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プロローグ

どうも、まっきーです

油性目指してます


私の処女作品となります。生暖かい目で見守ってください

人間が活動を開始する時間、朝

車が少なく静かな朝の道路に、慌ただしい足音が響く


「まゆのバカ、なんでまいを置いていくし、クッソ」


ひとりの少女が凄まじい速さで駆ける


少女の名前は『桔梗(きっこう)舞羽(まいは)

苗字、名前共に珍しいランキング50以内だろう


彼女は今高校への道をひた走っている

理由は家も近く小学校、中学校も同じだった友達に置いて行かれたからだ


舞羽は怒っている

激おこである。

激おこすてぃっくふぁいなりありてぃぷんぷんどりーむである


「よし、もうすぐ学校!頑張れ舞羽!」


自分を鼓舞する言葉を叫ぶ舞羽

周りに人がいなかったことを感謝するべきだろう


そして、もうすぐでチャイムがなる直前に校門をくぐり抜けた


安堵の息を吐くと同時に、教室までさらに走る

教室に入っていなければ遅刻、常識である


「ふああああああ」


もはや叫びが意味不明だった



キーンコーン・・・


チャイムと同時に教室に滑り込むことができたようだ

そそくさと席に着き、後ろの席に座る人物を睨みつける


その凄まじい眼力を受け止め、さらに受け流す人物

彼女こそが舞羽を置いていった犯人『雨野(あまの)麻由佳(まゆか)

涼しい顔で舞羽を見つめている


「お前が寝坊したのが悪い。それとも何?うちがアンタを待つとでも?」


なかなかに冷たい一言だ


「むむむ、ちょっとくらいいいじゃんかぁ」


「アンタのちょっとは、ちょっとじゃない」


「ぐは」


舞羽、撃沈


二人が話しているあいだにHRが終了し

生徒がそれぞれ動き出す


そしてその中に舞羽と麻由佳に近づいてくる長身の少女


「おはよー。舞羽は今日も寝坊か?」


彼女は舞羽、麻由佳のもうひとりの幼馴染『如月(きさらぎ)璃桜(りおう)

この3人が舞羽の数少ない友達である


「おー、りお!おはろー」


「うん、このバカは本日も寝坊」


「あ、やっぱり。いつまでも子供だね」


「ぐはっ」


舞羽、二度目の撃沈


それをスルーして次の話題に入る璃桜。なかなかのスルースキルである


「と、そんなことは置いといて。【Infinity(インフィニティ) online(オンライン)】明日発売だってさ」


「おぉ、知ってる知ってる!りおもまゆもやりますのん?」


「何言ってんの。やるでしょ」


「やる、VRMMOだし?やらないわけないよ」


さて、璃桜がいったVRMMOという言葉。みなさんに説明しておこう


VRMMO・・・すなわち、ヴァーチャルリアリティマッシブリーマルチプレイヤーオンラインのこと


ヘッドギアを装着し、ゲームの世界に入り込むことができる新型のMMOだ


最近開発されたばかりで、これに対応したゲーム数が少なく

今までのゲームも発売日即完売である


そして、即完売から分かるように前日、いやもっと前から店頭に並んでいる人間もいるわけで・・・

なのにどうしてこの3人はゲームが発売日にできる前提なのか?


