5話 装備服
「あっ、ボンドエルさん。先にお風呂に入っていて下さい」
「承知しました」
「・・・ボンドエルさんって執事さんみたいでかっこいいですねっ!!」
「!?あ、あぁ。ありがとうございます」
「僕背が高くて、がたいが良かったらなぁ…」
「エルワンさんもかっこいいと思いますよ??」
「ほんとー?ありがとー!!」
「いえ、ではお風呂に入ってきます」
「うん…!」
エルワンさんは案外勘が良いのでしょうか…。
あぁ、びっくりしたーー…
ふぅぅ……。
一番風呂ってやっぱり良いですね。
昔は後ろの方でしたし大勢と入ってましたからねぇ。
勿論楽しかったですけど、僕は一人の方が落ち着くから好きですね…
極楽極楽~。
そういやぁ、明日は装備服を着るんでしたっけ?
確か基本となるレベル1の装備服は普通の生徒が着て、僕達の特別学級の生徒はレベル10の装備。
そのかわり、戦闘授業が多くなるんだったなぁ。属性によって武器が違うから、一通り出来るようにはなってるけど…。
問題はお嬢様なんだよなぁ。
屋敷では、ダンスと作法とお勉強の毎日でしたから、剣も持ったことありませんでしたしねぇ。どうしようかなぁ。
まぁ、後で考えよう。
装備服はこれかな。
うっわ!重たっ!
鎧?でかっ!
勿論、レベル10だからまだまだだけど重たい!!
でっかでっか…!
てか、皆の軽そう!いいなぁぁぁ!!
男子は女子を守る為とかなんとかで全員鎧をつけるっていう変な決まりがあった気がするが、鎧じゃねーだろ!!
まぁ、いいさ。
着てみてもやはり重たいですね…
さてさて、お嬢様は・・・
ショートパンツ…!ニーハイ…!は、は、は、は、はれんちな…!
しかし、なぜマント?マントって案外邪魔な気ガスるんですけどね。
って、マリーさんが!マリーさんがぁぁ!!!な、な、ななななななな、ナー、ナー、ナナナ、ナース服じゃないですかっ…!
お嬢様の召使いで良かったです…!
グハァァ…!!
「そういえば、明日体育でしたけど…動けるんですか?」
「あぁ…。前世でもすごく体力なかったし、今世も全然動いて無いからなぁ」
「・・・」
「・・・」
「ランニングでもしますか?」
「そうね。弓道とかやってなかったけど装備服着ると補正されるらしいから出来るだろうけど」
「らしいですね」
「でも基礎練は大事なんだろうし…。太らない為にも…!!」
「お嬢様はもっと太らないといけないとおもいますよ?」
「えぇ…」
「そこの二人ちょっと来て」
「はーい」
「分かりました」
「・・・お前らスパイだろ?」
「「!?」」