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プリマヴェラのながーい話

どうも、まっきーだよ←

前回の話はめっちゃ短かったですね

自分で読んで思いました。すみません



『私は、先程も言ったとおり23番目の女神でありながら春の女神でもあります。そして、私が封印されたことによってこのあたりは一面雪景色になってしまったようですね・・・。そのせいでこのあたりの生物が死に絶えてしまったようです・・・。そして今の私の力は弱い、変わってしまった世界を元に戻すことはできないのです』


『長年封印されたことが原因でしょうか、どうやらこの封印には私達の力を弱める効果もありそうですわ。どうか、できることならば、他の私の仲間を・・・できるだけ早く救って欲しいのです。このままの調子で力が弱まり続けていれば私の源である力もなくなって、私は消滅してしまっていたでしょう・・・。』


『それに、数字が若くなるにつれて・・・封印された時間はより昔なのです。お願いします、私の仲間・・・大好きな、家族が、居なくなってしまわないように・・・』



[プリマヴェラの願いを受け取りました]



『・・・そして、雪狐を倒してしまわれたあなたがたに言うのもどうかと思うのですが・・・あの子は悪くないのですわ・・・』



はぁ?嘘だろ!!

と、風音は言い返したかった。が、いかんせん体が動かなかった

体が固まっていなければ、その表情は般若を超える何かとなっていただろう



『どうか、すべてをお許しになられて・・・。と言っても、そう簡単に許すことはできないでしょうけれど・・・。雪狐は、元はとても神聖な動物なのですわ。雪狐の一族は、雪という言葉が入っているだけあって全ての狐が雪のように真っ白でしたの。その中でもあなたたちと戦った雪狐は別格でしたわ・・・。新雪のように純粋な白で、汚れることを知らない』


『ですが・・・聞いたことはありませんか?白は何色にも染まりやすいい色であると・・・。その通りだったのです。あの子は・・・魔族に、黒く染められてしまったのです。私の封印の枷となった時にはあの子の自我は残ってはいませんでしたわ・・・。憐れな子でした・・・』



ちなみに、ここまでの話の内容を紅凰は欠片も理解していない

あぁ、雪狐いい子なんだなー・・・という感じだった



『・・・長々と話してしまって申し訳ありませんわ。・・・私を助けてくださってありがとう。あなた方に暖かい春の祝福があらんことを・・・』



そう締めくくってプリマヴェラは光の粒子となって空気に溶けて消えた



「ねぇねぇ天地―・・・。さっきの話まとめると?」


「早く女神を助けて欲しい、雪狐はいいこ。助けてくれてありがとう。」


「なるほど」



天地が先ほどの話を短くまとめる

風音は雪狐にズタボロにされたのでまだむっすー・・・と怒っている

そしてアイテムポーチから先ほど採っていた雪狐の骨を取り出した



「見てこれ。骨とれた」


「うわ、リアルねこれ」



紅凰はその骨を見て固まっている。紅凰はグロ系苦手である。そして意外にも食いつくのは天地

天地はホラゲーグロゲー何でも来いだ

Infinity onlineは細かいところまで再現しているため、どこまで再現できているか気になったとのこと

当たり前だがここまでデータを詰め込むことはできない

意識した瞬間に、プレイヤーの思考を読み取ってよりリアルに再現するのだ

知識のあるプレイヤーがそばにいるとそのプレイヤーの意識も反映されることが多い



「さて・・・そろそろ帰る?」


「早く骨しまって」



紅凰は風音の後ろに避難していたが風音が振り返ったことでそれは意味をなさなくなった

とりあえず帰還石を手に握っているあたりは流石だ

紅凰はそのまま、天地はそれを追いかけるように、風音は骨をちゃんとしまってから王都に帰還した



____



「ふぃー・・・雪狐強かったねぇ」


「そやね、てか刀作って欲しい・・・」


「うち先に宿帰って寝るから」



それぞれが思い思いのことをつぶやきながら帰還した

天地はそのままスタスタと宿に帰っていく

細かい魔法のコントロールは疲れるのだ。しかし最近『魔力操作』のスキルを取ったらしく、今までよりも楽に魔法の方向が決められるのだとか

それでも複数の魔法を同時に違う方向に向かわせるのは難しいらしく、神経を削ると言っていた



「なぁ、紅凰刀作れないん?」


「無理無理、難しい」


「えぇー・・・鍛冶師探してくるわぁ・・・」


「あ、このお面上げるね」


風音は面倒くさそうにプレイヤーの多い方へ向かっていった

もちろん紅凰にもらった面をつけている。ちなみにあれは目元だけ隠すタイプのものだ

おしゃれっぽくなっている


そして紅凰は路地裏でプレイヤーがいないのを確認すると、今度は十二単ではなく着物を装備する

帯が非常に長く、大人しいデザインとなっている。下駄もしっかり履いた

それに狐の面をつけて路地を出た

紅凰の顔を見ても誰も何も言わない頃になってようやく、この狐の面は役目を終えるのだろう

それまでに紅凰のことだ・・・必ずバレるだろうが




プリマヴェラちゃんのセリフが多すぎた

ちなみに、プリマヴェラの『私』は『わたくし』と読みます

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