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更なる襲撃

「そうなんですよね……背後から撃たれるのが一番不味い。そういう意味でも後方を確実に抑えておく必要がある。勿論側面なら良いかって言ったら良くはないんだけどね」

「そうよ。あれで執着心の塊だからね。康紀を取り戻せ! とか叫びながら突っ込んで来そう」


 右肩に腰かけながら言ったシルフの言葉に溜息が出る。

 

「確かにねぇ。放っておくとヒステリックに粘着してきそうだし……やっぱり会談をしてみる?」

「それしかないでしょうね。ガッチガチに警護して、ですけど」


 皆も溜息を吐く。しかし困った事になった。遠くなら良かったんだけど思いっきりご近所さんだし引っ越す訳にもいかない。かと言って係りを持った以上放置も出来ない。そう考えると折り合いをつけて適度に距離を取りつつ味方っぽい感じにするしかないと思う。


「淡い期待を抱かない方が良いと思うわよ」

「流石元同じ根ですね」


 僕に顔を近付けたヴェルさんと僕を挟む形でアステスさんが睨み合う。まぁ淡い期待を抱くのは難しいかなぁ。


「となると教祖の振りでもするしかなさそうですね……」

「まぁそれが一番安全だと思うわ。係らない、っていう最強の選択肢はもう無い訳だし」


「最初に誰かが助言できれば良かったですね」

「ユグドラシルと会話なんて想定できないでしょ。それを知っていれば止めてたわ」


「じゃあヴェルさん、またお手伝いして貰ってもいいかな」

「何なりと」


 顔が思い切り近くに来たけど、アステスさんの手が押し戻す。取り敢えず気持ちの整理を付ける為に、二日後に中間地点で会談を開く事にした。それのみを記した書類を再度持って行ってもらう。


アステスさんにシェンリュさんにも伝えてもらい、警護をお願いする。親分たちにも伝えて親分たちには自分の一番近くで警護してもらうよう伝えた。


「康紀様、宜しいでしょうか」


 伝言から戻ってきたアステスさんは食堂の扉を開けて小走りで僕に近付いてそう言った。二日寝て起きたら問題の起こる事起こる事。


「良くない知らせな気がしますけど」

「はい。屋敷の門の前までお越しください」


 僕も急いで立ち上がり、アステスさんの先導で外へ出る。


「こりゃまた大変だ……」


 何と言うか映画で人間が猿型エイリアンに襲われる奴があった気がするけど、それにあったシーンのような光景が広がっている。 腰みのに飾りに顔に化粧をし手に武器を持った原住民の人たちが、壁の上に群がっていた。


「お気を付けください」


 アステスさんが僕の前に立ちふさがり、ボブゴブリン数人が僕を背に円を作り身構える。門の前のボブゴブリンたちも警戒を強める。


「待て。俺たち話に来ただけ」


 門の向かい側からえらい大きな声が飛んでくる。人をかき分けて現れたのは、頭に豪華な飾りを付けた日に焼けた人物だった。両頬に赤白青、目の周りは白のペイントをしている。


「こないだ襲ってきた人ですね」

「そうだ」


 そうだ、って……。開き直り過ぎだなぁ。確かに原住民と呼ばれているんだから、権利とかそういうので言いたい事があるんだろう。


「残念ながら話より先に襲撃してきたのでは話にならない」

「それについては誤解がある」


「誤解も何も。僕が何であるか知っているはずですね? ジンガさんか町の人間かからか情報が行っているはずです。でなければ見分けがつかないと思いますが」


 正直難しい問題だったけど、僕たちは漏えいにおっかなびっくりになるよりは、嘘と真実を混ぜて多く流す事にした。木を隠すなら森の中、というのを。


なので彼らが僕をジンガさんの村から出て来た時に会いに来たまでは想定内だった。しかし武器をもって襲撃というのは驚いた。それは敵対するという意思表示だからだ。


動物ではないのだからそれ位は理解出来る筈だ。言い訳をするにしても苦しい。なので黙っている。ここからどうしていくか。

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