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春のプリマヴェラ

30分で書き上げました

私すごい



「おっしゃ勝ったどー!!」


「お前人を囮にするな」


「えっ、わざとじゃない」



先ほどのことは天地のカンに障ったらしい

いつも不機嫌そうな顔を更に不機嫌に歪ませている

それをなだめる風音は、黙々とドロップアイテム以外のボス素材を『剥ぎ取り』していた

これはボスモンスターや大きなモンスターだけ適応されるルールで、その体が消える前に剥ぎ取ることでそれは素材となるのだ


雪狐に紅凰が近づいてツンツンと矢でつついている

動かないのを確認すると、尻尾の毛をもふぁもふぁしだした

尻尾を掴んだ時の感触がお気に召したそうだ



「おおお・・・」



そんなに触りたいなら自分の尻尾を触っていて欲しい

紅凰の尻尾も負けず劣らずふわふわなのだ



「・・・あっ」



紅凰は何かをひらめいた顔をして、そのまま尻尾を掴む手に力を込めた

そして何をしたのか・・・小刀を取り出して尻尾の根元にざっくりと刺した

そのままえっさほいさ言いながら大きな尻尾を切り落とす



「とったどー」



そう言ってゲームの使用で血は出ていないが、切り落とした尻尾を掲げた

素材名は『雪狐の毛束』となっている

尻尾には骨も入っているはずだが・・・まぁ、そこは置いておいて・・・素材だしね


そして風音は一人黙々と雪狐の腹を切り裂き骨を取り出していた

よくそんなことができるものである

後ろで天地がドン引きしていた



しばらくそのまま剥ぎ取っていると、雪狐の体が光を放つ

どうやら剥ぎ取りタイムは終了したらしい


そして剥ぎ取った位置のまま三人は硬直した

ムービーの始まりだ



雪狐が光り輝く粒子に変わる

そして前回のようにふわふわとその粒子は人の形をとった


上から順に色がついていく

淡い桃色のロングヘアが腰元で揺れている

その女神が目を開いた瞬間、今まで紅凰たちが戦っていたフィールドが桜に埋め尽くされた



『・・・私を救ってくれたのはあなたがたですわね?』


『蜂蜜のメリッサから話は聞いていますわ。私は、春の女神、いいえ・・・23番目の女神プリマヴェラ・・・暫しの間、私のお話に耳を傾けてくださいまし』



こうして、23番目の女神の話が始まった

ちゃんと聞けそうなのは天地だけだという予感に紅凰は戦慄していた


春の女神プリマヴェラです

名前可愛いですよね

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