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最高?の鍛冶師(幼女

あぶない、完全に投稿を忘れかけていました

1時にできなかった場合は夜の10時に頑張って投稿したいです


次回の投稿は次の日の夜の十時コースです


そして紅凰が変装をして王都で噂になっている頃

風音は面をつけたままなんとなく良さそうな鍛冶プレイヤーを探していた

そしてボーっとしながら歩くこと数分

風音の視線は一点を向いてかちり、止まった


どうやら良さそうな鍛冶屋を見つけたらしい



そのまま無言でその鍛冶屋の方へ向かう風音

プレイヤーが多くいるのだがお構いなしだ

多くのプレイヤーはその鍛冶屋の順番待ちとかそういった感じではなかったからである

するすると人の間を縫って中心の鍛冶屋にたどり着く

その鍛冶プレイヤーはもう既に自分の店を構えているらしく、ショーウィンドウをようなところにはたくさんの武器が飾られていた


そして風音の目にとまったもの。もちろん刀だ

それにはこう書いてあった


『子鬼の大太刀』


子鬼というのはゴブリンのことだ

説明によると、ゴブリンの素材のみで作られているらしい


風音は、大太刀という武器が欲しくてたまらないようだ

理由?そんなものは決まっている



「(格好いいわー・・・)」



しばらく鍛冶屋の前で立ち止まったあと(大太刀を眺めていた)、なんの戸惑いもなくそのかじやに足を踏み入れた



「いらっしゃいませぇ」



中はあまり広くない。というか狭い

しかし、武器がおおい。防具もたくさんある


そして店番を任されているNPCと思われる女性に声をかけた



「・・・ここの店長?鍛冶師?は、どこ?」


「はい、こちらでございます」



風音が入ってきた瞬間から変わらない笑顔で風音を店の奥に連れて行く

狭い入口から中に入ると、店よりも広い部屋。そこには一度紅凰を迎えに行った鍛冶場のような熱気が渦巻いていた


そして炉の前では、小さな銀髪の少女が一心不乱に鉄を打っていた

かんかん、と心地よい鉄を打つリズムが響く


そして風音はその少女に遠慮することなく話しかけた



「・・・なぁ」


「ちょっと、うるさいんですけど!今忙しいんですけど!」


「風音の大太刀造って欲しいんだけど」


「あたしデザイン下手だからパス!」


「そこは多分風音の友達がやってくれると思うけど」


「えっ」



ここで少女はようやく風音の方を向いた

そして風音がつける面をみて、どこか風音を怪しむような雰囲気を滲ませた


先ほど打っていた何かが完成したのか満足そうにその仕上がりを見る少女。しかしその防具にはほぼ装飾はついておらず、センスがないというのは本当らしい



「・・・あんた名前は?」


「風音」


「えっ、風音?あの風音?」


「多分それ」



そこから異様にはしゃぎ出す少女。心境としては好きな芸能人に会えてすごく嬉しいといったところだろう

とりあえず握手をし、その少女を宥めてから話をはじめる

もちろん自分の刀が壊れた話からだ

そしてどうにか大太刀を作って欲しいのだと頼んでいる



「ううーん、でもなぁ・・・その友達の、鍛冶師よね?それは誰なの?」


「紅凰」


「きゃああ、やる、やるううううう」



ちょろい、風音は確信していた

そして結局風音の大太刀を造ることになった少女

名前を『ここねん』というらしい。何を考えて作ったのかはわからないが可愛らしい名前だ



「じゃああたしが紅凰さんにデザインをもらいに行くわ」


「いや、ここで相談したほうが早いから連れてくるわ」


「えっ、そんな」



ここねんはすこし照れている。紅凰に会うのが恥ずかしいのだろうか

風音はそんな些細な反応は無視する奴だ。後ろを振り返ることなく颯爽と走り去った


そして数分もしないうちに、着物を着て狐の面をかぶった人物を連れてくる

ここねんは「誰ですかこれは」と言っていたが、風音は確信していた



「いや、これ紅凰だよ」


「あ、紅凰ですー」



そう言いながら狐の面を外した紅凰

それをみて騒ぐここねん、それに紅凰は満足したらしく・・・さっさと通常装備に変えてしまう

どうやら本人も狐の面だけでいいのでは?という事実には気がついていたらしい


そこで、紅凰が質問した



「で・・・くおはなんで連れてこられた?」



どうやら何も言わないで連れてきたようだ

そして何も言わずについてきた紅凰も紅凰だ。ここねんは嬉しそうに説明を始めた



「んと、風音ちゃんの大太刀を作るからデザインを考えて欲しいの!」


「へぇ、大太刀造れるんだ。レベルは?」


「鍛冶スキルのこと?64よ!」



紅凰以上に鍛冶に没頭しているプレイヤーがいた

これは事件である



「おおーすごい。じゃあくおのイメージを映像化するねー」



この映像化、というのはその人が考えた物を映像として映し出すシステムだ

それは文字であったり図であったり、紅凰のようにえであったりすることもある

自分の思い描いたもの、なかなか伝えられないものに使われるシステムだ



「んとね、こんな感じで造ってみてよ!」



ヴヴン・・・と紅凰の前に設計図のようなものが表示された。これが映像化のモニターのようなものである

そこに描かれるデザインは、風音に合うように淡い色を基調として作られている

配色変更で作るらしい。細かいところも意識すればしっかりと表示されるので便利なものだ



「これはすごい!」



ここねんは感心したようにそのモニターを見つめて、さっそく制作に取り掛かるらしい

が、椅子に座ったところでぴたりと止まった



「・・・素材は・・・どう、するの?」



こちらを少し上目遣いで見上げるここねん

風音はそう言えば、という顔をしてアイテムボックスから材料を取り出した



「これは、雪狐の骨。んで、こっちがスノウオーガの牙とか・・・何か足りないものはある?」


「えっと、その材料で作れる大太刀は・・・っと、あとは雪女の素材が足りないみたい!」


「雪女?まだ出てないねぇ・・・もしかして中ボス的な?」



怪しげな予感に首をかしげた紅凰

雪女は紅凰たちがあの雪の山を探索した時には出なかったモンスター名である

それはつまり、レアかボスかの二択だ

風音と紅凰の二人は静かにため息をついて、仕方ないという顔をしてから



「じゃあ、とってくるね」



そう言ってここねんの鍛冶場をあとにした





幼女鍛冶師ここねん登場しました

ここねんはドワーフ族です


Infinity onlineには刀と大太刀の二種類があります

もちろん大太刀の方が大きいです

ですが、自分のレベルに見合ってないものを装備するとうまく扱うことができず、HPが徐々に減少したり、最悪装備できません


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