表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/351

火山とリザード族

「では早速始めよう。どうしたい?」

「火口まで案内して欲しいです」

「心得た」


 シェンリュさんとコマイニさんを先頭に、

僕たちは鉱山の中へと入っていく。

外も暖かいけど、中も変わらない位の

暖かさのままだ。リザード族の洞窟内の

住居部分から更に奥へ進み下って行く。

下に行くに従がって湿度の高い状態から、

強い熱を帯びた空気に変わる。

 僕は渋々屋敷にあったリュックに

突っ込んだレインコートを取出し着た。

女性陣がヒソヒソしていたが気にしない。

というか逆の立場なら一言言いたい気持ちは分かる。


「うわぁ……」


 マグマが見れる場所まで案内してくれて、

間近で初めてマグマを見る。圧倒されてしまった。

が、直ぐに意識を戻し、ジッとそれを見る。

唸りをあげてはいるものの、流れは穏やかなもので

緊急性は無さそうに見える。


「フッ……どうだ? クッ……マグマの様子は……」


 そうだね可笑しいね僕の恰好がさ。


「今の所問題なさそうだね。ただ噴火の可能性はもっと下まで行ってみないと分からない。マントルと地震がキーワードになる。避難訓練をして迅速に外へ出て火山から離れる事だ」


 このマグマの動きが活発になれば、

マントルから上がってきて噴火の準備が

整いつつあると言う事だとグルヴェイグさんに教わった。


「それならリザード族は慣れているよ。湿地帯が多いが、鉱山地帯に住むこともあったようで、口伝で避難訓練はするようにと言われているらしい」


 ……先祖噴火経験してるのかもね。

流石に避難経路までは見せてもらえなかったが、

その代り取れる鉱石などを教えてもらった。

金銀銅鉄などなど。兎に角色々なものが掘れ、

それで生計を今は経てているとの事。


「凄いなぁ立派に経済活動してるね」

「馬鹿にするなこれでもそこは弁えている。我々も目的をもって貯蓄をしている」

「それは良い事だ」

「何か聞きたいか?」

「うーん必要最低限使ったら後は土地の買い付けかな」


 僕たちは暫くマグマを観察した後、

元来た道を戻る。僕の答えに何も言わず先頭二人は

黙々と戻る。どうやら当たりらしい。リザード族が

主要な部族として上がらなかったのも、

根無し草な移動が原因なのかもしれない。

この大陸は日本と同じように四季がある。

恐らく一定以下になると眠くなるんじゃないかと思っている。

だからこその移動なのではと思った。


「フン。可笑しな物を着てたくせに」


 僕の考えはある程度当たってたようだ。

してやったりだ。


「取り敢えず今日の所はこれで。また何かあれば教えてほしい。出来る限り協力はさせてもらうつもりだから」

「まぁ待て。そう急いで帰る必要も無かろう」

「鍛錬があるし」

「ここでも出来る」

「授業が……」

「私がしてやろう」


 この地域にどれくらいから居たかは分からないけど、

僕より先輩なのは間違いない。そして別ルートで

近所まで来たとなれば、別の何かが見えてくるかもしれない。


「なら教えてもらおうかな」

「よし決まりだ!」


 シェンリュさんは少し微笑みながらそういうと、

蜥蜴兵士たちにあれやこれやと指示をし始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=668427503&s
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