ではない。長身の獣人の肩に乗っている。

 被るフードを脱ぎ、種族を象徴させる長い耳を露出させる。容姿は子供にしか見えない彼女と我々は親交がある。

 森林を連想させる深く透き通った瞳と髪色、あどけない笑顔でこちらに手をかざす。

 その要望に応えるよう、ご主人様は手を叩いた。ハイタッチである。


「ルルイエじゃねえか、おひさ〜」

「いやいや、カイ君もお変わりないようで。半年くらい見てなかったけど何してたの? 噂では重傷を負って戦線離脱したとかしなかったとか」

「……ああ、実は前回の潜入ダイブ後古傷が痛み出してな。俺もこの半年間自宅から一歩でる事が出来なかったんだ」


 質の悪いデマと嘘である。現実は酒場を転々とする遊び人だったのだが。


「そうなんだぁ、大変だったねぇ。普通に昨日見かけたけど。風俗店おたのしみてん前で」


 ニヤニヤ、と私を見つめながらご報告頂いた。なるほど、謹慎期間を破るならまだしも下半身の方を存分に暴れさせていましたか。

冷や汗が滝の様に溢れる。特注の鋼鉄製である為錆びることも傷が付くことも無いだろう。弱小魔物ザコモンスターならばと言う注意書きが加わるが。私の本気を鎧が耐えきれるか、見ものです。


「こんな場所で戯言は止めろ。皆が見ているだろう」


低い唸りに近い声に、両者は黙り込む。彼女は成人しているのに何故こうも……事実、下手な子供よりも子供らしい。

 長身の獣人はじろり、と睨んだ顔でこちらを一瞥しため息を吐いた。落胆の意味合いが込めらている。


 鋼鉄のように鍛えられた肉体に背中に持つ、百九十センチは有に超える身長程の”剣”。一睨みすれば魔物さえ喰らう様な眼光。狼族ウルフの獣人、カサル。

 エルフらしからぬ小さな身体と《防御魔法》を駆使、現在に置いて彼女の防護を突破する者は一人として存在しない。エルフ最強の魔法使サポーターい、ルルイエ。

 

鉄壁英雄(ディフェンダー)】。その称号を持つ彼らは異端の部類に入る。何故ならばたった二人で幾度の迷宮探索、迷宮制覇を果たしているのだから。


「カサル、相変わらず不愛想だな。久々に会ったんだから挨拶の一つくらいしたらどうだ、うん?」

「笑わせるな。自分の能力に溺れ、英雄の名に溺れる愚か者が」

「ちっ、釣れねーなー」


 まあ、彼の言葉はもっともだろう。この数か月、ご主人様が戦闘や自主訓練をする姿を見ていない。カサル様がお怒りになるのも無理はない。

 彼が幾千の戦闘と訓練を自身に化し、その肉体を技術と保っているのか私は重々理解している。時折、ルルイエ様の付き合いに出会う際、いつも己の身体を痛めつけ、訓練に耐えている。