簡単なことだ、麻由佳の母親が開発したゲームだからである

一人だけではないが、それでも凄まじい功績だ


麻由佳の母親は世界屈指のプログラマーで科学者だ

だからなのか常識とずれてはいるが・・・まぁ、一言で言えば天才なのだ


その母親に頼んでゲームを3つほど先にもらってくれるそうだ

開発者特権である


「ねぇ、まゆママになんか聞いてないの?」


「何をだよ」


「フィニオンの内容とかぁ・・・」


「聞いてるわけないじゃん。つか、フィニオンて何」


「今考えた。これから流行らせる予定なんですぅー」


「くくっ、舞羽は相変わらず面白いわー」


舞羽の特技は、人、物の略称を考えること。自称だ


「あぁ、今までよりも広い世界観と無限大の可能性って聞いた」


「それテレビでもやってた。テレビちゃんと見な」


「うぷぷ、まゆウケるぐほェ」


舞羽、麻由佳の拳により強制沈黙


と、ここでタイミングよくチャイムが。3人ともが席に着いた


____



帰りのHRが終了し、3人が軽いカバンを持って教室をでる


「よーし、まゆの家に行ってフィニオン貰うぞー」


「なぜか朝から今までの記憶がないけど、わかった」


「うし、麻由佳の家か、どこなん?」


「「知らないのかよ」」




____



「ここ、うちの家」


「まゆの家は相変わらずでかいよねぇ」


「おお、見たことある家だ」


「「あたりまえだ」」



広めの庭の真ん中を通って大きなドアへ向かう

少し大きいドアを開けて、靴を脱いで上がり込んだ後

廊下でド派手に滑り込みをする、舞羽


もちろんそのあと麻由佳に鉄拳を落とされました



「・・・はい、コレ。フィニオンだよ」


「へぇ、パッケージも格好いいんね」


「ふおおおおお、まいのフィニオン!!」


パッケージを眺める璃桜と、infinity onlineを抱きしめる舞羽


そして舞羽をドライに見つめる麻由佳



「まい、寝坊しないようにさっさと帰って風呂入って寝て」


「うーい」


「んじゃ、璃桜も帰るわー」


「うん、気をつけて」


「まいとりおの差は一体!!」


最後まで騒がしい舞羽と、比較的おとなしい璃桜


2人は明日に備えて素早く家に帰った



____



―ピロン


「んん?」


舞羽のスマートフォンがLINEのメッセージを知らせる


送り主は麻由佳。3人のグルでの発言である



『明日、6時から発売開始らしいから、うちらは先取りで6時から始めよ』


《え、学校は?》


『明日は創立記念で休みー。舞羽は予定表見てるのかなぁ~?』


《カッチーン、見てますぅ。わざとですぅ》


『どうでもいいけど6時だからね』


『了解―』


《あいさー》




「(6時からインストール開始だよね。よし、アラーム設定)」


嬉しげな顔をしている舞羽は、先ほど風呂に入ったばかりである


寒くなって来たので、もこもこのパジャマを着てー何を隠そう、今までバスタオルであった舞羽―そのままベッドにダイブし、深い眠りに着いた




―♪♪~♪


朝、舞羽の部屋に大音量の音楽が響いた


「ぐおおおお、耳が潰れるうううううううう」


訂正、舞羽のつけたイヤホンから大音量の音楽が流れ出していた


音源のアラームを切り、イヤホンを部屋の壁に投げる

パタリ、ベッドに倒れて白目を向いて耳を抑えている


が、すぐさま覚醒しスマホの時間を見る


「5時46分、余裕」


にやり、笑ってLINEを起動した


《まい起床!6時からインストール??》


『ばか、6時からはじめるっていったでしょ』


『璃桜はインスト完了しましたー』


《まじかいそぐわ》



ばたばたとギアの電源を入れ、infinity onlineのインストールを開始する


「(えっ、インストおっそい)」


ゆっくりとゲージを満たす緑色のバーは予想以上に遅い

20分弱で完了するのかわからない


「(えぇえええ、インストこんなに遅いっけぇええ?)」


何を言っているのだろうか、この少女はこの容量のゲームのインストールに20分弱は奇跡の数字である


どうしてこんなに短くなったのか、それは企業秘密でお願いする



____



そうして焦りながら待つこと23分

6時になるまであと1分だ


「終わったひゃああああああ」


奇声を発してギアをつけた舞羽


LINEを再び起動


《インスト完了ひゃっはー。インします》


『6時ジャスト。うちもイン』


『璃桜もインしまー』



「ヘッドギアリンク」



ヴーン・・・


ベッドにパジャマのまま寝転がった舞羽はそのままゲームの世界にリンクした――

プロローグです

長いのか短いのか良くわかってないです

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