出発
全ての道具を研き終わって、日が暮れだした頃隊の中の1人がやって来た。
「マモル、今から出発するから一旦集合だってよ」
「おお、今行く」
隊で半日程仕事をしただけでそこそこ顔見知りも増えてきた。
どうやら隊の人は多分隊長に影響されてかオープンな人が多いらしい。
そのおかげでこの世界について大体の事がわかった。
どうやらこの世界には
いくつかの国があって周辺国の中の、
半分は友好関係を、
もう半分とは冷戦中らしい。
それと重要なエルフなどは、亜人として数は少ないけどいるみたいだ。
そうそう、魔法も弱い魔法なら誰でも使えるけど火花が出たり水鉄砲がする位だとか。
強い魔法が使えたりするかどうかなどは異世界らしく教会みたいな所ステータスとして他の能力と一緒に銅貨1枚で教えてくれるらしい。
ちなみにお金は
銅貨100枚=銀貨1枚
銀貨100枚=金貨1枚
金貨100枚=白金貨1枚
といった感じらしい。物価としては銅貨1枚で朝食べたリンゴもどき(後で知った事だがヒメリという名前らしい)が一玉買えるくらいらしい。
そんな事を思い出しながら、隊長のキャンプがあった辺りに着いた。
隊長を中心に囲むような感じで隊のみんなが座る。
隊長が少し真面目そうな顔で立つ。
「今から帝都に向かっての帰路に就く。わかってるとは思うが隠密任務のため夜に出発して朝日が昇るまでに、途中にあるカヤパスの町の近くにある森まで行く。先に行った斥候からは、途中にモンスターがいるという情報なので警戒を厳にするように。
それからもう1つ」
ドムがこちらを見て、目で立つように言う。
「皆知ってると思うが新しくうちの隊に入ったマモルだ。武器の修理などを任せている。何かあった場合は支えてやるように。以上!質問があるやつはいるか?…
いないみたいだな。全員準備にかかれ!」
「「「「「おう!」」」」」
返事をすると物凄いスピードで駆けて行った。
凄い迫力だったな…