 ふと、彼と目がある。


「ミーシャ、お前もだ。従者の仕事に身を成している様では半人前だ。自身の主人、守れないでどうする」

「……申し訳ありません」


 彼の叱咤に心臓が跳ねる。ここ数週間は忙しく、鍛錬を怠っている事を瞬時に見抜かれた。前線で戦う戦士は観察眼が違う。

 従者と探索者の接点は少ない。だが、ギルドに住まう身として数々のお世話になっているのだ。カルイ様もその一人、同種で分かりえる人物が少ないのも理由の一つか。

 何にせよ、私を面と向かい叱咤するのは彼だけである。未熟かつ訓練不足の私にはありがたい存在だ。


「なあ、あいつってなんで素直になれねーんだ?」

「んふふ、不器用だからねぇ。獣人って頑固者が多いから」

「バカとも言えるがな」


 二人がひそひそと内緒話をしているのを尻目に私はため息を吐く。まったく、気が合うのはいいがいい格好とは言えない。仮にも英雄なのだから。


「所で、お前らは帰りか?」

「うん、【百六十六層】の下調べと偵察をね。明日にでも本格的な迷宮攻略を開始するかなぁ」

「うわ、めっちゃ制覇されてんな……」


 真面目に驚いている所を見ると本当にご存じないようで。確かに遊び人に近い自堕落な生活を毎日。当然と言えば当然か。


「この半年間の進行は早いねぇ。【迷宮探索者メイズファミリア】同士で火花散らしてるのもデカいかも」

「貴様が怠けている間に情勢は随分と変わった。【探索者達メイズファミリア】の内、三大勢力は規模を広げている。後数年もすれば俺達の狩場のほとんどは無くなるぞ」

「……そんなにヤバい状況なのか?」

「事実、私達も半年で二つしか制覇クリアしてないんだよねー」


 やれやれ、とルルイエ様は両手を振る。この二、三年で【探索者達メイズファミリア】の規模は増加傾向にある。我々、【冒険者達グループファミリー】からすれば狩場を圧倒的な数で奪われる行為に等しい。迷宮に憧れる若者たちのほとんどが迷宮者達メイズファミリアに入る事が当たり前だと浸透している程には。


「まあ、俺達はほぼ【英雄】だから大した問題じゃないけどな」

「だよねー、まあ気楽にやればいいでしょ」


 安心しきったようにゲラゲラと笑う。カサル様は深刻そうに頭を抱えていた。

 私達の狩場は【迷宮者達メイズファミリア】占領されてるに等しい。現在、民衆に認知されているのは三大勢力だけだが、今後増えた時困るのは【冒険者達われわれ】だ。

 今後、しっかりとした対策を立てなければいけない。でなければ、私達のあるべき仕事ばしょはなくなるのだから。


 その時、我々の鼓膜に轟音が響き渡る。緩んでいた獣耳が立ち、背後を振り返る。数十人程の人だかりの先に聞こえてくるのは、怒声や罵声の数々。


「あらら、随分白熱してるね」


 カラッとした表情でルルイエ様は言う。


 迷宮の入り口付近は連日、冒険者が大勢集まる。全ての者たちが迷宮に思いを馳せ、緊張感と威圧感が【挑戦道ロード】には充満しているのだ。しかし、その緊張は時にいい方向へと向かない場合もある。冒険者同士の乱闘だ。

 彼らのほとんどは初心者、素人同然の【冒険者達グループファミリー】だ。ふとした行き違い、言い争いから他のファミリーと確執が生まれ、暴力沙汰に発展する。


「本当に【冒険者達グループファミリー】は喧嘩っ早いからねー。ミーシャちゃんの垢を煎じて飲ませたい」

「やめてください、ルルイエ様」


 にやにや、と笑い茶化す彼女にため息を吐く。人をからかうのが好きな方だ。

 しかし、と思考を切り替える。これは丁度いい機会ですね。この半年でご主人様の腕が落ちていないか確認する意味でも。


「ご主人様、あの邪魔な冒険者あほどもを何とかしてください」

「はあ、なんでんな面倒な事を!?」

「よろしいのですよ。放って置いても、これ以上冒険者の悪評が立ってもよろしいのならば」


 その言葉に三人の表情は険しくなる。




 迷宮攻略を行う団体は主に二つに分かれる。【迷宮探索達メイズファミリア】と【冒険者達グループファミリー】である。




 前者は古来から王都に存在する迷宮攻略を専門とした先鋭団体。後者は前に述べたお仲間冒険者達おまぬけしゅうだんだ。ご主人様とルルイエ様、カサル様は後者にあたる。しかし、決して弱者な訳ではない。彼らは【英雄】の称号を持つ、王都に随一の実力者なのだ。


探索者達メイズファミリア】は王都に認められたれっきとした公認の迷宮探索者だ。積極的な奉仕活動や王都への貢献などが認められている証拠だ。国民の評価は目に張るものがあり、カリスマ性や人望も厚い。彼らの存在は王都の誇りの一つと言えるだろう。


 だが、【冒険者達グループファミリー】は違う。財宝と名誉に目がくらみ、自身の私利私欲のため結成された浮浪者集団。これが王都国民の見解だ。彼らに街に対する配慮やマナーの類はなく、街人からの悪評は絶えない。常に煙がられる存在。


 それを証明するように、行き交う者達すべてが不愉快な表情になり「また冒険者か」と語っている。探索者達と思わしき者たちは遠目から指を指し、あざ笑う。【挑戦道ダンジョンロード】では日常茶飯事。


「はいはい。どちらにしろこいつらが邪魔で通れねえからな」


 重い腰を上げるよう、人だかりへと近つき、騒動の原因を覗く。

 防具を脱ぎ捨て半裸状態となった人間と獣人が格闘勝負リアルファイトを繰り広げていた。両者共に全身から血が流れ、顔も腫れている。両者の編成パーティであろう者達の内、男性は怒声と罵声を吐き、女性は動揺し中には泣いている者まで。


 白熱する試合は収まる事を知らない。野次馬はその熱をさらに高めようと騒ぎ立てる。そのほとんどが罵詈騒音だが。


「あー、やめろやめろ、おまえら。こんな所で」

「あん?」


 ふと、熱された空気が冷える。人々の目はこちらに向いたため、ご主人様の背後に隠れる。人怖い。


「周りのこと考えろよ。迷宮探索の基本中の基本は『迷惑かけずに自己責任』だろうが」

「るっせえんだよ!! あいつらが俺の鉱石をパクりやがったんだ、殴って当然ろうが!!」


 指さす先は袋から漏れる鉱石。十層付近で発掘ドロップする石だ。武器や防具の素材。加工すれば宝石にもなりえるそれは冒険者の資金源の一つと言える。


「たったそれっぽちかよ。てめえらの技量もたかが知れるな」

「あっ? 兄ちゃん、もうっぺん言ってみろ」


 落胆したと言うため息で格闘する二人の怒りが主人様に変わる。完全に挑発する形だ。


「そのまんまだよ。こんな所で格闘ごっこしてる暇があったら迷宮に潜るか、自分を鍛えるかしろよ。強くなれば、んなもん幾らでも手に入るだろ」

「んなもんだと……?」


 明らかな殺意を抱き、こちらを睨む猛獣が二匹。何故怒りを増幅させる挑発をするんですか。バカなんですか。


 瞬間、目の前の二人が視界から消える。私の死角に入り込んだ事を把握し、襲いかかる獣人の男の腕を掴かんだ。その腕を曲げるように関節を逆向きに曲げる。痛みのあまり絶叫する獣人ビーストの男。

 女を手にかけるとは何事ですか、汚らわしい。


「そちらは頼みます」

「おうよ」


 返事のスキを狙うように背後から迫る人間ヒューマン。振りかぶり殴りぬけた拳は空を切り、主人様は懐へと忍び込む。懐の剣を抜くと人々の歓声はぴたりと止んだ。

 同時にたち込める異様な雰囲気が一帯を飲み込み、人々は硬直する。久々に見る主人の本気に毛が逆立つ。



 ちょっと待ってください、こんなチンピラに能力を――。



 《炎》を纏うつるぎ

 何の変哲もない傷だらけの銅の剣はメラメラと燃え上がり、男の喉仏の目前で止まる。


「まだやるか?」

「……ま、まいった。許してくれ」


 ふう、と安堵の息を漏らし、獣耳が垂れる。ご主人様が殺生する人ではないと理解している。が、民衆の前で堂々と扱う事もないだろう。

 瞬間、歓声がこの場を包む。人々は主人様を【宝剣英雄エクスカリバー】だと気づいたのだ。彼らの歓声に答えるように人混みへと向かう主人様はいつも通りと言うか、何というか。


「な、何者なんだよ。お前ら……!!」

「剣が燃えてた、ありえねえよ……」


 彼らの言葉にぽかん、と呆けた表情になってしまう。もしかして、彼らはご主人様を知らないのか?

 いや、【宝剣英雄エクスカリバー】の存在は知っているだろう。しかし、半年以上表立った活動をしていないため、彼自身だと認識できないのか。英雄名を知っていても、本人を見る機会ほぼない。新人冒険者ならば、なおさら。

 お節介と分かりながら口に出す。


「魔法具で能力値欄ステータスをご覧になる事をお勧めします。例え力量のわからぬ阿呆でも容易に理解出来ますから」

「んだと、この獣人アマ!!」

「おい、見ろよこれ」


 青ざめた表情で魔法具を見せつける。瞬間、男の表情は目に見えて青ざめる。



――――――――――――――――――――――――――――――――――


・ カイ イトウ

 LV 999(MAX)

 MP 9999(MAX)


 攻撃 9999(MAX)

 防御 9999(MAX)

 運気 9999(MAX)

 俊敏 9999(MAX)

 精神 9999(MAX)


特技スキル

[剣:Lv10] [短剣:Lv10] [斧:Lv10] [槍:Lv10] [銃:Lv10] [杖:Lv10] [楽器:Lv10] [弓:Lv10] 

 [火属性:Lv10] [水属性:Lv10] [風属性:Lv10] [土属性:Lv10] [光属性:Lv10] [闇属性:Lv10] [白魔術:Lv10] [黒魔術:Lv10] 

特殊能力ユニークスキル】 


 『上限付加リミットエンチャント


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


次回、迷宮に潜ります。

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